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イグニス Research Memo(6):2019年9月期はVR事業への積極投資を継続しながらも増収増益を見込む
2019/6/27 15:56
FISCO
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*15:56JST イグニス Research Memo(6):2019年9月期はVR事業への積極投資を継続しながらも増収増益を見込む ■業績見通し 2019年9月期の業績予想についてイグニス<
3689
>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比23.1%増の6,000百万円、営業利益を30百万円(前期は2,532百万円の営業損失)、経常利益を10 百万円(同2,571百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益を5百万円(同2,651百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)と増収及び大幅な損益改善(黒字転換)を見込んでいる。 売上高は、「ぼくとドラゴン」(ゲーム)が逓減傾向で推移するものの、足元好調な「with」(コミュニティ)の成長加速が増収に大きく寄与する見通しである。一方、新規タイトル「でみめん」や2019年4月に配信を開始した新規タイトル「猫とドラゴン」については、一定の売上貢献を見込んではいるものの、慎重な見方をしているようだ。また、VR事業(エンターテインメント)については、各種IP 展開による販売収入(ライブ、音楽配信、CD 販売、ファンクラブなど)と「INSPIX」の展開による手数料収入の両面からマネタイズの形が見えてくるものの、本格的な収益化は見込んでいない。 一方、損益面では、積み上げ型収益モデルである「with」の伸長により収益性は大きく改善に向かう一方、VR事業(エンターテインメント)への積極投資を継続することから、利益水準はまだ低位にとどまる見通しである。 通期予想の達成のためには、下期の売上高3,285百万円、営業利益544百万円が必要となる。弊社では、積み上げ型収益モデルである「with」の成長をいかに加速させていくのかが、通期予想達成に向けて重要なカギを握るとみている。特に、損益面については、上期において営業損失を計上したものの、「with」の伸びに伴って四半期ごとに改善する方向にあることから、成長ペースを引き上げることにより通期での黒字転換は可能であると考えられる。ただ、VR事業への先行費用により、第3四半期までは累計で営業損失が残る可能性があることに注意が必要である。 なお、2019年9月期は、高い目標を掲げている中期経営計画の達成に向けた発射台として位置付けされる。したがって、業績面での回復はもちろん、具体的な収益化の形が見えてきたVR事業(エンターテインメント)の進捗をはじめ、検査工程自動化(AI関連)やVR事業(医療)、オンライン診療対応の医療機関向けSaaSなど、これまで取り組んできた新規事業の収益化に向けた道筋にも注目したい。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《ST》
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