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クイック Research Memo(1):専門職の人材紹介を強みに9期連続増収増益

2019/6/12 15:01 FISCO
*15:01JST クイック Research Memo(1):専門職の人材紹介を強みに9期連続増収増益 ■要約 クイック<4318>は、就業希望者と求人企業を結び付ける総合人材サービスを事業としている。人材紹介、人材派遣、紹介予定派遣、業務請負の人材サービス4事業形態のほか、人事労務コンサルティングなど周辺事業も展開している。なかでも労働需給がタイトな専門職の人材紹介に強みがあり、同社の専門職向けの求人サイトは人気である。ほかにも企業経営者や人事担当者向けのポータルサイトや、海外における日系企業向け人材サービスなどの事業も行っている。事業としては人材サービス事業、リクルーティング事業、情報出版事業、その他(ネット関連事業、海外事業)の5事業を展開しているが、人材サービス事業とリクルーティング事業で売上高の81%、営業利益の88%(連結調整前)を占める。しかし最近では、これら以外の事業も活発な動きを見せている。 人材サービス事業では主に人材紹介と人材派遣を行っており、主力の人材紹介では、看護師やエンジニアなど専門職の紹介に強みを持つ。こうした分野でも徐々に競争が激化しているが、運営する専門職向け登録サイトのサービスやコンテンツの強化、コンサルタントの採用や育成、能力開発などによって対抗している。人材派遣では、医療分野向けのスタッフ派遣やパートタイム派遣のほか、保育士の派遣・紹介や保育園の運営を行っている。リクルーティング事業では、採用活動の企画・提案から入社後の育成支援までワンストップのサービスを提供している。情報出版事業では、北陸3県と新潟県で地域情報誌の出版やポスティング、コンシェルジュサービス(対面相談サービス)などの事業を行っている。ネット関連事業では、人事・労務の情報ポータルサイト「日本の人事部」の企画・運営などを、海外事業では、現地日系企業向けに人材紹介や人材派遣、人事労務コンサルティングなどを行っている。 2019年3月期の業績は、売上高19,173百万円(前期比14.3%増)、営業利益2,581百万円(同17.4%増)となり、9期連続の増収増益を達成、売上高・利益とも過去最高を更新した。幅広い分野で人手不足が深刻化するなか、特に人材の不足感が強く採用も難しい専門職の人材紹介や人材派遣サービスを引き続き積極展開するとともに、企業の人材ニーズに沿った多様なサービスを提供した。このため、看護師など専門職紹介が好調を継続、リクルーティング事業では「lndeed」を含むコンサルティングが大幅増加、情報出版事業ではコンシェルジュサービス「ココカラ。」が順調に拡大するなど各事業とも好調に推移、連結調整前営業利益は全事業2ケタ増益となった。一方で、人材投資として採用にも注力し、グループ全体では前期比159名増となるなど、将来の成長を見込んだ事業基盤の強化も進めた。 2020年3月期は、働き方改革関連法の施行などにより、企業にとって生産性の向上や労働力の確保が急務となっており、雇用情勢は引き続き同社に追い風となることが期待される。このため、主力の人材紹介を中心に各事業とも順調な拡大が見込まれ、同社は売上高20,940百万円(前期比9.2%増)、営業利益2,920百万円(同13.1%増)と、10期連続増収増益、7期連続営業利益最高益更新を見込んでいる。また、同社は2030年に1,000億円企業になることを目標に、既存事業の成長と新規事業の育成に向け積極的な投資を継続する一方、M&AやAI技術を活用して新たなビジネスモデルの開発を進めている。この当面の目標として、2022年3月期売上高26,170百万円、営業利益3,930百万円を目指している。 ■Key Points ・専門職の人材紹介に強み。海外での展開を積極化 ・2020年3月期も2ケタ営業増益でピーク利益更新へ ・積極経営を継続、2030年の売上高1,000億円を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《YM》
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時価総額 41,770百万円
柱の人材サービスは建設、医療・福祉分野向けに強み。求人広告の制作や地域情報誌の出版も。24.3期3Q累計は人材サービスが好調で増収増益に。通期最高業績を計画。配当性向の目安を4割→5割に修正し、増配予定。 記:2024/02/07