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エヌビディアの決算待ちのなかで個別物色が中心【クロージング】

2024/11/20 16:31 FISCO
*16:31JST エヌビディアの決算待ちのなかで個別物色が中心【クロージング】 20日の日経平均は反落。62.09円安の38352.34円(出来高概算16億5000万株)で取引を終えた。米ハイテク株高を映して、日経平均は取引開始直後に38520.45円まで上昇した。ただ、中東情勢の行方が気がかりとなり、買いが一巡した後は利益確定の売りが入りやすい需給状況となった。また、米半導体大手エヌビディアの業績動向を確認したいとの思惑も、買い見送りムードを強める一因となった。日経平均は後場取引開始直後に38180.15円まで値を下げたが、節目の38000円台に接近すると押し目を拾う動きも散見され、終盤にかけては38300円台での推移が続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1000に迫り、全体の6割を占めた。セクター別では、繊維製品、小売、その他製品、サービスなど8業種が上昇。一方、保険、陸運、鉱業、その他金融など25業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、7&iHD<3382>、リクルートHD<6098>、ソニーG<6758>が堅調だった半面、東京海上<8766>、東エレク<8035>、信越化<4063>、第一三共<4568>が軟調だった。 ウクライナ軍は米国が供与した長距離ミサイルでロシア西部の軍事施設を攻撃。これに対しロシアのプーチン大統領は、核抑止力の国家政策指針(核ドクトリン)を改定し、核兵器の使用基準を緩和。地政学リスクへの警戒から先物市場ではナイトセッションで急落する場面もみられたが、この影響は限定的であり、エヌビディアの反発をうけたリバランスの動きが先行した。ただし、日経平均は200日線水準では戻り待ちの売りが意識されていたほか、エヌビディアの決算を控えるなかで、積極的には持ち高を傾けにくい需給状況でもあった。そのため、「創業家が今年度中に買収を完了させることで調整している」と伝わった7&iHDやKADOKAWA<9468>の買収を検討しているソニーGなどが個別に物色されていた。 エヌビディアの8-10月期の売上高は前年同期比8割増の331億ドルと見込まれている。また11-1月期の売上高見通しについては、前年同期比6割増の370億ドル程度になると予想されている。市場想定を上回る良好な結果となり、他の半導体関連企業全般に好影響が及ぶのか注目される。また、次世代半導体「ブラックウェル」は、サーバー接続時の過熱問題から投入遅延に対する懸念もあるだけに、決算後の説明で経営幹部がどのような見解を示すのかにも関心が集まっている。 《CS》
関連銘柄 9件
2,597
11/20 15:30
+159(%)
時価総額 6,764,032百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
4063 東証プライム
5,620
11/20 15:30
-68(%)
時価総額 11,249,509百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4568 東証プライム
4,502
11/20 15:30
-94(%)
時価総額 8,765,547百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
9,565
11/20 15:30
+157(%)
時価総額 15,780,739百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6758 東証プライム
3,018
11/20 15:30
+82(%)
時価総額 18,841,670百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,541
11/20 15:30
+104(%)
時価総額 7,309,751百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
21,870
11/20 15:30
-130(%)
時価総額 10,314,614百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
5,631
11/20 15:30
-423(%)
時価総額 11,487,240百万円
メガ損保の一角。東京海上日動火災保険、日新火災海上保険、イーデザイン損害保険などを傘下に収める持株会社。北米を中心とする海外保険事業等も。海外保険事業では競争力の高い商品のグローバル展開などに注力。 記:2024/10/25
9468 東証プライム
4,346
11/20 15:30
+601(%)
時価総額 616,193百万円
旧KADOKAWAとドワンゴが経営統合。出版・IP創出事業が主力。アニメ・実写映像事業、ゲーム事業、通信制高校の運営等も。中計では28.3期売上高3400億円目標。出版IP数の拡大などに取り組む。 記:2024/06/13