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決算を受けた個別物色中心で方向感に欠けた展開【クロージング】

2024/11/11 16:38 FISCO
*16:38JST 決算を受けた個別物色中心で方向感に欠けた展開【クロージング】 11日の日経平均は小幅続伸。32.95円高の39533.32円(出来高概算20億2000万株)で取引を終えた。新規の取引材料に乏しいなか、前週末の米国市場で半導体関連株が値を下げたことを映して反落して始まったものの、円相場が1ドル=153円半ばと、やや円安に振れて推移していることが材料視される場面もみられた。そのため、下値は限られ、先週末の終値を挟んでの推移が続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が900を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、非鉄金属、ゴム製品、倉庫運輸、その他製品など11業種が上昇。一方、化学、石油石炭、鉄鋼、その他金融など22業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、テルモ<4543>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファーストリテ<9983>が堅調だった半面、セコム<9735>、ダイキン<6367>、信越化<4063>、オリンパス<7733>、NTTデータ<9613>が軟調だった。 前週末の米国市場は、トランプ次期政権への期待感から主要株価指数は上伸し、NYダウ、ナスダック指数はともに最高値を更新した。ただ、エヌビディア株の軟化などでSOX指数は下落した。トランプ次期政権による関税強化などへの警戒感から国内経済への悪影響を懸念する声は根強く、利益確定売りが先行して始まった。ただ良好な決算を発表したソニーGが7月に付けた年初来高値3097円(分割考慮)に接近するなど、好決算銘柄への資金シフトも続き、押し目待ち狙いの買い意欲の強さなども窺えた。ただし、予想を下回る決算では、一気に下へのバイアスが強まるなど、過剰反応をみせている。先回り的な動きは手掛けられるなか、発表直後に振らされている。 特に取引終了が15時半となるなか、これまで同様、15時に決算を発表する動きが目立っており、こういった銘柄には一気に短期資金が集中する動きが目立つことで、日経平均は方向感の定まらない展開だった。また、トランプ次期政権による政策には好悪材料両面あり、日本市場への影響を推し量るには今しばらく時間が必要だろう。目先は引き続き個別企業の決算内容を確認しながら、新たなきっかけ待ちの展開が続きそうであり、方向感に欠けた展開が続くことになりそうだ。 《CS》
関連銘柄 10件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
9613 東証プライム
2,884.5
11/22 15:30
+77(%)
時価総額 4,045,511百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9735 東証プライム
5,192
11/22 15:30
+72(%)
時価総額 2,422,587百万円
国内初の警備保障会社。事業所向け・家庭向けオンライン・セキュリティシステム、常駐警備、現金護送等を手掛ける。防災事業、メディカルサービス事業等も。システムセキュリティ、入退室管理システム等の拡販図る。 記:2024/08/01
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17