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18日の香港市場前引け:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は0.1%下落

2024/7/18 13:43 FISCO
*13:43JST 18日の香港市場前引け:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は0.1%下落 18日前場の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比37.32ポイント(0.21%)高の17776.73ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は9.96ポイント(0.16%)高の6307.45ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は467億5450万香港ドルに縮小している(17日の前場は566億8600万香港ドル)。 米利下げ観測の高まりが引き続き相場を支える流れ。「米連邦準備理事会(FRB)は9月にも利下げを開始する」との見方が支配的になる中、金融政策で米国に追随する香港でも、金利低下圧力が増すと期待された。ただ、上値は限定的。半導体分野を巡る米国の対中圧力などを嫌気し、ハンセン指数なども一時マイナス圏で推移した。また、中国ではきょう18日、中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が閉幕する(会期は15〜18日)。今後の政策方針を盛り込んだコミュニケ(声明)が午後に公表される予定だ。内容を見極めたいとするスタンスで、積極的な売買も手控えられている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が5.9%高、ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.4%高、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が2.8%高と上げが目立った。農夫山泉については、ペットボトル飲料水に含まれる臭素酸塩を巡る問題で、香港消費者委員会は18日、農夫山泉に対する謝罪文を公式ウェブサイトに掲載したことも買い安心感につながっている。 セクター別では、キャリアや設備工事の通信ネットワーク関連が高い。中国電信(728/HK)が3.0%、中国聯通(762/HK)が2.4%、中国移動(941/HK)が1.4%、中国通信服務(552/HK)が1.9%、京信通信系統HD(2342/HK)が1.1%ずつ上昇した。 中国保険セクターもしっかり。中国太平洋保険集団(2601/HK)と中国人民財産保険(2328/HK)がそろって2.9%高、中国人民保険集団(1339/HK)が1.2%高、中国人寿保険(2628/HK)が0.7%高で引けた。 半面、スマートフォン部材・組立の銘柄群はさえない。舜宇光学科技(2382/HK)が2.8%安、高偉電子(1415/HK)が2.4%安、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が2.1%安、富智康集団(2038/HK)が1.2%安で前場取引を終えた。そのほか、人工知能(AI)関連の青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.0%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が2.6%安、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が1.5%安と値を下げている。 一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%安の2959.25ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。素材株、自動車株、不動産株、銀行株なども売られた。半面、公益株は高い。エネルギー株、医薬株、軍事関連株、食品・酒造株も買われた。 【亜州リサーチ(株)】 《CS》