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ハイテク株からバリュー株などへ物色対象がシフト【クロージング】

2024/7/17 16:17 FISCO
*16:17JST ハイテク株からバリュー株などへ物色対象がシフト【クロージング】 17日の日経平均は反落。177.39円安の41097.69円(出来高概算は16憶8000万株)で取引を終えた。朝方はNYダウの最高値更新を映して買いが先行して始まり、前場中盤には41466.45円まで値を切り上げた。ただ、心理的な節目である41500円を目前に利食い売りが出て、前引けにかけては上げ幅を縮めた。後場に入ると、海外メディアが米政権による対中半導体規制強化に関する報道を受けて、東エレク<8035>が一段安となったほか、他の半導体関連株にも売りが波及し、日経平均は後場中盤には41054.72円まで下げ幅を広げる場面もあった。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1100を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、繊維製品、不動産、建設、精密機器など27業種が上昇。一方、電気機器、保険、海運など6業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、信越化<4063>、テルモ<4543>、オリンパス<7733>、KDDI<9433>。HOYA<7741>がしっかりだった半面、東エレクが1社で日経平均を263円下押したほか、アドバンテス<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、ソフトバンクG<9984>が軟調だった。 前日の米国市場は、6月の小売売上高が市場予想を上回ったことを受けて、主要な株価指数は上昇。NYダウ、S&P500はともに過去最高値を更新した。東京市場もこの流れが波及し、朝方は幅広い銘柄が買われ、日経平均の上げ幅は一時200円に迫った。ただし、買い一巡後は膠着感が強まるなかで上げ幅を縮めていた。さらに、後場に入ると、対中半導体規制の報道をきっかけに半導体株に売りが膨らみ、日経平均は後場中盤にかけて一時200円を超える下落となった。ただし、米国同様にハイテク株からバリュー株などへ物色対象がシフトしていたこともあり、半導体株の下げの影響が全体に波及する流れにはならなかった。 きょうも前日同様バリュー株や防衛関連などトランプ銘柄が買われた一方、指数寄与度の大きい半導体関連などが売られていた。台湾市場では台湾積体電路製造(TSMC)が下落している。トランプ前大統領の発言が報じられており、台湾情勢を巡る不透明感が意識されたようである。半導体株への物色が手控えられやすいなか、日経平均の重荷になりそうである。一方で、グロース250指数は2%を超える上昇となっており、大型ハイテク株から中小型株への資金シフトも引き続き意識されやすいだろう。 《CS》
関連銘柄 10件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6146 東証プライム
42,590
11/22 15:30
+210(%)
時価総額 4,613,221百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
7741 東証プライム
19,375
11/22 15:30
-95(%)
時価総額 6,799,831百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17