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中東情勢の緊迫化を映してリスク回避の動きが強まる【クロージング】

2024/4/19 16:07 FISCO
*16:07JST 中東情勢の緊迫化を映してリスク回避の動きが強まる【クロージング】 19日の日経平均は大幅反落。1011.35円安の37068.35円(出来高概算21億6000万株)で取引を終えた。下げ幅は今年最大となった。前日の米国市場でハイテク株が売られた流れが波及し、日経平均は反落スタート。その後、前場中盤に中東情勢の緊迫化に関する報道をきっかけにリスク回避の動きが一段と強まり、日経平均は前引けにかけて下げ幅を広げ、36733.06円まで下押し、取引時間中としては2月9日以来、約2カ月ぶりに37000円を割り込んだ。後場に入ると、やや下げ幅を縮めたものの、中東情勢の行方が気がかりとあって次第に様子見ムードが強まっていた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1500を超え、全体の9割超を占めた。セクター別では、鉱業、海運、医薬品の3業種を除く30業種が下落。電気機器、機械、金属製品、精密機器、証券商品先物の下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、第一三共<4568>、KDDI<9433>、花王<4452>、エーザイ<4523>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、ファーストリテ<9983>が軟調で、東エレク1銘柄で日経平均を314円押し下げた。 前日の米国市場は、ニューヨーク連銀総裁が「利下げを急ぐ必要性を感じない」と発言したことで長期金利が上昇。ハイテク株中心に売られた。東京市場でも半導体関連株を中心に売られた。また午前10時半ごろに、「イラン南部で爆発音」などと海外メディアが報じると、中東情勢の一段の悪化が警戒され、リスク回避の動きが活発化、ほぼ全面安となり、日経平均の下げ幅は一時1300円を超えた。一方、中東情勢の緊迫化による原油供給への懸念から原油市況が上昇しており、採算改善期待から石油資源株が買われたほか、コンテナ船運賃の上昇への思惑から海運株にも値を上げる銘柄が目立っていた 日経平均は一時的にでも心理的な節目である37000円を割り込み、3月22日の取引時間中の高値(41087.75円)からきょうの安値(36733.06円)までの下落率が10%を超えたほか、中東情勢の行方も不透明なだけに、調整局面が長引く可能性があるとの見方も出ている。一方、来週は23日のニデック<6594>を皮切りに主要企業の2024年3月期本決算の発表が本格化する。25年3月期も業績好調が持続することが確認できれば、再び買い意欲の盛り上がりにつながるだろう。 《CS》
関連銘柄 10件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17