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FOMC通過でリスク選好ムードが強まり、最高値を更新【クロージング】

2024/3/21 16:10 FISCO
*16:10JST FOMC通過でリスク選好ムードが強まり、最高値を更新【クロージング】 21日の日経平均は大幅続伸。812.06円高の40815.66円(出来高概算22億1000万株)と4日に記録した終値での過去最高値を更新して取引を終えた。前日の米国市場で、主要な株価指数が最高値を更新した流れを引き継ぎ、値がさハイテク株や、円安傾向を受けて自動車などの輸出株に値を上げる銘柄が目立った。連日の株価上伸を背景に利益確定売りが出て、上げ幅を縮める場面もあったものの、日米の中銀イベントを無事に通過したことで海外投資家による日本株への再投資期待や来週に迫る配当の再投資に伴う先物買いを見越した動きもあり、大引けにかけて40823.32円まで水準を切り上げる場面も見られた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1100を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、パルプ紙、銀行、卸売、輸送用機器、保険など30業種が上昇。一方、海運、陸運、食料品の3業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、信越化<4063>が堅調だった半面、KDDI<9433>、ファナック<6954>、味の素<2802>、SMC<6273>、サッポロHD<2501>が軟化した。 注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、これまでの政策運営スタンスから大きな変更はなく、早期利下げ開始の可能性が残されたことを好感して、主要株価指数は上昇。東京市場にも好影響を及ぼした。また、海外市場で一時1ドル=151円台後半まで進んだ円安もあり、輸出関連株にもプラスに働くなど、リスク許容度の高まりから、幅広い銘柄が値を上げ、日経平均の上げ幅は一時800円を超えた。関係者からは「日米の中銀イベントが無事に通過したことで、投資家の安心感を誘い、リスク許容度が高まった」、「海外投資家による日本株再評価の第二幕が始まる可能性がある」との声が聞かれ、投資マインドは上向いてきている。 日米の中銀イベントが終わったことで、今後は国内企業の業績動向に関心が移っていくことになるだろう。今後発表される米国の物価統計などの経済指標が市場予想を下回る弱いものとなれば、米国の利下げ前倒しへの思惑から為替が円高に振れ、相場をけん引する輸出関連企業の業績不振につながりかねず、相場の調整局面入りのきっかけとなる可能性があると予想される。目先は米経済指標を受けた為替動向などを警戒しながらの展開となり、目先は4万円台を固める動きとなりそうだ。 《CS》
関連銘柄 10件
8,458
11/22 15:30
+145(%)
時価総額 666,440百万円
サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、サッポロ不動産開発などを傘下に収める持株会社。ビールは国内4位。恵比寿ガーデンプレイスを保有。酒類事業に経営リソース集中。国内はビール、RTDを強化。 記:2024/10/05
2802 東証プライム
6,312
11/22 15:30
+121(%)
時価総額 3,255,294百万円
国内最大手の調味料メーカー。1909年創業。うま味調味料などで国内トップシェア。調味料・食品を主力に、冷凍食品、医薬用・食品用アミノ酸等も。ヘルスケアやフード&ウェルネス、ICTなどを成長領域に位置付け。 記:2024/08/23
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
6273 東証プライム
66,580
11/22 15:30
-230(%)
時価総額 4,485,428百万円
空気圧制御機器メーカー。方向制御機器や駆動機器、空気圧補助機器、温調機器等の製造・販売を行う。空気圧機器で世界トップシェア。豊富な品揃えなどが強み。千葉県柏市の新技術センターは25年9月に完成予定。 記:2024/10/04
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17