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ソフトバンクG株の急伸もあり、一時34年ぶりに37000円台回復【クロージング】

2024/2/9 16:30 FISCO
*16:30JST ソフトバンクG株の急伸もあり、一時34年ぶりに37000円台回復【クロージング】 9日の日経平均は続伸。34.14円高の36897.42円(出来高概算21億4000万株)で取引を終えた。前日の米国市場でハイテク関連株が買われたほか、円相場が1ドル=149円台へと円安が進んでいることもあり、値がさ株中心に買われ、日経平均は取引開始早々に約34年ぶりに37000円台に乗せ、前場中盤にかけて37287.26円まで上げ幅を広げた。また、前日に決算を発表したソフトバンクG<9984>が一時15%超急騰したことも投資家心理の好転につながったようだ。3連休を控えた週末に加え、急ピッチの上昇に対する警戒感などから買い一巡後は上値の重さが意識されたものの、日本株への先高期待も根強く、その後は37000円を挟んでもみ合っていた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、石油石炭、非鉄金属、金属製品、小売など13業種が上昇。一方、海運、繊維製品、電気ガス、建設、輸送用機器など19業種が下落、水産農林が変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG、東エレク<8035>、ニトリHD<9843>、フジクラ<5803>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、ネクソン<3659>、富士フイルム<4901>、レーザーテック<6920>が軟調だった。 前日の米国市場では、ウォルト・ディズニーなど好決算銘柄が相場を主導し、主要株価指数は上昇。ダウ工業株30種平均が連日で史上最高値を更新。東京市場にも好影響を与えた。また、前日の内田真一日銀副総裁に続いて、植田和男総裁もきょうの衆院予算委員会で、今後の金融政策について、「マイナス金利の解除を実施しても、緩和的な金融環境が当面続く可能性が高い」との見通しを示し、これが金融政策正常化に向けた動きはゆっくりと進むと受け止められ、投資マインドの好転に寄与したとみられ、日経平均の上げ幅は一時400円を超え、34年ぶりに心理的な節目の37000円を回復した。 日経平均は一時的とは言え、心理的な節目を回復するなど騰勢を強めているが、東証プライム市場は値上がり銘柄数より、値下がり銘柄数の方が多く、主力の一部銘柄が相場をけん引しているのが分かる。関係者からは「主力株を選好する海外勢の買いが入っており、株主を意識した経営を実践し、変革を進めている日本株に対するニーズはあるのではないか」との声が聞かれる。また、プライム市場の騰落レシオは前日時点で、111.84%にとどまり、買われ過ぎを示唆する120%に届いておらず、テクニカル面でも上値余地は十分にありそうだ。 《CS》
関連銘柄 8件
3659 東証プライム
2,197
11/22 15:30
+48.5(%)
時価総額 1,902,323百万円
PCオンラインゲーム、モバイルゲームを世界展開。NXC保有IPを活用したPCゲームの開発に強み。中国や韓国で人気タイトルを複数保有。北米及び欧州は売上伸長。「デイヴ・ザ・ダイバー」などが売上貢献。 記:2024/06/13
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5803 東証プライム
5,749
11/22 15:30
+162(%)
時価総額 1,700,916百万円
独立系電線メーカー大手。1885年創業。光ファイバケーブルや通信ケーブル、圧力センサ、プリント回路、自動車電装品等を手掛ける。光ファイバ融着接続機に強み。自動車事業部門は収益性改善に引き続き取り組む。 記:2024/08/05
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9843 東証プライム
18,025
11/22 15:30
+710(%)
時価総額 2,062,835百万円
家具・インテリア国内最大手。企画、原材料調達、製造、物流、販売の一貫体制を構築。アイテム数は約1万点。8割超が自社開発商品。島忠を傘下に収める。Nポルダなどは売上順調。26.3期買上客数2億人以上目標。 記:2024/06/13
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17