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金融政策の正常化への思惑から利食い優勢に【クロージング】

2024/1/24 16:09 FISCO
*16:09JST 金融政策の正常化への思惑から利食い優勢に【クロージング】 24日の日経平均は続落。291.09円安の36226.48円(出来高概算15億6000万株)で取引を終えた。前日の植田和男日銀総裁の記者会見で「2%の物価目標達成が見通せる状況になれば、マイナス金利を含め現在実施している大規模緩和策の継続の是非を検討していく」と述べ、これがタカ派的と受け止められ、金融政策正常化への思惑が再燃。金利動向に敏感なグロース株、不動産株などを中心に売りが先行して始まった。 日経平均は後場取引開始後には36104.89円まで下げ幅を広げた。また、年初からの上昇ピッチが速かったこともあり、目先の利益を確保する売りが出たことも重荷になった。ただ、日本株の再評価を進める海外勢などの押し目買いや時間外取引の米株先物がしっかりで推移しているため、心理的な節目の36000円を下回ることはなかった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1100を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、銀行、保険、パルプ紙、鉱業の4業種が上昇。一方、不動産、精密機器、建設、陸運などの29業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、ネクソン<3659>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、ファナック<6954>、KDDI<9433>が軟調だった。 前日の米国市場は、高安まちまちだったが、SOX指数が最高値を更新したことなどから、東エレクなど半導体関連株の一角は堅調だった。また、日銀による金融政策正常化観測から金利が上昇。利ざや改善期待から銀行株が堅調だった。一方、日米金利差が縮小するとの思惑から、海外市場で一時1ドル=146円台後半まで円高が進んだため、精密機器や電機、自動車など輸出関連株に値を消す銘柄が目立ったほか、金利負担増への懸念から不動産株も軟化した。 日経平均は年初から3000円超上昇したため、日銀会合の重要イベント通過で、目先の利益を確保する売りが膨らんだ形で、当然の一服だろう。また、来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているほか、日経平均は過熱感が警戒されているなか、目先は調整場面があっても仕方がないだろう。ただ、関係者からは「押し目を待っていても押し目がこなかった昨年春の上昇相場時のこともあり、買い遅れている投資家は多い」との声もあり、総じて底堅く推移することも想定される。 《CS》
関連銘柄 8件
3659 東証プライム
2,197
11/22 15:30
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時価総額 1,902,323百万円
PCオンラインゲーム、モバイルゲームを世界展開。NXC保有IPを活用したPCゲームの開発に強み。中国や韓国で人気タイトルを複数保有。北米及び欧州は売上伸長。「デイヴ・ザ・ダイバー」などが売上貢献。 記:2024/06/13
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
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時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25