マーケット
7/26 15:15
37,667.41
-202.10
40,589.34
+654.27
暗号資産
FISCO BTC Index
7/27 11:18:13
10,422,476
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:続伸か、反発はスタートしたばかり、来週上場するIPOはなし

2023/11/25 17:46 FISCO
*17:46JST 新興市場見通し:続伸か、反発はスタートしたばかり、来週上場するIPOはなし   ■米利上げ打ち止め観測が相場上昇を後押し 今週の新興市場は大幅続伸。米経済指標はやや強弱まちまちで、11月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でインフレ警戒姿勢の根強さも確認されたが、市場で強まっている米利上げ打ち止め観測に歯止めをかけることはなかった。米長期金利が低下傾向で推移していたため、米国株は堅調に推移しており、NYダウ、S&P100、ナスダック総合指数の主要3指数はいずれも週間で1%を超える上昇率となった。一方、日本国内では為替市場で円安進行が一服し、主力輸出銘柄の上値を抑える形になったが、新興市場銘柄は国内向けにサービスを提供する企業が多く、資金流入が活発化、相場は大幅続伸した。今週の騰落率は、日経平均が+0.12%だったのに対し、東証グロース市場指数は+3.10%、東証グロース市場250指数は+3.26%だった。 個別では、「K-Pop Masterz×KROSS vol.3」開催が材料視されたBirdman<7063>、四国電力<9507>と共同開発のAI活用システムの導入効果についての発表が材料視されたグリッド<5582>などが週間騰落率値上がり上位に入った。その一方、東証が信用規制の臨時措置を実施したWelby<4438>、ジャフコG<8595>が保有比率の減少を報告したクオリプス<4894>などが週間騰落率値下がり上位となった。週間売買代金上位にはジーエヌアイグループ<2160>とカバー<5253>が引き続きランクインした。 ■新興市場はまだ安値圏であり続伸に期待、来週上場のIPOはなし 来週の新興市場は続伸か。主力銘柄については日経平均株価がバブル崩壊後の高値を更新する中で、輸出株は円高への懸念が膨らみつつある。また今年のバリュー株相場をけん引してきた銀行株については、世界的に長期金利が上昇トレンドから下降トレンドに転じつつある中で、国内長期金利も10月末をピークに低下傾向にあり、これまでのように金利先高感で買われる状況ではなくなってきている。 一方、新興銘柄については、東証グロース市場250指数(旧:東証マザーズ指数)は、10月29日に年初来安値を付け、ようやく反発がスタートしたばかりの位置にある。同指数の年初来高値は6月21日に付けた864.77ポイントであるが、11月24日終値は716.99ポイントで、年初来高値より17%あまり安い。また過去10年間の推移ではグロース市場250指数は概ね600ポイントから1400ポイントのレンジで推移しており、足元株価はこのレンジの安値圏にある。 需給面も今年の新興市場は比較的良好と思われる。毎年12月は新規公開(IPO)が集中し、新興市場に上場する銘柄は換金売りの影響を受けやすい。しかし今年12月のIPO銘柄数は、例年と比べかなり少なくなる見通しで、需給の下支え要因となろう。12月のIPO数は2021年の32銘柄、2022年の25銘柄に対し、今年12月にIPOを予定している銘柄数は11月25日現在15銘柄に留まっている。 相場の出遅れ感に注目が集まる方向となる中、来週の新興市場では幅広い銘柄で買いが強まっていくことを期待できるだろう。中でも業績面で買い安心感のある銘柄や主力銘柄が相場のリード役となる可能性がある。個別ではクラウド活用の会員制転職サービス「ビズリーチ」を運営するビジョナル<4194>、格安航空券予約サイト「スカイチケット」を運営するアドベンチャー<6030>などに注目しておきたい。なお、来週は新規公開(IPO)の予定はない。 《FA》
関連銘柄 10件
2160 東証グロース
2,280
7/26 15:00
+73(%)
時価総額 108,273百万円
創薬ベンチャー。中国を拠点に、新薬探索や臨床開発から製造、販売まで一貫して行う。ライセンス供与等も。医薬品事業は伸長。主力医薬品「アイスーリュイ」の売上収益が過去最高。23.12期通期は大幅増収増益。 記:2024/03/05
4194 東証プライム
7,650
7/26 15:00
+140(%)
時価総額 293,691百万円
会員制転職サイト「ビズリーチ」、採用管理や勤怠管理等の「ハーモス」を運営。国内最大級の求荷求車サービス「トラボックス」等も。ビズリーチの累計導入企業数は2万8900社超。ハーモスは売上が順調に拡大。 記:2024/05/10
4438 東証グロース
538
7/26 15:00
+5(%)
時価総額 4,214百万円
予防・治療領域に特化したパーソナル・ヘルス・レコード(PHR)プラットフォームサービスを手掛ける。中部電力と資本業務提携。新規PHRサービスの企画開発等の売上を計上。売上パイプライン拡充の取り組みを継続。 記:2024/06/28
4894 東証グロース
7,320
7/26 15:00
+240(%)
時価総額 55,325百万円
ヒトiPS細胞由来の再生医療製品を開発する大阪大学発の創薬ベンチャー。臨床試験の最終登録を終えたiPS心筋シートの実用化に力注ぐ。昨年12月に培養上清液の販売会社を設立。24.3期3Q累計も開発費が先行。 記:2024/03/09
5253 東証グロース
1,927
7/26 15:00
-26(%)
時価総額 117,786百万円
Vチューバープロダクション。知名度やファンコミュニティに強み。24.3期上期はグッズ販売やライセンスビジネスが拡大。販管費増を楽々こなす。通期計画を上方修正。昨年4月開設の米国拠点は来年前半に営業開始へ。 記:2024/03/11
5582 東証グロース
2,055
7/26 15:00
-25(%)
時価総額 9,272百万円
AIを活用した計画立案システムを手掛ける。電力需給、配船、渋滞予測の自動化・最適化に強み。保守運用サポートも提供。電力・エネルギー等の開発案件堅調。物流・サプライチェーンはストック型売上が伸長。海外展開も。 記:2024/06/25
6030 東証グロース
5,230
7/26 15:00
+245(%)
時価総額 39,230百万円
旅行サイト運営会社。格安航空券の予約サイト「スカイチケット」を運営。航空券の検索や予約、販売等のサービスを提供。積極的な広告投資継続。アプリは2000万DL超。M&A効果等で、24.6期2Qは2桁増収。 記:2024/03/04
7063 東証グロース
936
7/26 15:00
-25(%)
時価総額 6,105百万円
戦略立案や戦略的PR等を行うマーケティング・トランスフォーメーション事業が柱。アーティストマネジメント、ファンクラブ運営等も手掛ける。MX事業はプロジェクト採算管理の徹底、生産効率向上等に取り組む。 記:2024/07/04
8595 東証プライム
1,824
7/26 15:00
-34.5(%)
時価総額 102,253百万円
専業ベンチャーキャピタル国内最大手。ITサービスや医療・バイオ、ソフトウェア、エレクトロニクス向けなどで投資実績。バイアウト投資の組織拡充図る。生成AI活用の採用支援サービスを手掛けるフォワードに出資。 記:2024/06/03
9507 東証プライム
1,231
7/26 15:00
-17(%)
時価総額 255,467百万円
四国地盤の電力会社。原子力発電、火力発電が軸。情報通信事業、建設・エンジニアリング事業、アグリ事業等も。電化住宅契約数は順調に増加。26.3期経常利益400億円以上目標。再生可能エネルギーは新規開発推進。 記:2024/05/16