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米CPI通過後のアク抜けでリスクオンの動き強まる【クロージング】

2023/11/15 16:03 FISCO
*16:03JST 米CPI通過後のアク抜けでリスクオンの動き強まる【クロージング】 15日の日経平均は大幅に3日続伸。823.77円高の33519.70円(出来高概算18億5000万株)と9月15日以来2カ月ぶりに心理的な節目の33500円台を回復して取引を終えた。上げ幅は今年最大となった。米消費者物価指数(CPI)を受けて、米長期金利が大幅に低下したことを買い手掛かりとした米国市場の流れを引き継ぎ、東京市場でも朝方から半導体関連株などを中心に買いが先行。日経平均は節目の33000円を上放れて始まり、前場半ばに33300円台を回復すると、後場も強い基調となるなか、終盤には一時33556.52円まで上げ幅を広げた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、石油石炭、精密機器、電気機器、ゴム製品など25業種が上昇。一方、保険、銀行、電気ガスなど7業種が下落し、食料品は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、テルモ<4543>、ソフトバンクG<9984>が堅調だった半面、電通グループ<4324>、丸井G<8252>、ガイシ<5333>、KDDI<9433>が軟化した。 注目された米CPIは総合指数が前年同月比3.2%の上昇と市場予想(3.3%上昇)を下回った。インフレ鈍化が示されたため、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ局面は終了し、来年前半には利下げが始まるとの見方が台頭。これを受けた米株高を受けて、東京市場でもグロース株中心に値を上げる銘柄が増加した。また、米下院が新たなつなぎ予算を可決し、米政府機関の閉鎖リスクが後退したほか、中国の経済指標が市場予想を上回る結果となり、中国景気の減速への懸念も後退したことも支援材料となった。 米インフレ鈍化や政府機関の閉鎖リスクが後退するなか、投資家心理が上向いている。また、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社が円建て社債の発行準備に入ったと伝わっており、日本株への追加投資への期待も好意的に受け止められている。早ければ20日にも大量保有報告書で新たな投資先が判明するとの声もあり、日本株は年末ラリーに対する期待が高まっている。 《CS》
関連銘柄 9件
4324 東証プライム
3,744
11/22 15:30
-17(%)
時価総額 1,011,498百万円
国内最大の広告代理店。世界145以上の国・地域で事業展開。メディア確保力、広告企画力などが強み。配当性向35%目標。内部投資で競争力、ケイパビリティの強化を図る。中国などでのコアビジネス再建に注力。 記:2024/07/08
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
5333 東証プライム
2,016.5
11/22 15:30
+24(%)
時価総額 629,061百万円
ガイシで世界首位。自動車排ガス浄化用セラミックスやNAS電池なども。自動車関連が堅調。半導体装置関連も回復。NAS電池は独水素製造会社から受注。パワー半導体向け絶縁放熱回路基板の生産能力を大幅に増強へ。 記:2024/07/22
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8252 東証プライム
2,418
11/22 15:30
+22.5(%)
時価総額 504,540百万円
商業施設の賃貸・運営管理等を行う小売事業、エポスカードのクレジットカード業務等を行うフィンテック事業が柱。1931年創業。DOE8%程度目安。エポスカードの会員数は750万人超。分割・リボ取扱高は拡大。 記:2024/07/29
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17