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後場に注目すべき3つのポイント~33000円を超えて高値圏で推移

2023/11/15 12:26 FISCO
*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~33000円を超えて高値圏で推移 15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続伸、33000円を超えて高値圏で推移 ・ドル・円は伸び悩み、買い一巡後は失速 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は大幅続伸、33000円を超えて高値圏で推移 日経平均は大幅続伸。645.63円高の33341.56円(出来高概算9億6344万株)で前場の取引を終えている。 前日14日の米国株式市場のダウ平均は489.83ドル高(+1.43%)と大幅続伸、S&P500は84.15ポイント高(+1.91%)、ナスダック総合指数は326.64ポイント高(+2.37%)と大幅反発。10月消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため長期金利低下に連れて買われた。その後、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了観測や来年の利下げ観測が一段と強まり買いに拍車がかかった。金利先高観の後退でハイテク株も買われ、ショートカバーを巻き込み相場をさらに押し上げた。主要株価指数がそろって上昇した米株市場を受けて、日経平均は前日比416.38円高の33112.31円と3日続伸して取引を開始した。その後はプラス圏で堅調に推移している。 個別では、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>などの半導体関連株、郵船<9101>や商船三井<9104>などの海運株が堅調に推移。また、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株のほか、ソニーG<6758>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>、アドバンテ<6857>、キーエンス<6861>、信越化<4063>なども上昇した。想定上回る上方修正や株主還元拡充などを評価された出光興産<5019>や業績予想の上方修正を発表したギフティ<4449>が急騰、グローバルリンク<3486>、コプロ・ホールディングス<7059>、フォスター電<6794>が値上がり率上位となった。 一方、三菱UFJ<8306>やみずほ<8411>などの金融株の一角が軟調に推移した。また、任天堂<7974>、三菱重<7011>、JT<2914>、ヤクルト<2267>なども下落した。ほか、業績上方修正もサプライズ限定的で出尽くし感が優勢となったフリュー<6238>や第3四半期下振れで再度の業績下方修正を発表した電通グループ<4324>などが急落、ベース<4481>、FFJ<7092>、カナミックネットワーク<3939>などが値下がり率上位となった。 セクターでは、石油・石炭製品、精密機器、電気機器が上昇率上位に並んでいる一方で、保険業、銀行業、建設業などが下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は60%、対して値下がり銘柄は37%となっている。 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でナスダック総合指数に加えて、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.62%上昇しており、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、米CPIの結果が市場予想を下回り米国での追加利上げの可能性が低下したことは国内の投資家心理にポジティブに働いている。そのほか、米長期金利は4.4%台まで下落しており、金利高を受けて軟調に推移していた新興株を買い戻す動きも広がっている。アジア市況では、香港ハンセン指数及び上海総合指数も堅調に推移している。 なお、取引開始前に発表された7-9月期の国内総生産(GDP)速報値は実質前期比0.5%減、年率換算では2.1%減だった。QUICKが集計した民間予測の中央値は前期比0.1%減、年率では0.5%減だった。個人消費や設備投資が低調だったほか、在庫の減少や前期に成長をけん引した外需も成長率を押し下げる要因となった。 さて、後場の日経平均は引き続きプラス圏で堅調推移を維持しそうだ。節目の33000円を大きく上回り33500円に迫る勢いとなっている。米CPIの結果は、インフレがFRBの望み通りに順調に鈍化している証拠となり利上げ終了観測が強まっている。また、短期金融市場での利下げ時期も6月に従来の7月から再び前倒しされており、国内の投資家心理も大きく改善している。そのほか、米下院では新たなつなぎ予算案可決しており、懸念材料だった政府機関閉鎖のリスクも大幅に低下している。一方で、東証株価指数(TOPIX)も高値圏で推移しているが、朝方の高値から一段と上値を追う動きは目立っていない。後場も堅調推移は続くだろうが、ひとまず決算発表を終えた個別材料株の動向に注目しておきたい。 ■ドル・円は伸び悩み、買い一巡後は失速 15日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み、150円50銭から150円79銭まで小幅上昇後は失速した。日米金利差により上昇基調に振れやすいほか日経平均株価の強含みで円売り基調に。ただ、米インフレ率鈍化で米金利の戻りは鈍く、ドル買いは限定的。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は150円50銭から150円79銭、ユーロ・円は163円54銭から163円90銭、ユーロ・ドルは1.0865ドルから1.0882ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ホクリヨウ<1384>、大成温調<1904>など、16銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・7-9月期GDP1次速報:前期比年率-2.1%(予想:-0.4%、4-6月期:+4.5%←+4.8%) ・中・10月鉱工業生産:前年比+4.6%(予想:+4.5%、9月:+4.5%) ・中・10月小売売上高:前年比+7.6%(予想:+7.0%、9月:+5.5%) 【要人発言】 ・バイデン米大統領 「我々は中国との関係を断つことに努めているわけではない。より良い関係に向け、努力している」 <国内> ・13:30 9月鉱工業生産改定値(速報値:前月比+0.2%) <海外> ・16:00 英・10月消費者物価指数(前年比予想:+4.7%、9月:+6.7%) ・16:00 英・10月生産者物価指数・産出(前年比予想:-1.0%、9月:-0.1%) ・APEC首脳会議(17日まで) ・米中首脳会談 《CS》
関連銘柄 32件
1384 東証スタンダード
1,077
11/22 15:30
+27(%)
時価総額 9,110百万円
鶏卵を一貫生産・販売。地盤の北海道でシェア高い。業務用にも幅広く販売。東北、関東にも進出。鳥インフルの影響一巡。鶏卵価格が軟調になり、利益率は振るわず。飼料価格高止まりも重し。生産・販売過程の効率化推進。 記:2024/09/02
1904 東証スタンダード
3,945
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 27,149百万円
空調設備・換気設備、給排水衛生設備、電気設備の設計、施工管理等を行う。1941年創業。ぴあアリーナMM等で施工実績。米国、中国などでも事業展開。高付加価値部門への資源配分、競争力の強化などを図る。 記:2024/09/01
2267 東証プライム
2,973
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 1,017,037百万円
「Newヤクルト」シリーズなどを展開する乳酸菌飲料メーカー。1935年創業。栄養ドリンクや化粧品、医薬品の製造・販売等も行う。米国など海外にも進出。ヤクルトレディの採用活動推進で宅配組織の強化図る。 記:2024/08/02
2914 東証プライム
4,236
11/22 15:30
+32(%)
時価総額 8,472,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。たばこ事業は販売数量増などで、自社たばこ製品売上収益が順調。 記:2024/07/01
2,625
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 21,016百万円
東京中心に投資用コンパクトマンションの開発、販売等を行う。「ARTESSIMO」が主力ブランド。投資用不動産(レジデンス)の供給戸数は業界トップクラス。レジデンスは販売順調。開発エリアの拡大図る。 記:2024/10/28
3939 東証プライム
488
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 23,488百万円
医療介護連携支援システム等の医療・介護クラウドプラットフォーム事業が主力。24時間フィットネスジム「URBAN FIT24」の運営等も。クラウドサービスの有料ユーザーID数は16万名超と順調に増加。 記:2024/08/05
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4324 東証プライム
3,744
11/22 15:30
-17(%)
時価総額 1,011,498百万円
国内最大の広告代理店。世界145以上の国・地域で事業展開。メディア確保力、広告企画力などが強み。配当性向35%目標。内部投資で競争力、ケイパビリティの強化を図る。中国などでのコアビジネス再建に注力。 記:2024/07/08
4449 東証プライム
1,323
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 38,991百万円
eギフトプラットフォーム事業が主力。カジュアルギフトサービス「giftee」、eGift Systemなどを手掛ける。地域通貨サービス等も。gifteeサービスの会員数は219万人超。会員数は順調増。 記:2024/07/08
4481 東証プライム
3,350
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 62,957百万円
独立系システム開発会社。受託開発や保守・運用、SAP導入・保守支援、e-KYC/オンライン本人確認サービス等を手掛ける。配当性向50%目安。グローバルで人材採用継続。大手SIerとの取引比率向上を図る。 記:2024/10/24
5019 東証プライム
1,030.5
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 1,435,118百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
6146 東証プライム
42,590
11/22 15:30
+210(%)
時価総額 4,613,221百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6238 東証プライム
1,110
11/22 15:30
-26(%)
時価総額 31,409百万円
プリントシール機やクレーンゲーム景品等の開発・販売を行う。家庭用ゲームソフト事業、ゲームアプリ事業等も手掛ける。オムロングループから独立して誕生。IPの商品化やEC販売の強化、海外事業の拡大などに注力。 記:2024/10/22
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6794 東証プライム
1,511
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 37,775百万円
音響機器・部品メーカー。車載用スピーカ・スピーカシステムなどを手掛けるスピーカ事業が主力。モバイルオーディオ事業、小型音響部品事業等も展開。車載関連向け受注の拡大に注力。原価改善施策にも取り組む。 記:2024/10/14
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7011 東証プライム
2,309
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 7,789,753百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
1,777
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 35,540百万円
建設技術者派遣・紹介を行うコプロコンストラクションを中核とする持株会社。愛知県名古屋市に本社。機電・半導体技術者派遣、IT技術者派遣サービス等も。連結技術者数は4300名超。稼働率の改善などに注力。 記:2024/10/12
1,425
11/22 15:30
-29(%)
時価総額 26,727百万円
「エニタイムフィットネス」の国内におけるマスター・フランチャイジー。店舗数は1140店舗超。会員数は91万人超。中計では27.3期売上高239億円目標。国内エニタイムフィットネス事業の規模拡大などに注力。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,835
11/22 15:30
-13(%)
時価総額 9,738,024百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17