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前場に注目すべき3つのポイント~32000円辺りが心理的な抵抗~

2023/9/29 8:39 FISCO
*08:39JST 前場に注目すべき3つのポイント~32000円辺りが心理的な抵抗~ 29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■32000円辺りが心理的な抵抗 ■JCRファーマ、24/3上方修正 営業利益 105億円←56億円 ■前場の注目材料:凸版印刷、再生樹脂で封止、食品・日用品向け包装フィルム開発 ■32000円辺りが心理的な抵抗 29日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が見込まれる。28日の米国市場はNYダウが116ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。米長期金利が16年ぶりの高水準に達したため、警戒感から売りが先行した。その後、4-6月期の国内総生産(GDP)や個人消費の確定値の伸びが予想を下回ったため、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化観測が後退し、金利低下に伴い買い戻しに拍車がかかり、上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比140円高の31990円。円相場は1ドル149円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は配当落ちの影響はあったものの、一時31674円まで売られ、ボリンジャーバンドの-2σを下回る場面が見られた。いったんは自律反発が意識されやすい水準まで下げたことから、米国株高が安心感につながりそうだ。ただし、32000円辺りが心理的な抵抗となることから、買い一巡後は強弱感が対立しやすいだろう。 また、需給面では日経平均の定期入れ替えに伴うリバランスや年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の株式配分比率の調整に伴う需給の影響を受けやすいため、積極的なリバウンド狙いの動きは限られそうであり、次第にこう着感が強まることになりそうだ。また、29日の米国市場では8月の米個人消費支出(PCE)の発表を控えていることも、積極的な売買を手控えさせそうだ。 物色としては、米長期金利の低下を受けて、ハイテク株を見直す動きが意識されやすいだろう。足もとでNT倍率は1月安値を下回ってきたこともあり、いったんはNTショート(日経平均売り・TOPIX買い)を巻き戻す動きが意識されやすいだろう。そのほか、需給イベントを避ける流れから、中小型株を見直す動きにも期待したいところである。 ■JCRファーマ、24/3上方修正 営業利益 105億円←56億円 JCRファーマ<4552>は2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高は369億円から454億円、営業利益を56億円から105億円に上方修正した。遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が大きく伸長するなど、「イズカーゴ」、「テムセル」を含む主力製品の販売が当初予想を上回る見込みとなった。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(33666.34、+116.07) ・ナスダック総合指数は上昇(13201.28、+108.43) ・シカゴ日経先物は上昇(31990、大阪比+140) ・SOX指数は上昇(3420.99、+59.58) ・VIX指数は低下(17.34、-0.88) ・米長期金利は低下 ・活発な自社株買い ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・トヨタ自<7203>自社回収ペットボトルをシートに再生、「ランクル250」から ・凸版印刷<7911>再生樹脂で封止、食品・日用品向け包装フィルム開発 ・ソディック<6143>自動ゆで麺装置を刷新、洗浄機能向上 ・フジクラ<5803>中国・蕪湖工場を閉鎖、車用ワイヤハーネスの拠点集約 ・DMG森精機<6141>子会社マグネスケール、レーザースケール新工場建設、半導体装置向け ・ニッパツ<5991>金属基板の生産能力2.5倍に増強、長野・駒ケ根に新棟 ・日野自<7205>本社工場敷地の一部を三井不に譲渡 ・富士電機<6504>発電プラント事業本部廃止、他部署に統合 ・ギックス<9219>JR西日本と、DX支援で新会社、即戦力の人材確保 ・丸紅<8002>アドイン研究所と提携、森林由来クレジット販売支援 ・豊田通商<8015>廃漁網リサイクル参入、国内外に回収・選別拠点 ・イチネンHD<9619>マルイ工業を買収、合成樹脂製造技術を共有 ・IHI<7013>CO2排出量・稼働率を可視化、マレーシアの燃料ペレット工場で実証 ・コマツ<6301>3トン級電動ショベルを来月発売、リチウム電池搭載 ・大阪ガス<9532>台湾国営と脱炭素研究、eメタン利活用など ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 9月東京都区部消費者物価コア指数(前年比予想:+2.6%) ・08:30 8月失業率(予想:2.6%、7月:2.7%) ・08:30 8月有効求人倍率(予想:1.29倍、7月:1.29倍) ・08:50 8月鉱工業生産速報値(前月比予想:-0.8%、7月:-1.8%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 16件
4552 東証プライム
724
11/22 15:30
+28(%)
時価総額 93,893百万円
遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が主力。ムコ多糖症II型治療薬「イズカーゴ」等も手掛ける。メディパルHDが筆頭株主。血液脳関門通過技術を適用した新薬の研究開発などに取り組む。 記:2024/08/01
5803 東証プライム
5,749
11/22 15:30
+162(%)
時価総額 1,700,916百万円
独立系電線メーカー大手。1885年創業。光ファイバケーブルや通信ケーブル、圧力センサ、プリント回路、自動車電装品等を手掛ける。光ファイバ融着接続機に強み。自動車事業部門は収益性改善に引き続き取り組む。 記:2024/08/05
5991 東証プライム
1,799.5
11/22 15:30
+25.5(%)
時価総額 439,197百万円
自動車用ばねメーカー。自動車用懸架ばね、ハードディスクドライブ用サスペンションで世界トップシェア。大手自動車メーカーなどが主要取引先。25.3期はHDD関連部品、半導体プロセス部品の数量回復などを見込む。 記:2024/06/28
6141 東証プライム
2,637.5
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 374,409百万円
工作機械メーカー大手。5軸・複合加工機やターニングセンタ、マシニングセンタ、超音波加工機等を手掛ける。海外売上高比率が高い。機械1台当たりの受注単価は上昇。民間航空機や宇宙、メディカル向け等が需要好調。 記:2024/06/28
6143 東証プライム
741
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 40,601百万円
放電加工機で世界シェアトップクラスの工作機械メーカー。射出成形機などの産業機械事業、麺製造プラントなどの食品機械事業も手掛ける。放電加工機の拡販、金属3Dプリンタや精密マシニングセンタの販売体制強化図る。 記:2024/06/28
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6504 東証プライム
8,551
11/22 15:30
+65(%)
時価総額 1,276,639百万円
大手総合電機。1923年創業。駆動制御機器や電源機器、計測機器、監視制御システム、半導体等を手掛ける。地熱発電設備、非鉄金属向け大容量変圧整流器等で世界トップシェア。新製品投入など成長戦略の推進図る。 記:2024/07/28
7013 東証プライム
8,529
11/22 15:30
-192(%)
時価総額 1,319,266百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7205 東証プライム
408.5
11/22 15:30
+1.1(%)
時価総額 234,716百万円
トラック・バスメーカー。大型や中型、小型のトラック、観光バスや路面バスを製造、販売する。ディーゼルエンジンや自動車部品も提供する。トヨタの連結子会社。国内販売台数が増加。海外低調も価格改定進める。 記:2024/07/25
7911 東証プライム
4,026
11/22 15:30
+22(%)
時価総額 1,283,110百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8015 東証プライム
2,654
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 2,818,999百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13
9219 東証グロース
893
11/22 15:30
-6(%)
時価総額 4,985百万円
データインフォームド推進企業。顧客データを活用した戦略コンサルティング等を手掛ける。JR西日本と合弁会社設立。AI整備見積りシステムの提供開始。三井不動産などと業務提携。26.6期売上高40億円目指す。 記:2024/06/17
9532 東証プライム
3,183
11/22 15:30
+26(%)
時価総額 1,304,750百万円
関西地盤の大手都市ガス会社。ガスの生産・供給やガス供給線の建設・保全、ガス器具の販売を手掛ける。電力小売事業も。ガス販売量は家庭用減少も業務用増加で補う。電力販売量は小売が増加。脱炭素へ投資拡大。 記:2024/07/13
1,904
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 46,195百万円
自動車リース関連事業が主力。機械工具販売事業やケミカル事業、合成樹脂事業、パーキング事業等も手掛ける。1930年創業。自動車リース関連事業は新規販売の積極化等により、契約台数や契約残高の増加を図る。 記:2024/07/05