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新興市場見通し:下値固めか、日米長期金利の上昇一服に期待、IPOは5社

2023/9/23 14:10 FISCO
*14:10JST 新興市場見通し:下値固めか、日米長期金利の上昇一服に期待、IPOは5社   ■米10年債利回りが2007年以来の高値更新 今週の新興市場は続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通りに政策金利が据え置かれたが、年内の追加利上げの可能性が残ったほか、2024年の利下げ幅予想も前回の1.0ポイントから0.5ポイントに圧縮された。タカ派な結果を受け、米10年債利回りが連日で2007年以来の高値を更新するなか、ハイテク株を中心に米国株が下落。21-22日の金融政策決定会合を前に日本銀行によるマイナス金利早期解除の思惑の根強さから、日本の10年債利回りも9年8カ月ぶりの水準を更新。日米の長期金利上昇と米ハイテク株安を嫌気する形で新興市場は続落した。ただ、日銀が現行の金融緩和政策を維持したこともあり、週末には自律反発狙いの買いが入った。今週の騰落率は、日経平均が-3.37%だったのに対し、東証グロース市場指数は-1.56%、マザーズ指数は-1.80%だった。 個別では、AI開発・運用などを手掛けるworkhouse(東京都江東区)から一部事業を譲受すると発表したグラッドキューブ<9561>のほか、新たな生産設備として大型低圧鋳造設備の導入を完了したJMC<5704>、業績予想を上方修正したタスキ<2987>などが週間上昇率ランキングに入った。一方、業績予想を下方修正したメドレックス<4586>が週間下落率トップとなり、オンコリス<4588>やGNI<2160>などその他のバイオ関連でも下落する銘柄が見られた。ポート<7047>は公募増資による希薄化や需給悪化が嫌気された。 ■株価調整進展&業績好調に注目、IPOは5社 来週の新興市場は下値固めの展開か。米長期金利は21日にかけて4.49%まで上昇し、高値を更新した一方、今週末22日には4.43%へと低下した。米FOMCでは今後の経済指標を確認しつつ、追加利上げの是非を慎重に判断するというこれまでの金融政策運営姿勢が堅持されている。市場は来週発表される米経済指標を見守ることになりそうだ。 週間の米新規失業保険申請件数は引き続き相対的な低水準を維持し、株式の売り材料となる可能性がある。一方、米8月個人消費支出(PCE)は堅調な数字が見込まれているものの、ガソリン価格の高騰が大きな要因とみられ、これを除けば、穏やかな増加基調とみる。また、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視する米8月コアPCE価格指数は引き続き鈍化基調が見込まれる。8月新築住宅販売戸数や9月消費者信頼感指数などその他の米経済指標も弱めの数字が多そうだ。 これらの経済指標を受けて米長期金利が上昇一服感を強めれば、追随して日本の長期国債利回りもやや軟化の兆しを見せる可能性がある。日米長期金利の先高観が和らげば、新興株には押し目買いが入りやすくなるだろう。マザーズ指数は今週一時1月4日以来の年初来安値水準まで大きく下落していることで、テクニカル的にも自律反発狙いの買いが続きやすい。新興市場は下値固めの動きに入ると期待したい。 こうしたなか、株価調整が進んでいて、かつ業績が拡大基調にある銘柄が注目されやすくなると考える。個別では24年3月期業績・配当予想を上方修正したパーキンソン病専門の老人ホーム等を運営するサンウェルズ<9229>やクラウド活用の会員制転職サービス「ビズリーチ」を運営するビジョナル<4194>などに注目したい。 一方、来週は東証グロースとスタンダード案件を含め、合計5社の新規株式公開(IPO)が予定されている。吸収金額の大きい銘柄が多いため、初値水準が気掛かりであるほか、既存の新興株にも需給悪化の点から注意が必要だろう。 《FA》
関連銘柄 9件
2160 東証グロース
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中国拠点に新薬探索から臨床開発、製造・販売まで行う。中国に自社製薬工場を保有。IPF治療薬「アイスーリュイ」が主力製品。骨移植関連製品等の医療機器事業も。米国子会社中心に新規開発候補化合物の開発図る。 記:2024/08/05
2987 東証グロース
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不動産サービス会社。東京23区で新築投資用IoTマンションを開発。不動産投資型クラウドファンディングや中小企業向け不動産融資サービスも手掛け、仕入情報管理のDX支援も展開。リファイニング好調で1Qは増収。 記:2024/02/06
4194 東証プライム
9,090
9/6 15:00
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時価総額 348,974百万円
会員制転職サイト「ビズリーチ」、採用管理や勤怠管理等の「ハーモス」を運営。国内最大級の求荷求車サービス「トラボックス」等も。ビズリーチの累計導入企業数は2万8900社超。ハーモスは売上が順調に拡大。 記:2024/05/10
4586 東証グロース
97
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-4(%)
時価総額 4,263百万円
独自の経皮吸収型製剤技術を用いて新薬を開発。マイクロニードルの研究開発も。今年1月に承認再申請の帯状疱疹後疼痛薬は7月までに審査完了予定。1b相治験に成功の痒性麻痺薬候補は2相準備へ。継続前提に重要事象。 記:2024/03/12
595
9/6 15:00
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時価総額 12,068百万円
新規抗がん剤「テロメライシン」の開発を行う創薬バイオ企業。HIV治療薬やウイルス感染症治療薬、神経難病治療薬の開発等も。富士フイルム富山化学と販売提携契約締結。テロメライシンに経営リソースを集中。 記:2024/07/08
5704 東証グロース
505
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時価総額 2,687百万円
精密砂型鋳造による試作・量産サービスや3Dプリンタ活用の樹脂製品量産サービスを展開。三次元測定サービスも。24.12期は前期に稼働した新鋳造棟の貢献を想定。樹脂製品の量産受注も進む見込み。最高業績を計画。 記:2024/04/11
7047 東証グロース
1,972
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-49(%)
時価総額 27,557百万円
就活情報サイト「キャリアパーク!」、就活生向け企業口コミサイト「就活会議」の運営を行う。ユーザーと電力事業者のマッチングサイト「エネチョイス」等も。人材領域では新卒支援市場におけるシェア拡大に注力。 記:2024/08/06
9229 東証プライム
2,141
9/6 15:00
-59(%)
時価総額 75,406百万円
パーキンソン病専門介護施設「PDハウス」を運営。認知症対応型グループホームやデイサービス等も。PDハウス平和が丘などを新規開設。既存施設平均稼働率は96%。採用は順調。24.3期3Q累計は大幅増収増益。 記:2024/04/14
9561 東証グロース
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時価総額 8,188百万円
ネット広告代理店。企業のマーケティング支援に加え、自社開発のサイト解析・改善ツールも展開。SaaS事業は売上堅調。SiTestのツール販売などが順調。23.12期通期は増収。24.12期は2桁増収計画。 記:2024/04/15