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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株や自動車株などに値幅取り狙いの資金が集中~

2023/8/30 8:27 FISCO
*08:27JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株や自動車株などに値幅取り狙いの資金が集中~ 30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■ハイテク株や自動車株などに値幅取り狙いの資金が集中 ■カナデン、2Q上方修正 営業利益 14.5億円←12.5億円 ■前場の注目材料:トヨタ自、国内工場システム不具合、きょう全面再開 ■ハイテク株や自動車株などに値幅取り狙いの資金が集中 30日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。29日の米国市場はNYダウが292ドル高、ナスダックは238ポイント高だった。中国の大手国有銀行が既存の住宅ローン金利を引き下げ、成長支援策を強化するとの報道が材料視された。その後発表された7月JOLT求人件数や8月消費者信頼感指数が予想を下回り、年内の追加利上げ観測が後退。長期金利の大幅低下よってハイテク株が買われ、主要な株価指数は上げ幅を広げて終えた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比210円高の32420円。円相場は1ドル145円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。日経225先物は米国市場に連動する格好から引けにかけて上げ幅を広げており、心理的な抵抗線として意識されていた25日線を明確に上回ってきた。昨日の日経平均は25日、75日線辺りでの狭いレンジでの推移だったが、抵抗線突破からリバウンド機運が高まりそうだ。足もとでは25日、75日線との乖離が縮小し、デッドクロスが接近しているなか、両線を上放れてきたことは安心感につながる。 米国ではハイテク株の上昇が目立っており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する流れになりそうだ。日経平均は25日線を上放れてくることから、8月半ばの戻り高値32613円辺りが射程に入ってくる。25日線を上回っての推移が継続し、戻り高値を捉えてくるようだと、売り方の買い戻しの動きも意識されやすく、短期的ながらもリバウンド狙いの買いが入りやすいだろう。また、昨日はトヨタ<7203>がシステムの不具合で工場の稼働を停止したことから、グループ各社の弱い値動きが目立っていた。30日に国内全14工場を順次再開と伝えられるなか、買い戻しの動きが強まりそうである。 そのため、ハイテク株や自動車株などに値幅取り狙いの資金が集中しやすく、日経平均型のインデックス買いの動きも意識されやすい。米国では引き続き重要な経済指標の発表を控えていることもあり、商いは膨らみづらいものの、日経平均がレンジを切り上げてくることによって、ヘッジに絡んだ動きとして買いの流れに向かわせる可能性もあるだろう。 ■カナデン、2Q上方修正 営業利益 14.5億円←12.5億円 カナデン<8081>は2024年3月期第2四半期業績予想の修正を発表。営業利益は12.5億円から14.5億円に上方修正した。情通・デバイスにおける産業機械、家庭用電気機器向け半導体・デバイスが順調に推移していることと、円安による為替影響もあり利益面で好調に推移していることから、予想を上回る見通しとなった。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(32226.97、+56.98) ・NYダウは上昇(34852.67、+292.69) ・ナスダック総合指数は上昇(13943.76、+238.63) ・シカゴ日経先物は上昇(32420、大阪比+210) ・SOX指数は上昇(3629.57、+91.70) ・VIX指数は低下(14.45、-0.63) ・米原油先物は上昇(81.16、+1.06) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・トヨタ自<7203>国内工場システム不具合、きょう全面再開 ・大阪ガス<9532>ENEOSと合成メタン製造拠点建設、大阪港湾部で国内最大 ・7&iHD<3382>そごう・西武があすスト実施へ、早期売却の姿勢崩さず ・日ペHD<4612>インド再参入、建築・車塗料2社買い戻し ・三井物産<8031>米サプリ製造株230億円で売却、資産入れ替え、協業継続 ・NOK<7240>非車向け水素関連拡大、25年に数十億円規模へ ・日置電機<6866>長野・上田市で自動運転EVバスの実証開始 ・ヤマハ発<7272>名古屋大学などと、モビリティー社会構築で連携、沖永良部島で実証 ・クボタ<6326>北米で内外装材の現地調達拡大、トラクター・建機向け ・井関農機<6310>VB投資加速、自動・電動化に10億円 ・大日印<7912>スマホで歯周病リスク検査、カラーマネジメント技術活用 ・レンゴー<3941>トラック受け付け電子化、段ボール原紙出荷時短 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・10:30 田村日銀審議委員あいさつ(午後会見予定) <海外> ・10:30 豪・7月消費者物価指数(前年比予想:+5.2%、6月:+5.4%) 《ST》
関連銘柄 13件
2,556.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 6,658,547百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
3941 東証プライム
893.6
11/22 15:30
+16.3(%)
時価総額 242,216百万円
段ボール原紙や白板紙、紙管原紙等を生産・販売する板紙メーカー。1909年創業。段ボールの生産量で国内トップ。国内取引企業数は7000社超。25.3期は増収増益計画。段ボール、紙器製品の価格改定等が寄与へ。 記:2024/07/08
998.7
11/22 15:30
+4.7(%)
時価総額 2,367,430百万円
1881年創業の塗料世界大手。日本ペイントを中核とする持株会社。シンガポール塗料大手のウットラムグループ傘下。ブランド力などが強み。日本では製品値上げの浸透が進む。塗料周辺事業の強化などに取り組む。 記:2024/10/24
6310 東証プライム
974
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 22,387百万円
老舗農業機械メーカー。1926年に愛媛県松山市で創業。トラクタ、耕うん機等の整地用機械が主力。田植機、コンバイン、芝刈機などの製造・販売も。国内では畑作市場などへ経営資源集中。海外は事業拡大の加速図る。 記:2024/08/09
6326 東証プライム
1,909.5
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 2,246,846百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6866 東証プライム
7,680
11/22 15:30
-60(%)
時価総額 107,704百万円
電気計測器メーカー。1935年創業。長野県上田市に本社。電子測定器の売上比率が高い。現場測定器、記録装置、自動試験装置等も手掛ける。海外売上比率は6割超。製品価格の見直しなどで収益性の改善を図る。 記:2024/08/06
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7240 東証プライム
2,242
11/22 15:30
-16.5(%)
時価総額 388,178百万円
国内初のオイルシールメーカー。1941年創業。国内全自動車メーカーが同社製品を採用。オイルシールは国内トップシェア。シール製品「Oリング」などが主要製品。シール事業では中国系自動車メーカーへの拡販図る。 記:2024/08/20
7272 東証プライム
1,335.5
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 1,403,146百万円
二輪車を主力とするランドモビリティ事業が柱。船外機が主力のマリン事業、ロボティクス事業等も。1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立。海外売上比率が高い。二輪車はインド、ブラジルで強い需要続く。 記:2024/07/04
7912 東証プライム
2,331.5
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 1,292,772百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。リチウムイオン電池用バッテリーパウチ等で世界トップシェア。BPO事業の拡大等に注力。 記:2024/06/17
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8081 東証プライム
1,450
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 34,220百万円
三菱電機グループのエレクトロニクス専門商社。1907年創業。FAシステム事業、情通・デバイス事業が柱。ビル設備事業、インフラ事業も手掛ける。配当性向40%基準。ソリューションビジネスの展開強化などを図る。 記:2024/07/29
9532 東証プライム
3,183
11/22 15:30
+26(%)
時価総額 1,304,750百万円
関西地盤の大手都市ガス会社。ガスの生産・供給やガス供給線の建設・保全、ガス器具の販売を手掛ける。電力小売事業も。ガス販売量は家庭用減少も業務用増加で補う。電力販売量は小売が増加。脱炭素へ投資拡大。 記:2024/07/13