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米株高や円安進行を背景に32000円台を回復【クロージング】

2023/8/28 16:02 FISCO
*16:02JST 米株高や円安進行を背景に32000円台を回復【クロージング】 28日の日経平均は反発。545.71円高の32169.99円(出来高概算10億9000万株)で取引を終えた。前週末の米国市場で主要株価指数が上昇した流れを引き継いだほか、円相場が1ドル=146円台へと円安が進んだことも投資家心理を上向かせた。また、中国当局が本日から株式取引の印紙税を引き下げるなどの株安対策を打ち出したため、上海総合指数や香港ハンセン指数が高く始まると、短期筋による先物買いも加わり、日経平均は大引け間際には、32205.48円まで上げ幅を広げる場面があった。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1500を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、空運、小売の2業種を除く31業種が上昇し、機械、石油石炭、鉄鋼、ゴム製品、輸送用機器の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、アドバンテス<6857>、テルモ<4543>が堅調だった半面、資生堂<4911>、三越伊勢丹<3099>、JAL<9201>、高島屋<8233>、Jフロント<3086>が軟化した。 注目されたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での講演は、追加利上げの可能性に言及したものの、想定内の結果で織り込み済みとの見方が多く、米株式市場では買い戻しの動きが強まり、主要株価指数は上昇した。東京市場も先週末の下げの反動から主力株中心に買い戻された。また、外為市場では、日米金利差拡大観測から円安が進んでいるため、輸出関連株への買い安心感につながった。一方、福島第1原発の処理水放出の影響で、中国が日本製化粧品などの不買を呼びかけていることから、インバウンド需要が大きく減少することへの懸念により、小売セクターなどを中心に値を消す銘柄が目立っていた。 ジャクソンホール会議が波乱無く通過したため、次回米連邦公開市場委員会(FOMC)までは、米国の経済指標の結果や中国経済の動向を確認しながらの動きにならざるを得ないだろう。今週は米国で、31日に7月の個人所得・個人支出や、9月1日に8月の雇用統計、ISM製造業景況指数といった重要経済指標の発表が予定されている。米国のインフレに鈍化の兆しが鮮明になるのか、それともインフレが加速する結果になるのか見極めたいと考える向きが多く、目先的には32000円台を固める展開が続きそうだ。 《CS》
関連銘柄 10件
1,719
11/22 15:30
+12.5(%)
時価総額 465,103百万円
大丸と松坂屋HDが経営統合して誕生した持株会社。パルコ等も傘下に収める。百貨店事業が主力。SC事業、デベロッパー事業、決済・金融事業も。27.2期ROE8%以上目標。心斎橋店などはインバウンド売上が好調。 記:2024/10/24
2,151.5
11/22 15:30
-40(%)
時価総額 839,773百万円
三越と伊勢丹の経営統合で誕生した持株会社。百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開。伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上で国内首位。24.3期は伊勢丹新宿本店、三越銀座店の総額売上が過去最高。 記:2024/06/13
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8233 東証プライム
1,201.5
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 393,677百万円
大手百貨店。日本橋、新宿、大阪、京都などに大型店を有す。海外はシンガポール、ベトナム、タイなどで店舗展開。商業開発業や建装業、金融業等も。27.2期営業利益600億円目標。事業ポートフォリオの最適化図る。 記:2024/10/24
9201 東証プライム
2,413
11/22 15:30
+23(%)
時価総額 1,054,828百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25