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新興市場見通し:相対的に冴えない展開か、IPOは6社

2023/7/22 14:32 FISCO
*14:32JST 新興市場見通し:相対的に冴えない展開か、IPOは6社   ■米ハイテク株決算で投資家心理悪化 今週の新興市場は続落。週前半は米長期金利の低下基調が続くなか堅調に推移。しかし、週後半はテスラやネットフリックスなど米ハイテク株の決算反応が悪かったことが投資家心理を悪化させ、新興株に売りが広がった。また、半導体株が崩れる形で日経平均が大きく下落したことも重石になった。なお、今週の騰落率は、日経平均が-0.27%だったのに対し、マザーズ指数は-2.45%、東証グロース市場指数は-2.10%だった。 個別では全般売り優勢となり、時価総額上位20銘柄で週間で上昇したのはJTOWER<4485>(+0.8%)、FPパートナー<7388>(+2.9%)、スカイマーク<9204>(+1.4%)の3銘柄のみだった。週間上昇率ランキングではメイHD<7369>が+2.1倍と急伸、ジェイ・フェニックス・リサーチが時価総額18.7倍のアップサイドの可能性があるとするリポートを公表したことが材料視されたもよう。2位はBeeX<4270>で+44.0%、第1四半期の大幅増益決算が好感された。一方、下落率ランキングの1位はGRCS<9250>で-25.7%、業績予想を下方修正したことが嫌気された。3位に入ったAeroEdge<7409>は直近の新規株式公開(IPO)銘柄だが、地合いが悪化するなか手仕舞い売りが広がって下値模索の展開に、週末終値は初値を下回った。 ■米FOMCを無難消化できるか 来週の新興市場は上値の重い展開か。今週末に、日本銀行が27-28日に開催する金融政策決定会合において政策修正を急がないとする観測報道が伝わっている。このため、日銀の政策修正リスクは大きく後退した。 25-26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)については、本会合での追加利上げで利上げサイクルは終了するとの予想が高まっており、市場コンセンサス通りの結果となれば、株式市場のサポート要因となろう。しかし、9月FOMCでの利上げはほとんど織り込まれていないため、26日の記者会見の際に、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が9月会合での利上げも示唆した場合にはネガティブに捉えられる可能性が高い。 ただ、足元の米物価指標の鈍化を踏まえれば、今会合で9月FOMCでの利上げを確約するような発言はしないと考えられる。タカ派的な会見になったとしても、経済データ次第では追加利上げが残り1回あるかもしれないといった含みを持たせた内容になりそうで、株式市場の波乱にはつながらない可能性に期待したい。 一方、先述の日銀金融政策決定会合に関する観測報道を受けて為替の円安が再び進行している。決算発表が本格化するため、基本は個別株物色が中心だろうが、円安を背景とした東証プライム銘柄中心の相場展開となると、新興株は相対的に冴えないパフォーマンスになりそうだ。 他方、来週はIPOが合計6社予定されていて、吸収金額が大きい銘柄も散見される。チャート形状が崩れている新興株が多いなか、冴えない既存銘柄よりはIPO銘柄への投資に資金が集中しやすいとも考えられ、この点は既存銘柄には逆風となりやすいか。IPOでは、スマートフォンアプリなどデジタル領域における事業開発コンサルティングを行うフラー<5583>が軽量感もあり人気化しそうだ。 既存銘柄では、値崩れしている銘柄が多いなか、25日移動平均線上を維持している銘柄としてツクルバ<2978>、バルニバービ<3418>、アズーム<3496>、霞ヶ関キャピタル<3498>、TWOSTONE&Sons<7352>などに注目したい。 《FA》
関連銘柄 12件
2978 東証グロース
798
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-2(%)
時価総額 9,140百万円
中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo」を運営。物件の企画・開発支援・販売促進サービス、エージェントサービス等も。cowcamo事業の仲介・付帯サービスは収益単価の向上図る。 記:2024/10/07
3418 東証グロース
1,111
11/26 15:30
-9(%)
時価総額 10,026百万円
レストランやカフェ等の運営などを行うレストラン事業が柱。エリア開発を行うエステートビルドアップ事業も。バッドロケーション戦略が特徴。29.7期営業利益15億円目標。レストラン事業はエリア厳選で新規出店へ。 記:2024/10/24
3496 東証グロース
7,890
11/26 15:30
+130(%)
時価総額 47,553百万円
月極駐車場サブリースサービスなどの遊休資産活用事業が主力。CGグラフィックデータの制作・販売等を行うビジュアライゼーション事業も。サブリース台数は2.4万台超。月極駐車場以外の収益基盤創出などに取り組む。 記:2024/10/13
3498 東証プライム
12,810
11/26 15:30
-50(%)
時価総額 126,307百万円
物流施設開発やホテル開発、ヘルスケア施設開発等を行う不動産コンサルティング事業を手掛ける。ホテルは「fav」等のブランドを展開。29.8期当期純利益500億円目標。事業の多角化、事業規模の大型化図る。 記:2024/10/24
4270 東証グロース
2,884
11/26 15:30
-1(%)
時価総額 6,417百万円
DX、マルチクラウドを軸にクラウドソリューション事業を展開。独SAP社製ERP等のクラウド移行支援に強み。クラウド導入支援等も。テラスカイ傘下。クラウドライセンスリセールアカウント数は順調に推移。 記:2024/06/07
4485 東証グロース
3,590
11/26 15:30
-5(%)
時価総額 92,346百万円
通信インフラシェアリング事業を展開。屋内インフラシェアリング、屋外タワーシェアリング、ローカル5Gサービス等を手掛ける。国内IBS事業などの拡大図る。米投資会社がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/11
7352 東証グロース
754
11/26 15:30
-21(%)
時価総額 32,644百万円
フリーランスエンジニアと企業を繋ぐマッチングサービス「Midworks」が主力。マーケティングプラットフォームサービス等も手掛ける。エンジニアプラットフォームサービスでは新規案件の獲得などに注力。 記:2024/10/26
2,060
11/26 15:20
-40(%)
時価総額 3,226百万円
メイホーエンジニアリングを中核とする持株会社。建設関連サービス事業が主力。建設事業、人材関連サービス事業、介護事業も展開。中小企業との資本提携推進。グループ経営基盤の強化、グループネットワークの拡大図る。 記:2024/07/28
7388 東証プライム
3,070
11/26 15:30
+40(%)
時価総額 70,374百万円
無料FP相談サイト「マネードクター」、来店型店舗「マネードクタープレミア」を運営。30~40代の顧客に生命保険や損害保険を販売。保有契約件数は伸長も営業費用増が重し。26.11期売上高480億円目標。 記:2024/10/19
7409 東証グロース
1,705
11/26 15:30
-45(%)
時価総額 6,525百万円
チタンアルミ製の低圧タービンブレードの航空機エンジン部品が主力。主要販売先は仏SAFRAN社。チタンアルミブレード販売数量は伸長。ボーイング向けも回復見込む。新工場で新たなエンジン部品の生産を開始。 記:2024/09/18
9204 東証グロース
584
11/26 15:30
-2(%)
時価総額 35,232百万円
羽田・神戸・福岡路線、茨城等の独自路線に強みを持つ航空会社。22年12月に再上場。定時運航率は国内トップ。マイページ登録者数は25万人超。次世代機材の導入や運航効率の改善、地方自治体等との連携を図る。 記:2024/08/05
9250 東証グロース
1,411
11/26 15:30
-1(%)
時価総額 1,947百万円
全社的リスクマネジメントERMなどのGRCセキュリティ事業が主力。GRCツールで国内トップ。フィナンシャルテクノロジー事業も。金融関連企業が主要顧客。ソリューション及びプロダクトの連携強化を図る。 記:2024/10/25