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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECB追加利上げ期待も域内経済減速の可能性残る

2023/6/24 14:07 FISCO
*14:07JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECB追加利上げ期待も域内経済減速の可能性残る ■弱含み、経済指標悪化でユーロ買い縮小 今週のユーロ・ドルは弱含み。6月21日に行われたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院での証言は想定通りの内容だったことから、ドル売り・ユーロ買いが優勢となった。しかしながら、パウエルFRB議長は22日に行われた上院での証言で年内2回の追加利上げが適切になると表明したこと、23日発表のユーロ圏の6月製造業PMI速報値が悪化したことから、週末前にリスク回避のユーロ売り・ドル買いが広がった。取引レンジ:1.0845ドル-1.1012ドル。 「もみ合いか、ECBは利上げ継続の方針 来週のユーロ・ドルはもみ合いか。パウエル米連邦準備制度理事会(FOMC)議長は緩やかながらも引き締め継続の方針を示しており、年内2回の利上げへの期待感からドルは売りづらい。一方、欧州中央銀行(ECB)の理事会メンバーは7月以降も追加利上げの必要性があると指摘しており、リスク回避のユーロ売り・米ドル買いが一段と拡大する可能性は低いとみられる。 予想レンジ:1.0750ドル-1.1000ドル ■強含み、日欧金利差拡大予想が下支え 今週のユーロ・円は強含み。日本政府による円安けん制が警戒されたことでリスク回避の円買いが一時強まった。その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)の下院証言後にユーロ買い・米ドル売りが一時優勢となったこと、スイス中央銀行が追加利上げを示唆したことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りが再び活発となった。日本とユーロ圏の金利差は7月以降、さらに拡大する可能性があることもユーロ高・円安の進行を促したようだ。取引レンジ:154円05銭-156円93銭 ■伸び悩みか、ECB追加利上げ期待も域内経済減速の可能性残る 来週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は直近開催の理事会で追加利上げを決定し、その後も政策委員からタカ派的な見解が相次ぐ。それを受け7月の追加利上げや日本銀行による金融緩和策の継続も対円でユーロを押し上げる要因となった。ただ、ユーロ圏の経済指標には弱さも目立ち始め、景気後退を警戒したユーロ売り・円買いがやや強まる可能性は残されている。 ○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント ・30日:6月ユーロ圏消費者物価コア指数(5月:前年比+5.3%) ・30日:5月ユーロ圏失業率(4月:6.5%) 予想レンジ:154円00銭-158円00銭 《FA》