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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ポンドやフランに連れ高も日本の介入に警戒

2023/6/22 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ポンドやフランに連れ高も日本の介入に警戒 22日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化を受けドル買い先行。英国とスイスが追加利上げなら、クロス円に連れ高しよう。ただ、日本の為替介入の警戒感がドルの上値を抑えそうだ。 パウエルFRB議長は足元のインフレ率が物価目標を上回り、緩やかながらも引き締め継続の必要性を議会証言で強調した。前週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げは見送られたが、年内は2回と示唆。市場はややタカ派的と受け止めたものの、その後の金利安を受けユーロ・ドルは1.0990ドル付近に浮上し、ドル・円は141円60銭台に軟化した。本日アジア市場では米金利が下げ止まり、ドル・円は141円後半を中心にもみ合った。 この後の海外市場は引き続き米金融政策の行方がテーマ。今晩もパウエル議長の議会での見解が注視され、緩やかな利上げを見込んだ長期金利の動向が材料視される。他の当局者もインフレ抑止に前向きで、金利高・ドル高に振れやすい。一方、スイスと英国の追加利上げが見込まれ、世界的な引き締め圧力がドル買いの支援材料に。半面、景気後退も警戒され、欧米株安なら円買いが強まる。ドル・円は日本政府の為替介入観測が上値を抑えそうだ。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ウォラー米FRB理事開会あいさつ(アイルランド中銀主催会議) ・20:00 英中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:25.9万件、前回:26.2万件) ・21:30 米・1-3月期経常収支(予想:-2171億ドル、10-12月期:-2068億ドル) ・21:30 米・5月シカゴ連銀全米活動指数(予想:-0.10、4月:0.07) ・22:55 ボウマン米FRB理事開会あいさつ(Fedイベント) ・23:00 米・5月中古住宅販売件数(予想:425万戸、4月:428万戸) ・23:00 米・5月景気先行指数(前月比予想:-0.8%、4月:-0.6%) ・23:00 ユーロ圏・6月消費者信頼感指数速報値(予想:-17.0、5月:-17.4) ・23:00 パウエル米FRB議長半期議会証言(上院銀行委員会) ・23:00 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(経済・政策見通し) ・05:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演(リスク管理協会) ・休場:中国(24日まで)、香港(以上端午節) 《CS》