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個人投資家・株のおにいさん:2023年後半にかけて株価は上がる?【FISCOソーシャルレポーター】

2023/6/12 17:34 FISCO
*17:34JST 個人投資家・株のおにいさん:2023年後半にかけて株価は上がる?【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株のおにいさん」氏が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ----------- ※2023年5月15日18時に執筆 1.自己紹介させてください はじめまして、兼業投資家の“株のおにいさん”と申します。FISCOさんでの初めての執筆となりますので、簡単に自己紹介をさせてください。現在43歳で外資系IT企業に勤務しております。投資歴は15年で、2008年頃から独学で経済・投資関連の本を読み漁り(50冊程)2014年の一般NISA 開始と合わせて TOPIX 連動 ETFで本格的に株式投資を開始。現在は全世界株インデックス投資(時価総額加重平均)をメインに総資産の約8割を株式で運用しております(残り2割は不動産と現金ドル&円です)。現在保有している全株式評価額は約7,000万。配当を含む9 年間のトータルリターンは約 1700 万(+ 138 %)、2035年までに2億円達成&サイドFireを目指しております。投資を始めた背景としては、親の借金などがあるのですが、またどこかで詳しくお話させて頂きたいと考えております。昨年から副業として資産形成のアドバイザリーもしております。趣味は、旅(20カ国以上、うちカナダには1年間滞在)、音楽(EDMからJazz/クラシックまで)、ダイビング(Advanced license)、読書(月5冊程)です。 2.朝食で4,300円!? 3月から5月にかけてタイ、イギリス、韓国に旅に行っていたのですが、円安も重なり世界の物価の高さ(=日本の“安さ”)を実感しました。特にロンドンでは普通のお店で一般的な朝食セットを頼んだところ、25ポンド(約4,300円)で「マジか…」と思いました。ちなみに500mlの水も私が行ったお店の中で1ポンド(172円)が最安でした。2021年1月以降のG7各国の消費者物価の推移では、日本に比べてイギリスやユーロ圏、米国の上昇率がいかに高いかというのはお分かりになると思います。 3.利上げの打ち止めで株高はもうすぐ? 米国を含め多くの国が物価の上昇を抑えるために、政策金利の引き上げを実施しているわけですが、米国では6月にも利上げの打ち止めがされるのでは?との観測がはやくも出始めております。利上げ打ち止め後は一時的に株高になりやすい、と言われますが、果たしてどうでしょうか?いま投資すべきでしょうか?それとも近い将来と噂されているリセッション(景気後退)に備えて現金保有率を上げておくべきでしょうか?私の予想は、世界的には(MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス※としては)直近1~2年では上昇する確率の方が高いと思っております。もしリセッションになったとしても、そこまで暴落せず10~20%程度の下落に留まるのではないかと思っております。その理由としては、VTベース※で2021年12月の高値107.4から比べて現在92.5と既に14%下落していること、加えて、リセッションに対する警戒感が高いことが挙げられます(マーケットは、みんなが株高で浮かれている時に暴落し、景気後退を警戒しているときには逆に上がる、もしくはそれほど下がらない傾向があると思うからです)。ただし、ロシアvsウクライナ、台湾有事のリスクなど政治的なリスクもあり、答えは誰にも分りません。だとしたら、我々にできることはどんなことがあるのでしょうか? ※MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス:米MSCI社が提供する株価指数で、世界の先進国・新興国の株式で構成されており、世界全体の株価動向を知るのに広く利用されている株価指数となります。 ※VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETFで、世界全体の株式時価総額の98%以上をカバーしています。 4.株式投資は長期的にはプラスサムゲーム ハリー・マックス・マーコウィッツというアメリカの経済学者は「株価はブラウン運用にようにランダムにうごく」「このような市場では株価の変動は確率的にしか予測できないのだから、株式投資は偶然のゲームになり、市場参加者はだれひとり有利な立場を取ることができない」という仮説(効率的市場仮説と言います)を立て、ノーベル経済学賞を受賞しました。社会人3年目くらいで株に興味を持った頃、私は「株にはプロがいて、頭のいい恵まれた一握りの人が儲けているんだろう」と思っていました。そうではなく、「“短期的には”株価が上がるか?下がるか?どんな株が上がるか、誰も予想できない」というのが正しかったのです。それから時が流れ、2023年現在、一部の天才は株価を予想できるかもしれませんが、少なくても私は凡人であり、できません。では大多数の凡人(私も含めて)は投資をすべきではないのでしょうか?そうではありません。株式投資は短期的には予想ができず、マイナスになる確率が高いのですが(売買の度に手数料や税金が発生するためです)、長期的にみるとプラスサムゲーム、つまり“確率的に勝てる”魅力的なゲームと言えます。さらに時間だけではなく、投資対象(企業や国)と通貨を分散させるとより“負けること”がなくなってきます。 次回以降でそもそも株式投資とはどういったものなのか、私が実際に投資をしてきた経験と併せてご紹介をさせて頂きたいと思います(「そんな簡単なことわかっているよ」という方には物足りない内容かもしれませんが悪しからず)。ご一読頂きありがとうございました。 ---- 執筆者名:株のおにいさん Twitter:https://twitter.com/kabuonii 《TY》