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新興市場見通し:調整含みも幕間繋ぎ物色に期待、IPOはGlobeeとABEJA

2023/6/10 14:44 FISCO
*14:44JST 新興市場見通し:調整含みも幕間繋ぎ物色に期待、IPOはGlobeeとABEJA   ■出遅れ感強い新興株物色一時強まる 今週の新興市場は続伸。米5雇用統計は雇用者数の伸びが予想を大幅に上回った一方、平均時給の伸びは鈍化し、失業率が予想以上に上昇したことで、金融引き締め長期化に対する懸念が緩和、週明けから新興株は大幅高で始まった。5月ISM非製造業景気指数の支払い価格の低下を受けたインフレ沈静化期待も寄与し、その後も堅調に推移した。一方、株価指数先物・オプション取引6月限の特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に地合いが需給主導で崩れたことで週後半には急落する場面もあった。ただ、SQ通過によるあく抜け感や、米新規失業保険申請件数の予想を上回る増加で金融引き締めに対する懸念が後退すると、週末は持ち直した。なお、今週の騰落率は、日経平均が+2.35%だったのに対し、マザーズ指数は+1.97%、東証グロース市場指数は+2.17%だった。 個別では、時価総額上位銘柄はまちまちで、週間でカバー<5253>が+12%、FPパートナー<7388>が+14%、弁護士ドットコム<6027>が+14%、MacbeeP<7095>が+8%、サンウェルズ<9229>が+7%となった一方、ビジョナル<4194>は-2%、フリー<4478>は-2%、ispace<9348>は-7%、BuySell Technologies<7685>は-6%だった。週間上昇率ランキングでは、自動車機器大手ボッシュとの資本業務提携を発表したフィーチャ<4052>に買いが殺到し、+92%と急騰した。米企業とのパートナーシップ締結で前週末に人気化したアクリート<4395>も買いが続き、74%と急伸。ティムス<4891>は、エーザイ<4523>と米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病新薬が米食品医薬品局(FDA)の完全承認を得る可能性が高いとの報道から思惑が向かい、+55%となった。 ■IPO2銘柄のほか、好業績かつチャート良化の銘柄に注目 来週の新興市場は上値の重い展開か。米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)定例理事会、日銀金融政策決定会合とイベントが目白押しなため、週後半まで手掛けづらさが意識されやすい。 今週は週前半を中心に出遅れ感の強い中小型株や新興株を物色する機運が一時強まったが、週末にかけては再びハイテクや景気敏感など時価総額の大きい主力処が優勢の展開となった。今週末の米株式市場でも主要株価指数が上昇するなか、中小型株から構成されるラッセル2000だけが続落していた。 加えて、マザーズ指数は7日に795ptと2月9日の794pt以来の高値を付けてからは長い上ヒゲを残して失速する形となっており、チャート形状からしても目先は75日線、200日線が位置する水準まで調整する可能性が高そうだ。 また、来週から新規株式公開(IPO)ラッシュの序盤戦がはじまる。徐々にセカンダリー投資に備えた資金確保の動きも出てくると考えられ、需給面ではやや重荷となりそうだ。ただ、全体的には吸収金額の大きい銘柄は限られる。また、主要中銀のイベントを控え、これまでの上昇ペースの速かった主力大型株を手掛けづらいこともあり、幕間繋ぎ的な物色で出遅れ感の強い新興株に、IPOを契機とした物色が広がることを期待したいところだ。 来週のIPOは人工知能(AI)を活用した英語学習プラットフォームを手掛けるGlobee<5575>、AI技術に長け、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)などを支援するABEJA<5574>の2社だ。ABEJAは吸収金額がやや大きいこととテーマ性から特に人気が高いため、来週については資金確保の動きから既存新興株は上値が重くなりやすいことに注意したい。 ほか、個別では、市場規模の大きさと市場内でのポジショニングの優位性などから中長期で期待できるM&A総研HD<9552>、eWeLL<5038>などに注目。どちらも足元でチャート形状が良化してきていることも好印象だ。 《FA》
関連銘柄 17件
4052 東証グロース
770
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+16(%)
時価総額 4,270百万円
画像認識ソフトウエア開発会社。ディープラーニングや機械学習の技術により、画像認識アルゴリズムソフトを開発。車載やIoT分野で多数の量産実績。ボッシュとの資本業務提携効果もあり、24.6期中間期は大幅増収。 記:2024/02/23
4194 東証プライム
7,760
5/7 13:34
+530(%)
時価総額 297,914百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4395 東証グロース
723
5/7 13:33
+7(%)
時価総額 4,261百万円
SMS(ショートメール)配信サービスを展開。大量のSMSを安全に配信できる自社システムに強み。SMS配信サービスは競争激化で販売単価の下落続く。23.12期3Qは海外メッセージングサービス事業が増収。 記:2024/01/27
4478 東証グロース
2,966
5/7 13:34
+151(%)
時価総額 168,697百万円
中小企業向けにクラウド会計・人事労務ソフトを提供。販売管理ソフトや電子契約サービスも。オンラインマーケティング中心に広告投資実施。有料課金ユーザー企業数は45万8196件と増加。24.6期1Qは2桁増収。 記:2024/01/27
4523 東証プライム
6,587
5/7 13:34
+42(%)
時価総額 1,953,487百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アメリカス医薬品事業は堅調。レンビマの売上が伸びる。販管費減。24.3期2Qは大幅営業増益。 記:2024/01/16
4891 東証グロース
254
5/7 13:33
-2(%)
時価総額 9,280百万円
東京農工大発の創薬ベンチャー。体内にある酵素「sEH」を標的とした炎症性疾患薬の開発を行う。導出先のバイオジェンが開発停止の急性期脳梗塞薬候補は中国系企業の下で開発を再開へ。24.2期3Q累計は費用先行。 記:2024/02/08
5038 東証グロース
1,383
5/7 13:32
+40(%)
時価総額 20,661百万円
訪問介護事業所向け業務支援システムをクラウドで提供。事務管理代行サービスも。24.12期は契約件数増や契約単価上昇によるクラウド利用料の伸長を想定。事務管理代行も順調に伸びる見込み。最高業績・増配を計画。 記:2024/03/09
5253 東証グロース
1,658
5/7 13:34
+13(%)
時価総額 101,344百万円
Vチューバープロダクション。知名度やファンコミュニティに強み。24.3期上期はグッズ販売やライセンスビジネスが拡大。販管費増を楽々こなす。通期計画を上方修正。昨年4月開設の米国拠点は来年前半に営業開始へ。 記:2024/03/11
5574 東証グロース
3,500
5/7 13:34
+350(%)
時価総額 29,439百万円
AI開発を支援する「ABEJA Platform」を展開。DX推進支援実績は300社超。良好な引き合い続くが、プロジェクト開始の遅れ等で24.8期1Q売上高は計画を若干下振れ。売上総利益率は想定上回る。 記:2024/01/28
5575 東証グロース
1,637
5/7 13:32
+83(%)
時価総額 8,180百万円
英語学習会社。AI英語学習プラットフォーム「abceed」を開発、運営。ユーザー数は386.6万人、有料会員数は8.4万人。教材コンテンツ数は800超。ライブ講義受講者数は増加。24.5期2Qは業績堅調。 記:2024/01/28
6027 東証グロース
3,095
5/7 13:33
+50(%)
時価総額 68,950百万円
国内最大級の「弁護士ドットコム」を運営し、法律トラブルの解決支援を行う。電子契約の「クラウドサイン」等も。クラウドサインは売上好調。大企業、地方自治体中心に導入進む。24.3期3Q累計は業績堅調。 記:2024/03/04
13,870
5/7 13:25
+800(%)
時価総額 44,967百万円
成果報酬型のデータ解析ツールやWeb接客ツールを通じて顧客の販促を支援。AI活用のLTV予測に強み。24.4期3Q累計は新規案件の受注堅調。前期買収会社もフルで上乗せ。通期大幅増収増益を計画。記念配予定。 記:2024/04/10
7388 東証プライム
4,910
5/7 13:30
+40(%)
時価総額 112,930百万円
複数の保険会社の商品を扱う乗合代理店「マネードクター」を展開。FPによる無料相談に強み。営業社員の純増数は過去最高。保険契約見込顧客数は15万130件と増加。増収効果等で23.11期通期は大幅増益。 記:2024/02/02
2,766
5/7 13:33
+31(%)
時価総額 40,079百万円
出張訪問買取サービスを展開。主に着物や宝飾品、ブランド品を扱う。買い取った商品はECなどで販売。海外販路の開拓等で収益性向上図る。出張訪問数は18万4946件と増加。23.12期3Q累計は2桁増収。 記:2024/01/27
9229 東証グロース
2,329
5/7 13:32
+93(%)
時価総額 82,027百万円
パーキンソン病専門介護施設「PDハウス」を運営。認知症対応型グループホームやデイサービス等も。PDハウス平和が丘などを新規開設。既存施設平均稼働率は96%。採用は順調。24.3期3Q累計は大幅増収増益。 記:2024/04/14
9348 東証グロース
743
5/7 13:34
-17(%)
時価総額 69,186百万円
宇宙ベンチャー。自社開発の月面探査車や月着陸船による月面データサービスの提供を目指す。23年5月に民間で初めて挑んだ月面着陸は失敗。失敗を糧に24年冬に再挑戦へ。24.3期3Q累計は販管費減で赤字幅縮小。 記:2024/04/09
9552 東証プライム
4,990
5/7 13:34
+385(%)
時価総額 287,703百万円
独立系のM&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は建設業や情報通信業、製造業が多い。成約件数は66件と大幅に増加。大型案件の寄与で成約単価は上昇。24.9期1Qは業績堅調。 記:2024/02/10