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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株への買戻しや中小型株での短期的な値幅取り狙いへ~

2023/6/9 8:38 FISCO
*08:38JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株への買戻しや中小型株での短期的な値幅取り狙いへ~ 9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■ハイテク株への買戻しや中小型株での短期的な値幅取り狙いへ ■積水ハウス、1Q営業利益 36.5%減 557億円 ■前場の注目材料:日野自、米で大型EVトラック販売に参入、ノルウェー製電動システム搭載 ■ハイテク株への買戻しや中小型株での短期的な値幅取り狙いへ 9日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。8日の米国市場はNYダウが168ドル高、ナスダックは133ポイント高だった。新規失業保険申請件数が急増し、2021年10月以来の高水準となるなど労働市場の軟化を示したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め長期化への懸念が和らいだ。長期金利が低下しハイテク株に買い戻しの動きが見られた。シカゴ日経225先物は大阪比235円高の31835円。円相場は1ドル138円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。本日は先物オプション特別清算指数算出(SQ)となるが、米国市場が上昇した流れもあって、波乱なく通過することになりそうだ。直近の大幅な下げでボリンジャーバンドの+1σ水準までの調整を見せたこともあり、リバウンドが意識される水準であるため、同ラインに沿ったトレンドが継続することになりそうだ。買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、+1σを支持線とした押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 ただし、直近の大幅な下げでセンチメントが冷まされた面はあることから、買い一巡後に上値の重さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きが入りやすい面はありそうだ。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられやすく、薄商いのなかを下に仕掛けてくる場面はありそうだ。 物色としては、米国市場の流れを受けてハイテク株への買戻しが意識されそうである。その他はこう着感が強まりやすい状況のなか、材料のある銘柄での個別対応に向かわせやすいほか、インデックスに振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きが見込まれる。また、生成AIなどテーマ性のある銘柄の一角にも、引き続き資金が向かいやすいとみておきたい。 ■積水ハウス、1Q営業利益 36.5%減 557億円 積水ハウス<1928>が発表した2024年1月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比4.8%減の7082.80億円、営業利益は同36.5%減の557.36億円だった。国際事業においては、戸建住宅事業及びコミュニティ開発事業において、前期における住宅ローン金利の急激な上昇に伴い受注残高が減少した影響を受けたが、高品質な住宅等へのニーズは高く受注は回復傾向で推移した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(33833.61、+168.59) ・ナスダック総合指数は上昇(13238.52、+133.63) ・シカゴ日経先物は上昇(31835、大阪比+235) ・SOX指数は上昇(3514.32、+37.14) ・VIX指数は低下(13.65、-0.29) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・日野自<7205>米で大型EVトラック販売に参入、ノルウェー製電動システム搭載 ・凸版印刷<7911>新潟工場の設備増強、「FC―BGA基板」生産能力3倍に ・安田倉庫<9324>輸送手配を強化、シンガポール・インドで開始 ・大日印<7912>ニュートレースと提携、ロブロックスに仮想空間 ・アステラス製薬<4503>遺伝子治療薬で米バイオ企業と契約 ・住友商事<8053>米硫酸販売を買収、米南西部の供給網拡大 ・双日<2768>持続可能認証を取得、バイオ製品の管理体制担保 ・ACSL<6232>自己位置推定技術が宇宙へ、JAXAドローンに搭載 ・東レ<3402>土浦工場を増強、車載コンデンサー用フィルムの生産能力1.4倍に ・東亜建<1885>バングラデシュで工事受注、鉄道車両基地を造成 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 5月マネーストックM3(4月:前年比+2.1%) <海外> ・10:30 中・5月消費者物価指数(前年比予想:+0.2%、4月:+0.1%) ・10:30 中・5月生産者物価指数(前年比予想:-4.3%、4月:-3.6%) 《ST》
関連銘柄 11件
1885 東証プライム
1,160
11/22 15:30
+23(%)
時価総額 104,376百万円
海洋土木に強みを持つ中堅ゼネコン。1908年創業。陸上土木や大型物流施設を得意とする建築等も。関西国際空港などで実績。シンガポールなど海外でも実績多数。25.3期は豊富な手持工事の順調な消化を見込む。 記:2024/06/13
1928 東証プライム
3,532
11/22 15:30
+46(%)
時価総額 2,418,300百万円
ハウスメーカー大手。戸建住宅事業、賃貸・事業用建物事業、賃貸住宅管理事業、国際事業が柱。建築・土木事業、仲介・不動産事業等も展開。戸建住宅事業では大空間リビング、次世代室内環境システムなどが好評。 記:2024/10/22
2768 東証プライム
3,081
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
6232 東証グロース
1,191
11/22 15:30
-30(%)
時価総額 18,834百万円
産業用ドローンの自社開発、ドローン活用の無人化システムの受注開発・生産・販売等を行う。独自開発の自律制御技術に強み。日本郵便と物流専用新型ドローンを共同開発。取引先は230社超。小型空撮、物流が注力領域。 記:2024/10/09
7205 東証プライム
408.5
11/22 15:30
+1.1(%)
時価総額 234,716百万円
トラック・バスメーカー。大型や中型、小型のトラック、観光バスや路面バスを製造、販売する。ディーゼルエンジンや自動車部品も提供する。トヨタの連結子会社。国内販売台数が増加。海外低調も価格改定進める。 記:2024/07/25
7911 東証プライム
4,026
11/22 15:30
+22(%)
時価総額 1,283,110百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
7912 東証プライム
2,331.5
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 1,292,772百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。リチウムイオン電池用バッテリーパウチ等で世界トップシェア。BPO事業の拡大等に注力。 記:2024/06/17
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
9324 東証プライム
1,640
11/22 15:30
+9(%)
時価総額 49,790百万円
1919年創立の総合物流企業。首都圏地盤。倉庫業、運送事業・利用運送事業、通関業・港湾運送事業等を展開。好立地にある物流拠点、所有不動産が強み。物流事業では倉庫・輸配送ネットワークの拡充などを図る。 記:2024/10/07