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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ高止まりも景気減速に警戒

2023/4/28 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ高止まりも景気減速に警戒 28日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩発表の米コアPCE価格指数が堅調なら連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め方針を後押しし、ドル買い地合いが続く。ただ、米景気減速が懸念されれば、一段のドル買いは縮小しそうだ。 前日発表された米1-3月期国内総生産(GDP)は大幅に鈍化したものの、インフレ指標が予想外に強く長期金利の上昇がドルを押し上げた。ユーロ・ドルは1.10ドル半ばから1.0990ドル台に軟化、ドル・円は133円20銭付近から134円台に浮上。ただ、本日アジア市場でドル買いは縮小。一方、日銀は金融政策決定会合で緩和継続を決定し円売り優勢の展開に。ドル・円は政策発表後に強含み、135円に接近する場面もあった。 この後の海外市場は米国のインフレ動向が注目される。今晩のコアPCE価格指数は前回から横ばいと予想され、高止まりとの見方ならFRBの引き締め方針を後押しし、金利高・ドル高に振れやすい展開となりそうだ。今週再燃した金融不安が収束に向かい、日銀の緩和継続方針を受けた円売り地合いが続けばドルを支える材料に。ただ、低調な米GDPで景気後退(リセッション)への警戒感から年内利下げ開始の思惑も広がりやすい。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 独・1-3月期GDP速報値(前年比予想:+0.8%、10-12月期:+0.3%) ・18:00 ユーロ圏・1-3月期GDP速報値(前年比予想:+1.4%、10-12月期:+1.8%) ・21:00 南ア・3月貿易収支(予想:+180億ランド、2月:+161億ランド) ・21:00 独・4月消費者物価指数速報値(前年比予想:+7.3%、3月:+7.4%) ・21:30 米・3月個人所得(前月比予想:+0.2%、2月:+0.3%) ・21:30 米・3月個人消費支出(PCE)(前年比予想:-0.1%、2月:+0.2%) ・21:30 米・3月コアPCE価格指数(前年比予想:+4.6%、2月:+4.6%) ・21:30 米・1-3月期雇用コスト指数(前期比予想:+1.1%、10-12月期:+1.0%) ・22:45 米・4月シカゴ購買部協会景気指数(予想:43.6、3月:43.8) ・23:00 米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:63.5、速報値:63.5) ・ユーロ圏財務相会合 《CS》