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米インフレ懸念後退でリスク選好ムード広がり、3月以来の高値を回復【クロージング】

2023/4/14 16:13 FISCO
*16:13JST 米インフレ懸念後退でリスク選好ムード広がり、3月以来の高値を回復【クロージング】 14日の日経平均は6連騰。336.50円高の28493.47円(出来高概算11億2000万株)で取引を終えた。3月の米卸売物価指数(PPI)が前月比で0.5%低下となり、横ばいとの市場予想を下回ったため、米国のインフレ懸念が後退し、主要株価指数が上昇した流れが波及。東京市場では幅広い銘柄に買いが先行して始まった。日経平均は前場終盤には28515.51円まで上げ幅を広げ、取引時間中としては、3月9日以来約1カ月ぶりに心理的な節目の28500円を突破した。その後は、米国で3月の小売売上高などの経済指標や、JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴなど大手金融機関の決算発表が控えているため、米国の景気や企業業績の行方を見定めたいと考える向きをあり、高値圏でのこう着となった。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1200を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、卸売、小売、倉庫運輸など28業種が上昇。一方、海運、輸送用機器、保険など5業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>が大幅続伸し、1銘柄で、日経平均を約261円押し上げたほか、信越化<4063>、ソニーG<6758>、伊藤忠<8001>がしっかりだった。半面、東エレク<8035>、TDK<6762>、ホンダ<7267>が軟化した。 米国で3月の消費者物価(CPI)に続いて、PPIも鈍化したため、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ打ち止めが近いと期待され、前日の米国市場では主要株価指数が上昇した流れを引き継いだ。また、前日に2023年8月期通期業績予想の上方修正を発表したファーストリテが大幅高となったことも投資マインドの改善に大きく寄与し、日経平均の上げ幅350円を超えた。また、海外投資家による日本株への再評価期待を背景に商社株など割安株にも投資資金がシフトしていた。 日経平均は22年7月13日から22日までの7連騰以来となる6連騰を演じたが、好決算を発表したファーストリテの上昇効果が大半を占めるため、ファーストリテ効果がなければほぼ横ばい圏での動きで、相場の上昇には新たなきっかけが必要との見方が大勢だ。また、来週は週末に向けてディスコ<6146>といった主要企業の2023年3月期本決算の発表も控える。今後の半導体業界の動向を見極めるうえでも先行の業績動向などは確認したいところだ。 《CS》
関連銘柄 8件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
6146 東証プライム
42,590
11/22 15:30
+210(%)
時価総額 4,613,221百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25