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米金融システムへの懸念和らぎ銀行株買いも半導体関連株が上値を抑える【クロージング】

2023/3/28 16:10 FISCO
*16:10JST 米金融システムへの懸念和らぎ銀行株買いも半導体関連株が上値を抑える【クロージング】 28日の日経平均は小幅続伸。41.38円高の27518.25円(出来高概算10億5000万円)と13日以来約半月ぶりに心理的節目の27500円を回復して取引を終えた。前日の米国市場で金融システムへの警戒感が和らいだことから金融株中心に上昇した流れを受けて、銀行株などを中心に買いが先行。日経平均は取引開始直後に27603.45円まで値を上げた。ただし、米金利低下により、半導体関連やグロース株の一角が利食い優勢となり指数の上値を抑える一因となった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、銀行、鉱業、石油石炭、非鉄金属など23業種が上昇。一方、パルプ紙、サービス、陸運、不動産など9業種が下落し、水産農林が変わらず。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、アステラス薬<4503>、大塚HD<4578>がしっかりだった半面、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>が軟化した。 週明けの米国市場は、米銀ファースト・シチズンズ銀行が破綻したシリコンバレー銀行を買収することで合意したことから、金融不安への懸念が和らぎリスク選好ムードが広がった。金融不安の後退から米長期金利が上昇したため、ハイテク関連株には値を消す銘柄が増え、主要株価指数はまちまちだった。こうした米国市場の動きを映して、金融セクター買い、半導体関連などグロース株売りの展開だった。また、国内大手証券が短期戦略として銀行株を推奨したことも支援要因となったほか、原油市況高を映して石油資源関連株にも投資資金が向かった。しかし、戻りのめどとされる25日線水準(27600円近辺)に接近すると戻り待ちの売りも出ており、積極的に買い上がる雰囲気にはならず、次第に見送り色が強まった。 市場の懸念は、欧米の金融不安に伴う信用収縮から実体経済への影響にシフトし始めているとの見方が多くなっている。こうしたなか、米国では今夜、3月のコンファレンスボードによる消費者信頼感指数や3月のリッチモンド連銀製造業指数の発表を控える。市場予想より悪化すれば、景況感の悪さからリスク回避の動きにつながることも想定されるだけに、警戒が必要だろう。 《CS》
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6857 東証プライム
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半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
8035 東証プライム
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9433 東証プライム
4,380
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時価総額 10,092,308百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。子会社に沖縄セルラーやJCOMなど。1409次元の次世代暗号を世界で初めて解読し、耐量子暗号実用化に向け前進。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/04
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時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
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+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10