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クレディ・スイスの経営不安から一時26600円台まで売られる【クロージング】

2023/3/16 16:02 FISCO
*16:02JST クレディ・スイスの経営不安から一時26600円台まで売られる【クロージング】 16日の日経平均は反落。218.87円安の27010.61円(出来高概算16億5000万株)で取引を終えた。スイスの金融大手クレディ・スイス(CS)の経営不振を背景に世界的な金融システム不安に対する懸念から、前日の欧米市場で売られた流れが日本株にも波及。日経平均は取引開始直後には26632.92円まで下げ幅を広げた。その後はCSがスイス中央銀行から最大500億スイスフラン(約7兆1000億円)を調達する用意があると発表したことで、押し目を拾う動きもみられ、下げ幅を縮めた。ただし、先行き警戒感は拭えていないうえ、来週に予定される米の金融政策決定会合を見極めたいとの思惑もあり、27000円を挟んでのもみ合い展開が続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1500を超え、全体の9割近くを占めた。セクター別では、情報通信を除く32業種が下落し、鉄鋼、保険、鉱業、非鉄金属、銀行の下げが際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、第一三共<4568>、花王<4452>、キーエンス<6861>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>が軟調だった。 CSの筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンクが「追加出資に応じることはできない」と述べたと伝わったことで、欧州発の金融システム不安の再燃によりリスク回避の動きが波及した。米銀の破綻に続き、CSの経営不振が世界の金融システムの不安定化につながり、世界景気にも悪影響を及ぼすことへの懸念も加わり、金融セクター、景気敏感株など幅広い銘柄に売りが優勢となった。 CSの経営問題については、中銀による流動性供給策を受けいったんは落ち着いた形になったが、根本的な解決にはつながっていないほか、米大手格付け機関S&Pが、米中堅銀行ファースト・リパブリックの債務履行能力を示す長期発行体格付けをジャンク級に格下げするなど、依然として欧米の金融システムへの不安感は拭えていない。さらに、来週には米で金融政策決定会合が開催される予定で、難しい金融政策運営をしなければならず、不安心理が増幅する金融システムについてどのような見解を示すのかも見極めたいと考える投資家が多い。 《CS》
関連銘柄 9件
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17