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米株安を受けて売り先行スタートも27500円割れでは押し目を拾う動き【クロージング】

2023/2/9 15:50 FISCO
*15:50JST 米株安を受けて売り先行スタートも27500円割れでは押し目を拾う動き【クロージング】 9日の日経平均は小幅に3日続落。22.11円安の27584.35円(出来高概算10億4000万株)で取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)高官らのタカ派発言を背景に年後半の利下げへの期待が後退し、米国市場は下落したことから売り優勢となり、日経平均は取引開始後に、27424.69円まで下落した。ただし、27500円割れでは押し目を拾う動きが見られたほか、時間外での米株先物がしっかりで推移していることも買い戻しの動きに向かわせており、こう着ながらも底堅い相場展開だった。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が980に達し、全体の過半数を占めた。セクター別では、繊維製品、ガラス土石、非鉄金属、その他製品など21業種が上昇。一方、電気ガス、ゴム製品、陸運、食料品など12業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、NTTデータ<9613>、コナミG<9766>、第一三共<4568>、信越化<4063>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ファナック<6954>、KDDI<9433>、富士フイルム<4901>が軟化した。 ウォラーFRB理事など複数の米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが利上げ継続の必要性を主張する発言をしたことから、利上げ長期化への警戒感が台頭。前日の米国市場では、金利動向に敏感とされるグロース株が売られた。これを映して、東京市場も半導体や電子部品など値がさ株を中心に値を消す銘柄が増加した。また、「先進7カ国(G7)が中国に対してロシアに軍事目的で部品やテクノロジーを供給しているため、制裁を検討している」と海外メディアが報じたこともあり、国内半導体関連企業にも規制強化の流れが波及することへの懸念が広がった。 一方で、円相場が一時1ドル=131円台後半まで円高修正されたため、輸出関連株の一角がしっかりで推移したほか、22年4-12月期の営業利益が市場予想を上回ったトヨタ<7203>がプラスに転じたことも投資マインドに好影響を与え、相場全体を下支えした。 先週の米雇用統計を受け、米国のインフレ再加速への警戒感がくすぶっているため、関係者の多くは来週の米消費者物価指数(CPI)の動向を確認したいと考える向きが多い。米国の利上げの早期停止観測が後退し、米国市場の下落基調が鮮明になれば、年金基金など国内機関投資家からの売りが膨らむ可能性があり、27500円を維持できるかが目先的なポイントになりそうだ。 《CS》
関連銘柄 10件
4063 東証プライム
5,660
11/26 15:30
-99(%)
時価総額 11,329,577百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4568 東証プライム
4,550
11/26 15:30
-56(%)
時価総額 8,859,005百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
3,308
11/26 15:30
-24(%)
時価総額 4,114,745百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
6857 東証プライム
8,834
11/26 15:30
-398(%)
時価総額 6,768,090百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,178
11/26 15:30
-19(%)
時価総額 4,158,861百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
4,926
11/26 15:30
-36(%)
時価総額 10,797,033百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9613 東証プライム
2,869.5
11/26 15:30
-87(%)
時価総額 4,024,474百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9766 東証プライム
14,660
11/26 15:30
-205(%)
時価総額 2,103,710百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12