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米株高を受けハイテク関連株中心に買われ1カ月ぶりに27000円を回復【クロージング】

2023/1/24 16:02 FISCO
*16:02JST 米株高を受けハイテク関連株中心に買われ1カ月ぶりに27000円を回復【クロージング】 24日の日経平均は大幅続伸。393.15円高の27299.19円(出来高概算11億1000万株)と昨年12月19日以来、約1カ月ぶりに27000円を回復して取引を終えた。米国の利上げ減速への思惑からハイテク株を中心に買われた前日の米国市場の流れを引き継ぎ、半導体株などに買いが先行した。日経平均は27000円を回復して始まると、その後も堅調に推移し、後場中盤にかけて27381.00円まで上げ幅を拡大させた。しかし、本日から国内主要企業の決算発表が始まるだけに、個別企業の業績推移を見定めたいとの見方も多く、27300円を挟んだ日中の高値圏でこう着感を強めた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1400を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、鉄鋼、海運の2業種を除く31業種が上昇。機械、精密機器、金属製品、銀行、保険などの上昇が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、KDDI<9433>、ダイキン<6367>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、エーザイ<4523>が軟化した。 米メディアが22日、「米連邦準備制度理事会(FRB)が来週に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で『今春に利上げを停止するために労働需要や支出、インフレの鈍化がどの程度必要かを検討し始める可能性がある』」と報じた。これを背景にFRBの利上げが最終局面に達したとの見方が強まった。前日の米国市場では、高株価収益率(PER)銘柄中心に買われ、主要株価指数は続伸した。これを受けて、東京市場でも値がさハイテク株中心に買い優勢となった。また、日経平均が戻りのメドと見られていた200日線(27225円)水準を突破し、昨年12月の日銀ショック前の水準にも達したことから、短期筋による先物への買い戻しも加わり、投資家心理が大きく改善した。 日経平均が200日線を突破したことで、目先は戻り相場が期待されるとの声も出始めるなど、投資マインドは徐々に上向いてきている。しかし、国内では、日本電産<6594>やディスコ<6146>の決算を皮切りに主要企業の決算発表が本格化する。これまでの急激な為替変動で、今年度下期の想定為替レートがどの程度修正されるのか不透明で、今期は堅調な業績でも来期は減益に陥る可能性も排除出来ないと先行きを警戒する向きも多い。このため、企業の業績動向を確認するまでは本格的な上昇は期待しづらいだろう。 《FA》
関連銘柄 9件
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6146 東証プライム
42,590
11/22 15:30
+210(%)
時価総額 4,613,221百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17