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世界景気の悪化に対する警戒感から売り優勢に【クロージング】

2022/12/19 16:23 FISCO
*16:23JST 世界景気の悪化に対する警戒感から売り優勢に【クロージング】 19日の日経平均は3営業日続落。289.48円安の27237.64円(出来高概算9億7000万株)で取引を終えた。利上げ長期化による世界景気の減速に対する懸念から前週末の米国市場で主要株価指数が続落した流れを引き継いで、東京市場は主力銘柄を中心に売りが先行して始まった。日経平均は前場中盤にかけて下げ幅を広げ、27165.78円まで下押しした。ただ、下値のメドとみられる200日線水準(27247円)を一時下回ったほか、心理的な節目である27000円にも接近したため、いったんは売り一巡感が意識されやすい水準まで下げたことから、その後は27200円台でのもみ合いが続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、銀行、パルプ紙、水産農林など6業種が上昇。一方、鉱業、海運、精密機器、輸送用機器、石油石炭など27業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、JPX<8697>、しずおかFG<5831>、三越伊勢丹<3099>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>が軟調だった。 前週末の米国市場では、S&Pグローバルの12月のPMI(購買担当者景気指数)が製造業・非製造業とも市場予想を下回ったことも景気後退への警戒感を強める要因になったほか、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁から、インフレ抑制に向けた金融引き締め策の必要性が言及されたことも、マイナス材料として受け止められた。こうした流れから、東京市場はヘッジファンドなどの短期筋による先物売りも加わり、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。また、中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることもネガティブ材料となった。一方、日銀の政策修正に関する報道が週末に相次いだことから、メガバンク株が買われた。 海外投資家は今週からクリスマス休暇に入るところが多く、短期筋などの先物売りが本日の相場を押し下げたとの見方が多い。ただ、投資家の関心が世界的な景気動向に移っているだけに、年内最後となる米国の景気指標には注目が集まりそうだ。今週は、個人消費支出(PCE)物価統計などの発表が予定されている。このところ発表された経済指標は市場予想を大きく下回るケースが目立っており、今週発表される景気指標が大きく悪化するようになれば、短期筋による仕掛け的な売りに不安定な値動きを強いられることも警戒しておきたい。一方、個人投資家の資金はIPO銘柄などに振り向けられることだろう。 《FA》
関連銘柄 8件
2,151.5
11/22 15:30
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時価総額 839,773百万円
三越と伊勢丹の経営統合で誕生した持株会社。百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開。伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上で国内首位。24.3期は伊勢丹新宿本店、三越銀座店の総額売上が過去最高。 記:2024/06/13
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
1,326.5
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 789,439百万円
静岡県地盤の地方銀行「静岡銀行」を中核とする持株会社。静銀経営コンサルティング、静銀リース等も傘下に持つ。持分法適用関連会社にマネックスグループ。総資産は16兆円超。預金、貸出金シェアで県内トップ。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8697 東証プライム
1,793
11/22 15:30
-16.5(%)
時価総額 1,872,928百万円
東京証券取引所グループ、大阪証券取引所の経営統合で2013年に誕生。東京商品取引所、日本証券クリアリング機構なども傘下に持つ。配当性向60%程度目標。金利関連デリバティブの利便性向上、流動性の強化図る。 記:2024/08/01
9433 東証プライム
5,030
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+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25