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米中間選挙のねじれへの思惑から米国同様、先回り的な買いの動きに【クロージング】

2022/11/8 16:14 FISCO
*16:14JST 米中間選挙のねじれへの思惑から米国同様、先回り的な買いの動きに【クロージング】 8日の日経平均は続伸。344.47円高の27872.11円(出来高概算13億4000万株)で取引を終えた。8日に投開票される米中間選挙では「ねじれ」となる可能性から、企業への増税などマーケットへの逆風となりやすい法案成立が難しくなるとの思惑から前日の米国市場ではハイテク株を中心に買われ、主要株価指数は上昇。これを受けた東京市場は、主力株中心に買いが継続した。日経平均は前場終盤にかけて27943.27円まで上げ幅を広げ、取引時間中としては9月14日以来となる節目の28000円に迫る場面もあった。ただし、中間選挙の結果を見極めたいとの思惑もあり、買い一巡後は27900円前後と高値圏での推移が続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1400を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、空運、その他金融、陸運の3業種を除く30業種が上昇し、海運、鉱業、保険、不動産、化学の上昇が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>の2銘柄で日経平均を約110円押し上げたほか、アドバンテス<6857>、ヤマハ発<7272>、KDDI<9433>、ソニーG<6758>が堅調だった。半面、NTTデータ<9613>、ファーストリテ<9983>、コナミG<9766>が軟化した。 前日の米国市場ではSOX指数が2%超の上昇となったことから、半導体関連株など値がさ株に値を上げる銘柄が目立ったほか、投資企業の株式含み益増大への思惑からソフトバンクGも上伸したことも投資マインドの改善に寄与したとみられる。また、米中間選挙でのねじれへの思惑から短期筋による先回り的な先物買いも加わり、日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。これまで上値抵抗帯と考えられていた75日線水準をあっさりと上抜けたことも指数上昇に弾みが付いたようだ。 投資家心理が改善し、28000円間近に迫った。米中間選挙の結果だけでなく、米国の利上げペースが鈍化するのではないかとの思惑も支えているとみられる。また、関係者からは米国市場は中間選挙後に年末年始高に向かうアノマリー(経験則)があり、戦後から昨年まで、大統領任期の3年目のパフォーマンスが最も高く、来年の米国株高への思惑も東京市場にフォローの風になっているようだ。一方で、中間選挙後の10日には米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、物価の高止まりが確認されれば、米国の積極的な金融引き締めが継続されるとの思惑から米国市場の下落圧力が再び強まる可能性も捨てきれない。 《FA》
関連銘柄 9件
6758 東証プライム
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7272 東証プライム
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時価総額 1,403,146百万円
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8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
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時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9613 東証プライム
2,884.5
11/22 15:30
+77(%)
時価総額 4,045,511百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9766 東証プライム
14,675
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+375(%)
時価総額 2,105,863百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12
9983 東証プライム
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+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
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+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17