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新興市場見通し:米雇用統計控え資金の逃げ足には注意、IPOは2社

2022/10/1 18:17 FISCO
*18:17JST 新興市場見通し:米雇用統計控え資金の逃げ足には注意、IPOは2社   ■金利高や業績悪化懸念などで投資家心理悪化 今週の新興市場は3週続落。国内の連休中、英中央銀行の大規模減税策を受けてグローバルに金利が大幅上昇し、週明けの東京市場もリスク回避の動きを引き継いで売りが先行、マザーズ指数は700ptを割り込んだ。その後は週末まで一進一退の展開。急落後の自律反発を挟みながらも先行き不透明感が強いなか腰の入った買いは入らず。28日には米アップルの最新スマートフォンの増産計画の撤回が伝わり、リスク回避の動きが加速、東証プライム市場の大型株中心に売られたが、新興株も連られて売られた。週後半、英中央銀行による長期国債買入れなどの緊急措置で世界的な金利上昇が止むと、投資家心理が改善して買い戻しが入った。しかし、金利が早々に上昇転換すると、週末は米企業の冴えない決算で業績悪化懸念も強まるなか、再びリスクオフムードが支配。週末で持ち越しリスクを避けたい投資家の手仕舞い売りも出て、新興株も崩れた。なお、週間の騰落率は、日経平均が-4.48%であったのに対して、マザーズ指数は-2.41%、東証グロース市場指数は-2.44%だった。 個別では、週間でウェルスナビ<7342>が−10.4%、メドレー<4480>が−8.9%と大幅に下落したほか、JTOWER<4485>が−4.0%、フリー<4478>が−6.4%となり、時価総額上位銘柄はやや売りが優勢。一方、ANYCOLOR<5032>は+14.6%と大幅に上昇したほか、ビジョナル<4194>が+3.0%、M&A総合研究所<9552>が+7.9%と、直近に好決算を発表した時価総額上位銘柄は堅調だった。今週は6社の新規株式公開(IPO)があり、全て公開価格を上回る初値となった。ただ、地合いが悪く、初値形成後の株価推移では値を崩すものが多く見られた。 ■米雇用統計前に短期資金主体か、先週IPO銘柄には評価余地あり 来週の新興市場はもみ合いか。一時的に低下した欧米の金利が再び上昇してきており、引き続き金利先高観が重石となる。今週、米連邦準備制度理事会(FRB)高官からは時期尚早の利下げを戒めるタカ派発言が相次いだ。週末に発表された米8月個人消費支出(PCE)コアデフレータが予想を上回ったこともあり、金融引き締め懸念がくすぶるだろう。 こうした中、来週末は米9月雇用統計が発表予定で平均賃金の伸びが注目される。インフレの中でも特に逼迫した労働市場にもとづく賃金上昇が粘り強く騰勢を維持しているため、予想比での上振れに対する警戒感は強い。週末にかけてはリスク回避の動きが出やすいとみられ、週半ばまで上昇していたとしても資金の逃げ足には注意したい。 一方、粛々と持ち高を削減する海外投資家などの影響が大きい大型株に比べれば、中小型が中心の新興株は年後半に入ってから、米金利が上昇する中でも堅調な値動きのものが多い。米10年物実質金利が急上昇を開始した8月1日以降においても株価が右肩上がりのチャートを描いている銘柄には銘柄固有の実力が内在していると考えられ、投資に値するだろう。該当するものは多くあるが、例えばGA technologies<3491>などが挙げられよう。 ほか、今週に上場したばかりのポーターズ<5126>やグッピーズ<5127>は業績成長を踏まえればまだ評価余地がありそうだ。週末にかけて酷い売られ方になってしまったグラッドキューブ<9561>もポテンシャルは高く、評価不足の印象が否めないため、先行きに注目したい。 来週は6日にFIXER<5129>が、7日にキューブ<7112>が東証グロース市場に新規に上場する。また、10月3日からSBIシーリング<5834>、4日からビジネスコーチ<9562>がそれぞれブックビルディング(BB)期間に入る。 《FA》
関連銘柄 13件
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3/29 15:00
+37(%)
時価総額 63,672百万円
不動産プラットフォーム「RENOSY」を通じ、都内マンション中心の賃貸や売買、不動産投資等のサービスを提供。売却DX成約件数は2165件と増加。23.10期通期は収益伸長。24.10期は2桁増収増益計画。 記:2024/01/27
4194 東証プライム
9,150
3/29 15:00
-530(%)
時価総額 351,278百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4478 東証グロース
3,540
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+70(%)
時価総額 201,345百万円
中小企業向けにクラウド会計・人事労務ソフトを提供。販売管理ソフトや電子契約サービスも。オンラインマーケティング中心に広告投資実施。有料課金ユーザー企業数は45万8196件と増加。24.6期1Qは2桁増収。 記:2024/01/27
4480 東証プライム
4,615
3/29 15:00
+140(%)
時価総額 150,707百万円
医療・介護領域に特化の人材紹介サービスを展開。遠隔診療システムや電子カルテも。人材プラットフォーム事業は好調。顧客事業所数は32.6万件と2桁増。営業外収益は増加。23.12期3Q累計は大幅増収増益。 記:2024/01/27
4485 東証グロース
3,965
3/29 15:00
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時価総額 101,750百万円
通信インフラ会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、構造物、電源等のシェアリングする事業を展開する。タワーシェアリングも行う。今上期はタワー移管が順調に推移した。施設内のシェアリングも拡大した。 記:2024/01/15
5032 東証プライム
2,559
3/29 15:00
-35(%)
時価総額 159,479百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営とそれに付随する物販などを展開。英語圏におけるVTuberビジネス等も。ANYCOLOR IDは110万ID超。VTuber数は増加。24.4期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/28
5126 東証グロース
2,100
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時価総額 3,255百万円
クラウド型の人材派遣・紹介会社向けマッチング統合管理システムを提供。海外は東南アジアを軸に展開。23.12期3Q累計は有料ID数が順調増。販管費増こなして二桁増収増益に。昨年10月にソフト開発会社を買収。 記:2024/01/15
5127 東証グロース
3,230
3/29 15:00
+5(%)
時価総額 10,862百万円
人材サービス会社。医療や介護、福祉に特化した求人サイト「グッピー求人」、「グッピー新卒」の運営等を行う。ヘルスケア事業は売上堅調。24.8期1Qは増収。メドレーがTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/02/26
5129 東証グロース
1,720
3/29 15:00
+80(%)
時価総額 24,532百万円
米マイクロソフト社のクラウド基盤などを活用したシステム構築や運用サービスにより、顧客のクラウド移行を支援。プロジェクト型サービスは売上伸び悩む。SaaSは売上苦戦。24.8期1Qはリセール売上が増加。 記:2024/02/03
7112 東証グロース
882
3/29 14:54
-18(%)
時価総額 5,357百万円
高級ゴルフアパレルブランド「MARK&LONA」を展開。ファッション性重視のデザインで差別化。23.12期通期は国内リテールが増収。新店舗のオープン、インバウンドの回復等が寄与。24.12期は増収計画。 記:2024/02/26
7342 東証グロース
1,741
3/29 15:00
+87(%)
時価総額 102,252百万円
全自動で資産運用をするロボアドバイザーサービス「ウェルスナビ」を運営。20~50代の勤労世代が主要顧客。運用者数は38.3万人。増収効果等により、23.12期3Q累計は大幅増益。預かり資産は1兆円突破。 記:2024/01/13
9552 東証プライム
6,980
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時価総額 402,439百万円
独立系のM&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は建設業や情報通信業、製造業が多い。成約件数は66件と大幅に増加。大型案件の寄与で成約単価は上昇。24.9期1Qは業績堅調。 記:2024/02/10
9561 東証グロース
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-6(%)
時価総額 4,193百万円
ネット広告代理店。企業のマーケティング支援に加え、自社開発のサイト解析・改善ツールも展開。パーソナライズされた動画の自動生成技術開発を事業化。一部取引先の予算減額や人的投資強化の影響で、3Q累計は足踏み。 記:2023/12/25