マーケット
4/16 13:49
38,354.50
-878.30
37,735.11
-248.13
暗号資産
FISCO BTC Index
4/16 14:09:00
9,739,290
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:グローバルな金利上昇と個人投資家の損益悪化が懸念材料、IPOは計6社

2022/9/24 13:28 FISCO
*13:28JST 新興市場見通し:グローバルな金利上昇と個人投資家の損益悪化が懸念材料、IPOは計6社 ■FOMC前の金利高などで手仕舞い売り広がる 今週の新興市場は大幅続落。週明けの米国株は反発していたが、連休明けから下落スタートとなった。個人投資家からの人気が高く東証プライム市場の売買代金上位の常連だったダブル・スコープ<6619>が前の週末のストップ安に続き、場中に値の付かない状況が21日まで続いた。信用買いで参戦していた個人投資家も多かったようで、個人投資家の含み損益の悪化が新興株の売りに繋がったと推察される。また、21日は米連邦公開市場委員会(FOMC)直前で手仕舞いの動きが広がりやすい中、米10年債利回りが一時3.6%を付けるなど2011年来の高値を更新したことも警戒感を高めた。連休入り前の22日は小幅ながらマザーズ指数などはようやく反発。上述のダブル・スコープが3営業日ぶりに場中に値が付き、個人投資家の資金拘束が解かれたことや、FOMCイベントを通過したことで新興株に買いが入りやすかったと思われる。なお、週間の騰落率は、日経平均が-1.50%であったのに対して、マザーズ指数は-3.30%、東証グロース市場指数は-3.31%だった。 個別では、週間でフリー<4478>が-11.8%、JTOWER<4485>が-7.3%、メドレー<4480>が-7.2%と下落したほか、前の週に好決算を手掛かりに急伸したANYCOLOR<5032>とビジョナル<4194>もそれぞれ-7.9%、-3.2%と売られた。ほか、M&A総合研究所<9552>が-9.1%、サンウェルズ<9229>が-6.4%と、直近IPO(新規株式公開)銘柄も含めて時価総額上位銘柄の多くが下落した。週間の下落率上位には、リオープン(経済再開)関連の一角としても注目されていたスペースマーケット<4487>が利食い売りに押されて-20%となった。 ■短期で空売り、買いならリオープン、新たに4社の新規上場承認 来週の新興市場は軟調か。22、23日の米株式市場は大幅続落となっており、投資家心理の一段の悪化が予想される。FOMCで大幅に引き上げられた政策金利見通し(ドットチャート)も金利先高観を強める内容でネガティブだが、英国を筆頭にグローバルな金利上昇が気掛かりだ。同国のトラス新政権による積極的な財政政策がインフレを一段と悪化させかねないとの懸念から英2年債が4%を上回り2008年来の高水準を記録。米10年債も22日には一時3.8%を付けるなど金利急伸が目立った。米国では名目利回りから期待インフレ率を差し引いた実質金利(10年物)が23日には1.32%まで上昇。9月に入ってからの約1カ月で0.61ptもの上昇となる。世界的な金利先高観と米国での実質金利の上昇基調は株価バリュエーションの高い新興株にとってネガティブであり、金利動向に落ち着きが見られるまでは新興株の調整局面も続くことが想定される。 また、個人投資家の損益状況も懸念材料だ。今週のダブル・スコープの連続ストップ安の一件は売買代金の状況からかなり投資家にダメージを与えたと推察される。さらに、日経レバETF<1570>の信用倍率は16日時点で2.2倍と買い長の状況。22日かけての下落局面でも個人による日経レバの積極的な押し目買いが確認されていた。週明けから日経平均の27000円割れが避けられそうにない中、個人投資家の損益状況の一段の悪化も新興株の下押し圧力となりそうだ。 グローバルに金利が大きく上昇するなか新興株は全般厳しいだろう。こうした局面では、直近に買い残が積み上がり、まだ株価が高値圏にある銘柄の空売りなどに短期勝負としては妙味があろう。22日、訪問先のニューヨークからの記者会見で岸田総理は、10月11日から入国者数の上限を撤廃するとともに、個人による自由旅行を認め、短期滞在のビザを免除する方針を明らかにした。また、10月11日から全国を対象にした旅行支援策やイベント事業などを対象にした消費喚起策を始める方針も明らかにしている。ロング(買い)で参戦するならば、引き続きアドベンチャー<6030>やベルトラ<7048>などのリオープン関連に妙味がありそうだ。 来週は28日のファインズ<5125>、グラッドキューブ<9561>を皮切りにIPOが計6社予定されている。また、今週はAtlas Technologies<9563>など新たに4社の新規上場が承認されている。 《FA》
関連銘柄 13件
4194 東証プライム
7,840
4/16 13:44
-210(%)
時価総額 300,985百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4478 東証グロース
2,904
4/16 13:44
+135(%)
時価総額 165,171百万円
中小企業向けにクラウド会計・人事労務ソフトを提供。販売管理ソフトや電子契約サービスも。オンラインマーケティング中心に広告投資実施。有料課金ユーザー企業数は45万8196件と増加。24.6期1Qは2桁増収。 記:2024/01/27
4480 東証プライム
3,960
4/16 13:43
-35(%)
時価総額 129,318百万円
医療・介護領域に特化の人材紹介サービスを展開。遠隔診療システムや電子カルテも。人材プラットフォーム事業は好調。顧客事業所数は32.6万件と2桁増。営業外収益は増加。23.12期3Q累計は大幅増収増益。 記:2024/01/27
4485 東証グロース
3,705
4/16 13:42
-15(%)
時価総額 95,078百万円
通信インフラ会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、構造物、電源等のシェアリングする事業を展開する。タワーシェアリングも行う。今上期はタワー移管が順調に推移した。施設内のシェアリングも拡大した。 記:2024/01/15
4487 東証グロース
314
4/16 13:40
-4(%)
時価総額 3,738百万円
不動産サービス会社。会議やテレワーク、パーティ等を目的としたスペースのシェアリングサービスを提供。月間利用スペース数は2桁増。1人当たり取扱高は増加。売上原価減少。23.12期3Qは2桁増収、黒字転換。 記:2024/01/16
5032 東証プライム
2,309
4/16 13:44
-3(%)
時価総額 143,899百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営とそれに付随する物販などを展開。英語圏におけるVTuberビジネス等も。ANYCOLOR IDは110万ID超。VTuber数は増加。24.4期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/28
5125 東証グロース
636
4/16 13:43
+19(%)
時価総額 2,856百万円
動画起点のマーケティングDXを提案。予約・顧客管理システムも。23年7月にNo.1と業務資本提携し、セキュリティ商材の販売を開始。24.6期1QはDXコンサルが好調。増員などに伴う販管費増が利益の重石に。 記:2024/01/15
6030 東証グロース
3,350
4/16 13:44
+45(%)
時価総額 25,128百万円
旅行サイト運営会社。格安航空券の予約サイト「スカイチケット」を運営。航空券の検索や予約、販売等のサービスを提供。積極的な広告投資継続。アプリは2000万DL超。M&A効果等で、24.6期2Qは2桁増収。 記:2024/03/04
6619 東証プライム
502
4/16 13:44
-13(%)
時価総額 27,681百万円
リチウムイオン二次電池セパレータ事業が主力。イオン交換膜事業も手掛ける。取引先のハイエンド車種の堅調な需要により、車載向け売上高は伸長。24.1期3Q累計は2桁増収。収益面は売上原価の増加等が重し。 記:2024/02/26
7048 東証グロース
455
4/16 13:42
-16(%)
時価総額 16,073百万円
海外の現地体験型オプショナルツアー予約サイトを運営。ツアーの販売価格から仕入れ代金を引いた手数料が収益柱。国立公園の文化資源を発信する官民連携プロジェクトに参画。コロナ禍から回復し、3Q累計は売上急伸。 記:2023/12/19
9229 東証グロース
2,339
4/16 13:40
-69(%)
時価総額 82,380百万円
パーキンソン病専門介護施設「PDハウス」を運営。認知症対応型グループホームやデイサービス、医療特化型有料老人ホームも展開。パーキンソン病に特化したリハビリプログラムに定評。稼働率安定し、中間期は利益急伸。 記:2023/12/25
9552 東証プライム
5,360
4/16 13:44
-10(%)
時価総額 309,036百万円
独立系のM&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は建設業や情報通信業、製造業が多い。成約件数は66件と大幅に増加。大型案件の寄与で成約単価は上昇。24.9期1Qは業績堅調。 記:2024/02/10
9561 東証グロース
490
4/16 13:40
-6(%)
時価総額 3,862百万円
ネット広告代理店。企業のマーケティング支援に加え、自社開発のサイト解析・改善ツールも展開。パーソナライズされた動画の自動生成技術開発を事業化。一部取引先の予算減額や人的投資強化の影響で、3Q累計は足踏み。 記:2023/12/25