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前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は27000円を明確に上放れリスク選好の動きが強まる~

2022/7/20 8:38 FISCO
*08:38JST 前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は27000円を明確に上放れリスク選好の動きが強まる~ 20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:日経平均は27000円を明確に上放れリスク選好の動きが強まる ■ザイン、22/12上方修正 経常利益8.56億円←5.48億円 ■前場の注目材料:丸紅、インドに半導体企業誘致、工業団地開発で事業化調査 ■日経平均は27000円を明確に上放れリスク選好の動きが強まる 20日の日本株市場は、ギャップスタートからリバウンド基調が強まりそうである。買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目買い意欲は強まりやすく、下値の堅さが意識されよう。19日の米国市場はNYダウが754ドル高だった。予想を上回る企業決算が相次ぐなか、これを好感した買いが強まった。 また、疾病管理予防センター(CDC)がクルーズ船での新型コロナ感染件数を監視するプロブラムを終了したため旅行関連株中心に買いが広がった。その他、ロシアのノルドストリームを通じた欧州への天然ガスの輸出を再開するとの報道で、世界経済への悲観的見方も後退し相場を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比435円高の27365円。円相場は1ドル138円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなり、日経平均は直近の抵抗線だった27000円を明確に上放れてくることになりそうだ。6月半ばの急落以降、上値を抑えられていた水準をクリアしてくることにより、売り方の買い戻しの動きは強まりやすいだろう。また、買い方についても急落局面でポジションを一気に解消していたこともあり、改めて買い直す動きも意識されよう。米国では底入れ感が高まってきており、リバウンドを狙った資金流入の動きが強まってきたことから、センチメントを改善させそうだ。 また、決算を控えていたネットフリックスは5%を超える上昇だったが、取引終了後に発表した決算は予想を上回り、時間外取引においても買われている。大型テック株の強い値動きにより、指数インパクトの大きい値がさ株への強い動きが見込まれるほか、中小型株についても支援材料になりそうだ。もっとも、決算発表が本格化するなかで積極的には手掛けづらく、来週のFOMCを前に市場のムードが一変するリスクはあるだろう。ただし、VIX指数は低下傾向を見せており、FOMC通過後のアク抜けを意識した動きとも見られる。 積極的な上値追いは手控えられるものの、押し目狙いのなか、徐々に下値を切り上げてくる展開が期待されそうだ。物色としては底入れからのリバウンド狙いとなるため、減速懸念から売り込まれていたハイテクセクターへは修正リバウンドを狙った動きが強まりそうである。 ■ザイン、22/12上方修正 経常利益8.56億円←5.48億円 ザイン<6769>は2022年12月期業績予想の修正を発表。経常利益を5.48億円から8.56億円に上方修正した。LSI事業においては、昨年より製造キャパシティーが非常に厳しい環境下ながらも営業と生産を一体とした事業運営の下で、計画を大きく上回る出荷を実現できる見込みであり、AIOT事業における計画未達分を概ねカバーできる見込みである。為替が前期末比で大幅に円安に推移したことにより、為替差益3.17億円を計上することにより当初見込みより大幅に改善される見込みとなった。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(26961.68、+173.21) ・NYダウは上昇(31827.05、+754.44) ・ナスダック総合指数は上昇(11713.15、+353.10) ・シカゴ日経先物は上昇(27365、大阪比+435) ・1ドル=138.10-20円 ・SOX指数は上昇(2803.14、+123.57) ・VIX指数は低下(24.50、-0.80) ・米原油先物は上昇(100.74、+1.32) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を長期化 ・丸紅<8002>インドに半導体企業誘致、工業団地開発で事業化調査 ・トヨタ<7203>8月世界生産70万台、15万台引き下げ ・塩野義<4507>コロナワクチン、5—11歳対象に治験開始、選択の幅広げる ・関西電力<9503>高浜原発3号機、26日運転再開 ・住友商事<8053>ブラジル2社買収、農業資材直販事業を拡大 ・双日<2768>和酒ベンチャーのナオライと提携、酒販売など国内外開拓 ・双日<2768>京葉ガスにカーボンクレジット供給、35万トン分 ・豊田合成<7282>中国・湖北省の工場移転・拡張、車用ゴム部品増産 ・富士電機<6504>小規模送電網の設計支援、容量・電力品質を試算 ・クラボウ<3106>セメント系新物性獲得、東大とメタマテリアル技術共同研究 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・日銀金融政策決定会合(21日まで) <海外> ・10:15 中・1年物ローンプライムレート(現行3.70%) 《ST》
関連銘柄 10件
2768 東証プライム
3,081
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
3106 東証プライム
5,350
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 101,650百万円
1888年創業の大手繊維メーカー。衣料素材等の繊維事業、自動車内装材や断熱材等の化成品事業が柱。環境メカトロニクス事業、食品・サービス事業等も展開。半導体製造関連、機能フィルムなどの業容拡大に注力。 記:2024/10/11
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
6504 東証プライム
8,551
11/22 15:30
+65(%)
時価総額 1,276,639百万円
大手総合電機。1923年創業。駆動制御機器や電源機器、計測機器、監視制御システム、半導体等を手掛ける。地熱発電設備、非鉄金属向け大容量変圧整流器等で世界トップシェア。新製品投入など成長戦略の推進図る。 記:2024/07/28
6769 東証スタンダード
1,021
11/22 15:30
+18(%)
時価総額 12,599百万円
ファブレス半導体メーカー。LSIの開発・販売を行うLSI事業、無線通信モジュール製品の販売等を行うAIOT事業を展開。製造は国内外のファウンドリーに委託。海外マーケティング、営業拠点の強化等に取り組む。 記:2024/10/14
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7282 東証プライム
2,549.5
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 325,352百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。エアバッグ等のセーフティシステム製品、ラジエータグリル等の内外装部品が主力。樹脂ターボダクト等も。トヨタグループ向け売上比率は6割超。米国で自動車用内外装部品の生産能力を増強。 記:2024/09/03
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
9503 東証プライム
1,850
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,736,656百万円
関西地盤の電力会社。国内電力業界2位。発電量に占める原発依存度が高い。情報通信事業、総合不動産事業等も手掛ける。高浜原発3、4号機は運転期間延長認可。中計では26.3期経常利益3600億円以上目標。 記:2024/06/17