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前場に注目すべき3つのポイント~やや内需・ディフェンシブ系の銘柄にシフトしやすい需給状況~

2022/6/23 8:40 FISCO
*08:40JST 前場に注目すべき3つのポイント~やや内需・ディフェンシブ系の銘柄にシフトしやすい需給状況~ 23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:やや内需・ディフェンシブ系の銘柄にシフトしやすい需給状況 ■ユビAI、23/3業績予想 営業利益500万円 ■前場の注目材料:トヨタ、部品値下げ要請再開、生産回復見込む ■やや内需・ディフェンシブ系の銘柄にシフトしやすい需給状況 23日の日本株市場は、やや買い先行で始まることになり、その後はこう着感の強い相場展開ながら底堅い値動きが見込まれる。22日の米国市場はNYダウが47ドル安だった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控えた警戒感や景気後退懸念に売りが先行した。上院銀行委員会証言での質疑応答でパウエルFRB議長は、インフレ鈍化を強く公約すると繰り返すと同時に大規模な金融引き締めによる景気後退の可能性を否定しなかった。警戒していたほどタカ派的ではなかったとして、一時上昇に転じる場面も見られたが、根強い景気後退への警戒から引けにかけて下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の26195円。円相場は1ドル136円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで5日線を上回って終えていることもあり、26000円辺りが心理的な支持線として意識されてくることになろう。寄り付き後は支持線水準を試す動きも想定されるものの、底堅さが見られる局面においては自律反発狙いの動きが継続しやすい。もっとも、東エレク<8035>の弱い値動きが先物主導での売り仕掛け的な動きに繋がっている面もあることから、東エレクの動向を睨みながらの展開になりそうだ。引き続き売り込まれる動きを見せてくるようだと、内需・ディフェンシブ系の銘柄にシフトしそうだ。 また、バイデン大統領がインフレ対処の一環としてガソリン税免除を議会に提案したため、米国ではエネルギー株が弱い動きを見せていた。東京市場においてもエネルギー株への売りが警戒される一方で、エネルギーコストが抑えられるといった見方から、全体としてはプラス材料になるだろう。また、VIX指数は5営業日ぶりに30を下回ってきた。依然として不安レベルではあるものの、ややリスク選好に向かいやすくなったと見られる。 そのほか、昨日のNT倍率は一時14.10倍に低下した。6月6日につけた14.41倍を戻り高値に調整トレンドを継続している。直近のボトム水準まで低下してきたことから、いったんは日経平均型へのシフトも見込まれるものの、内需・ディフェンシブ系の銘柄にシフトしやすい需給状況から、5月9日につけた13.99倍辺りが次第に意識されてくる可能性がありそうだ。 中小型株については短期的な売買が中心であり、東証プライムの売買高が11億株程度と薄商いのなかでは、なかなか資金はシフトしづらいだろう。物色に広がりは期待できず、個別の材料を手掛かりとした物色になりそうだ。なお、本日はホームポジション<2999>、坪田ラボ<4890>、ジャパンワランティサポート<7386>の3社がIPOするため、これら銘柄の一角に資金が向かうことになろう。 ■ユビAI、23/3業績予想 営業利益500万円 ユビAI<3858>は2023年3月期業績予想を発表。売上高は前期比4.6%増の21.52億円、営業利益を同93.5%減の0.05億円とした。コンセンサス(1億円程度)を下回る。新たに取組みを開始したビジネスプラットフォーム、ツール製品、Ubiquitous Quickboot海外展開への人材採用を含めた先行投資、社内情報システム整備などにより利益規模は減少する。 ■前場の注目材料 ・シカゴ日経先物は上昇(26195、大阪比+95) ・VIX指数は低下(28.95、-1.24) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・コロナ流行下の経済活動正常化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・トヨタ<7203>部品値下げ要請再開、生産回復見込む ・日立造船<7004>スイス子会社とゴミ焼却炉部品を統一化、調達費1割削減 ・日野自<7205>EVトラック投入、航続100km、脱炭素へ戦略車種 ・伊藤忠<8001>米ルイジアナの住宅用構造材製造事業を買収、280億円 ・トヨタ<7203>7月の世界生産80万台、5万台減も単月最高水準 ・商船三井<9104>フィリピンに子会社、船舶の効率運航支援 ・大同特殊鋼<5471>群馬・渋川工場にVAR新設、高級鋼増産 ・ヨロズ<7294>岐阜・輪之内に用地取得、足回り部品工場新設 ・クボタ<6326>独ブラベンダーを完全子会社化、重量式フィーダー世界トップへ ・JDI<6740>次世代有機EL「eLEAP」、来年にも量産 ・カーバイド<4064>空中ディスプレーで立体感、装置メーカーに技術提案 ・武田薬<4502>酵素製剤、希少疾病用薬に指定、MLD治療に効果 ・デクセリアルズ<4980>ドイツに技術拠点設立、車載ディスプレー検証、現地社と一貫対応 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 17件
2999 東証スタンダード
385
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 2,320百万円
静岡県地盤のハウスメーカー。戸建分譲事業を手掛ける。デザイン力、仕入競争力、販売力に強み。リフォーム事業を開始。東海エリア、関東エリアでシェア拡大図る。郊外物件は販売伸び悩む。採算低下。仲介販売に注力。 記:2024/07/17
3858 東証スタンダード
345
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 3,608百万円
海外ソフトウェアの輸入販売等を行うソフトウェアディストリビューション事業が柱。自社開発によるデバイス組込み用ソフトウェアの開発、販売等も。ソフトウェア開発品質向上支援ツールの取り扱い拡充などを図る。 記:2024/08/05
4064 東証プライム
1,660
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 15,637百万円
電子・機能製品、フィルム・シート製品が柱の総合化学メーカー。1935年設立。半導体フォトレジスト用添加剤、ナンバープレート用反射シートなどで世界トップシェア。戦略市場分野の新製品比率の向上などに取り組む。 記:2024/10/08
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4890 東証グロース
440
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 11,254百万円
慶應義塾大学発のバイオベンチャー。近視、ドライアイ、老眼、脳疾患を中心に研究・開発を行う。開発パイプラインのパートナーにJINS、ロート製薬など。知財強化による既存パイプラインの価値最大化などに注力。 記:2024/08/19
4980 東証プライム
2,534
11/22 15:30
+110(%)
時価総額 457,825百万円
機能性材料メーカー。前身はソニーケミカル。ディスプレイ向け中心に、接合材料、光学材料、電子材料など製造、販売。ディスプレイ向け異方性誘導膜、光学弾性樹脂で世界トップシェア。異方性導電膜等が伸長。円安追い風。 記:2024/06/12
5471 東証プライム
1,181.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 256,674百万円
特殊鋼専業メーカー。1916年創業。構造用鋼等の特殊鋼鋼材、ステンレス鋼等の機能材料・磁性材料が柱。自動車業界が得意先。27.3期営業利益600億円以上目標。機能材料・磁性材料、自由鍛造品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
6326 東証プライム
1,909.5
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 2,246,846百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6740 東証プライム
20
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 77,608百万円
ディスプレイデバイスメーカー。自動車用ディスプレイの車載向けが主力。スマートウォッチやVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等も。eLEAP、HMO、メタバースなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/20
7004 東証プライム
958
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 163,066百万円
ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント等の建設を行う環境部門が主力。1881年創業。ごみ焼却発電施設で世界シェアトップクラス。精密機械、風力発電等も。25.3期は営業増益計画。環境事業の収益改善等を見込む。 記:2024/07/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7205 東証プライム
408.5
11/22 15:30
+1.1(%)
時価総額 234,716百万円
トラック・バスメーカー。大型や中型、小型のトラック、観光バスや路面バスを製造、販売する。ディーゼルエンジンや自動車部品も提供する。トヨタの連結子会社。国内販売台数が増加。海外低調も価格改定進める。 記:2024/07/25
7294 東証プライム
1,180
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 29,566百万円
自動車部品メーカー。サスペンション部品で国内シェアトップクラス。日産自動車等が主要取引先。トラクター用フロントフレーム等の製造・販売も。27.3期売上2100億円目標。主要顧客向け電動車用製品の拡販図る。 記:2024/07/07
2,869
11/22 15:30
+69(%)
時価総額 7,095百万円
新品住宅設備の延長保証サービス「あんしん修理サポート」が主力商品。緊急駆けつけサービス「あんしん住宅サポート24h」、中古住宅設備の保証サービス等も。各種延長、長期保証サービスの商品拡充などを図る。 記:2024/08/20
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29