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売り先行スタートも、円安を材料に買い直され、一時3月下旬の戻り高値を上回る【クロージング】

2022/6/9 15:58 FISCO
*15:58JST 売り先行スタートも、円安を材料に買い直され、一時3月下旬の戻り高値を上回る【クロージング】 9日の日経平均は5営業日続伸。12.24円高の28246.53円(出来高概算12億8000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で半導体大手インテルの4-6月期業績が低調であるとの一部報道を背景にグロース株中心に売られた流れを受け、売りが先行して始まった。ただ、円相場が一時1ドル=134円半ばまで円安が一段と進んだため、輸出関連株の一角には押し目買いが入ったほか、経済活動の正常化への思惑からリオープン銘柄の一角にも買いが継続。後場半ばには一時28389.75円まで上げ幅を広げ、3月下旬の戻り高値(28338円)を上回る場面もあった。その後は目先的な達成感のほか、10日には5月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなか、終盤にかけて上げ幅を縮める格好だった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が950を超え、全体の過半数を占めた。セクターでは鉱業、石油石炭、その他製品、繊維製品など12業種が上昇。一方、海運、証券商品先物、電気ガス、鉄鋼など21業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、アステラス薬<4503>、ヤマハ<7951>、オムロン<6645>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、信越化<4063>、ファナック<6954>、富士フイルム<4901>が軟化した。 経済協力開発機構(OECD)が8日、欧米の経済成長率見通しを下方修正したほか、欧州の金融大手が4-6月期の業績見込みの悪化を発表したことから、景気の先行きに対する警戒感から、前日の米国市場では主要株価指数は3日ぶりに反落した。これを受けて、東京市場でも主力株中心に売られた。しかし、円安進行による為替メリットを享受するとの見方から自動車などが堅調に推移。一方で、米インテルの業績懸念から東エレクなどの半導体関連株は軒並み値を消したほか、海運市況の大幅安を背景に郵船<9101>など海運株も下落した。 日経平均は3月下旬に記録した戻り高値水準まで達した。欧米景気の減速が警戒さる一方、日本は経済再開などへの期待が強いうえ、金融政策も対照的で、「外国人投資家などは日本株を消去法的に選好する動きにある」との見方があり、上昇トレンドに変化はないと見る投資家は多い。一方、きょうで5連騰を演じ、急ピッチの上昇に対する警戒もされやすく、目先は28000円台を固める展開となりそうだ。 《FA》
関連銘柄 11件
4063 東証プライム
5,649
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+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
3,265
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時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
6645 東証プライム
5,011
11/22 15:30
-98(%)
時価総額 1,033,494百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。オランダの遠隔医療会社買収。ヘルスケアは堅調。人員を大幅削減、構造改革費用重し。 記:2024/06/15
6857 東証プライム
9,447
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時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7951 東証プライム
1,090.5
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 592,142百万円
世界最大の総合楽器メーカー。1887年創業。静岡県浜松市に本社。ピアノ、電子楽器、弦楽器等の製造・販売を行う。音響機器、電子デバイス等も手掛ける。総還元性向50%目標。業務用音響機器は旺盛な需要続く。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17