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日経平均は27000円割れ、目先は値固め局面に【クロージング】

2022/4/7 16:03 FISCO
*16:03JST 日経平均は27000円割れ、目先は値固め局面に【クロージング】 7日の日経平均は大幅続落。461.73円安の26888.57円(出来高概算11億8000万株)と3月18日以来、約3週間ぶりに心理的な節目である27000円を割り込んで取引を終えた。米国の金融引き締め加速への懸念など外部環境の先行き不透明感からリスク回避の売りが強まり、ほぼ全面安の展開。前場中盤には26801.79円まで下げ幅を広げた。ただし、日銀による上場投資信託(ETF)買いに対する期待感から押し目買いも散見され、後場はやや下げ渋る動きとなった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1600を超え、全体の9割近くを占めた。セクターでは、医薬品、水産農林、食料品の3業種が上昇。一方、電気機器、非鉄金属、ガラス土石、金属製品、サービスなど29業種が下落し、電気ガスが変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、アステラス薬<4503>、テルモ<4543>、第一三共<4568>、中外薬<4519>、塩野義<4507>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、ダイキン<6367>、ソフトバンクG<9984>が軟調だった。 注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、5月にも始める保有資産の圧縮や0.5%の利上げなどに具体的に踏み込んでいたことが明らかになった。概ね想定されていた内容ではあったものの、景気に対する警戒感が高まり、米国市場では主要株価指数が下落。東京市場もこの流れが波及し、値がさ株などを中心に幅広い銘柄に売りが優勢となった。一方で、医薬品や食料品など外部環境の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄の一角に物色の矛先が向かっていた。 日経平均は心理的な節目を割り込んだことから、3月9日の年初来安値(24681円)から同月25日の高値(28338円)までの上げ幅の半値押し水準である26500円近辺までの調整は必要かもしれないとの見方も出始めている。一方、FOMC議事要旨の内容は想定通りで、相場には織り込み済み。過度に悲観する必要はないと見る向きも。このまま、米国の金融正常化が想定通りの内容で進むのであれば、株式市場が大きく混乱する可能性は低く、出直るきっかけにあることも予想されよう。また、月末から本格化する主要企業の決算を見極めてから動いても遅くはないと考えている向きも多く、目先は値固め局面と言えそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17