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円安進行を映して輸出関連株中心に買いが先行し27000円を回復【クロージング】

2022/3/22 16:21 FISCO
*16:21JST 円安進行を映して輸出関連株中心に買いが先行し27000円を回復【クロージング】 22日の日経平均は6営業日続伸。396.68円高の27224.11円(出来高概算15億3000万株)と2月18日以来約1カ月ぶりに27000円を回復して取引を終えた。3連休明けの東京市場では、円相場が1ドル=120円台前半と2016年以来の円安水準に下落したため、自動車や電子部品など輸出関連株中心に買いが先行してスタート。前場中盤には一時27284.47円まで上げ幅を広げた。ただ、一本調子の上昇に対する警戒感から戻り待ちの売りが出たほか、節目突破に伴う目先の達成感もあり、買い一巡後は日中の高値水準でのこう着が続いた。 東証1部の騰落銘柄は値上がり銘柄が1100を超え、全体の過半数超を占めた。セクター別では、鉱業、保険、卸売、銀行、石油石炭など28業種が上昇。一方、海運、食料品、空運、金属製品、小売の5業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>が堅調だった半面、キッコーマン<2801>、エムスリー<2413>、中外薬<4519>、バンナムHD<7832>、日清粉G<2002>が軟化した。 前日の米国市場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「従来予想よりも積極的な金融引き締めを示唆」したことを受けて、日米金利差拡大を背景に円安が進行したことがポジティブ視された。主要企業の2022年3月期通期の想定為替レートは1ドル=110円前後としているところが多いと見られており、足元の円安水準が定着するなら、円安による収益の押し上げが期待されるとされ、円安メリット株を中心に投資資金がシフトしていた。ただ、直近の戻りは短期筋による買い戻しが中心とみられるほか、追加の手掛かり材料が乏しいだけに、買い一巡後は高値圏でのもみ合いが続いた。 懸念されるウクライナ情勢に関しては、ロシアはウクライナ南部のマリウポリへの攻撃を集中させるなど、依然として緊迫した状態が続いており、警戒する向きは多い。ただ、日経平均は25日線水準を突破してきたことで、次の節目は75日線(27480円)水準や、2月10日の高値(27880円)を明確に突破してくれば、本格的な戻り相場が期待できるとの声が聞かれ、同水準をクリアできるかが当面のポイントとなりそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
2002 東証プライム
1,828
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 556,366百万円
日清製粉、日清製粉ウェルナなどを傘下に持つ持株会社。1900年創業。国内小麦粉販売シェアトップ(重量ベース)。家庭用製品でも国内トップシェア商品多数。豪州製粉事業、インドイースト事業の業績回復施策を推進。 記:2024/07/29
2413 東証プライム
1,425
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
2801 東証プライム
1,678.5
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,627,165百万円
1917年創業のしょうゆメーカー最大手。しょうゆ関連調味料やデルモンテ調味料の食品部門、豆乳飲料等の飲料部門、酒類部門などでも事業展開。海外売上高比率は7割超。海外のしょうゆ部門では新規市場開拓進める。 記:2024/09/01
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
3,142
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17