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米国のインフレ加速やウクライナ情勢の先行き不透明感から売りが優勢に【クロージング】

2022/3/11 16:02 FISCO
*16:02JST 米国のインフレ加速やウクライナ情勢の先行き不透明感から売りが優勢に【クロージング】 11日の日経平均は大幅反落。527.62円安の25162.78円(出来高概算14億2000万株)で取引を終えた。米国のインフレ加速やウクライナ情勢の先行き不透明感から、朝方からリスク回避の動きが強まった。また、前日に1000円近く上昇した反動から目先の利益を確保する売りが膨らんだほか、香港や上海などのアジア市場安や時間外取引での米株先物も軟調に推移しており、世界的な株安連鎖への懸念も重しになり、後場寄り付き直後には、一時24966.50円まで下げ幅を拡大させ、心理的な節目である25000円を再び割り込む場面もあった。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1700を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、鉱業、石油石炭、鉄鋼、海運など10業種が上昇。一方、輸送用機器、精密機器、電気機器、化学、サービスなど23業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、日揮HD<1963>、アステラス薬<4503>、コナミHD<9766>、三菱商<8058>がしっかりだった半面、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、エムスリー<2413>が軟調。 前日の米国市場は、2月米消費者物価指数(CPI)が依然として高い伸び率を続け、米長期金利が2%台に乗せたことから、急速な利上げに対する警戒感が再燃し、主要3株価指数は下落。金利動向に敏感とされるグロース株中心に幅広く売りが先行した。また、注目されたロシアとウクライナの外相会談では、目立った進展もなく終了したため、ウクライナ情勢の先行き不透明感が一段と増しており、市場に暗い影を落とした。東京市場は、メジャーSQを無難に通過した後は改めて戻り売りの動きが優勢となった。 日経平均は昨年9月14日に高値を付けてから来週で6カ月が経過するだけに、信用取引の絶対期日を前にした反対売買が相場を大きく押し下げている側面もあるとの指摘が聞かれ、来週は期日通過で需給悪の最悪期は脱すると見る向きも多い。しかし、ウクライナ情勢は一段と緊迫の度を増しており、週末にかけてどのような展開に発展するのか気がかり要因だ。また、米国では来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にして、CPIの高止まり、資源価格の高騰によるインフレ加速といった不安要因も顕在化しているだけに、目先は外部環境をにらみながら不安定な値動きが続きそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
1963 東証プライム
1,318
11/22 15:30
+14.5(%)
時価総額 342,178百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
2413 東証プライム
1,425
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9766 東証プライム
14,675
11/22 15:30
+375(%)
時価総額 2,105,863百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17