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一時25000円回復も、ウクライナ情勢に加えて中国の軍事行動リスク警戒で安値更新【クロージング】

2022/3/9 16:04 FISCO
*16:04JST 一時25000円回復も、ウクライナ情勢に加えて中国の軍事行動リスク警戒で安値更新【クロージング】 9日の日経平均は4営業日続落。73.42円安の24717.53円(出来高概算15億株)で取引を終えており、連日で昨年来安値を更新した。8日の米国市場は続落となったものの、NYダウは一時500ドルを超える上昇を見せるなど、ハイテク株の一角などには買い戻しの動きが見られた。バイデン大統領によるロシア産原油禁輸計画の発表を受けて、いったんは対ロ制裁に絡んだ悪材料は出尽くしたといった見方もされるなか、前日に25000円を割り込んだ東京市場においてもリバランスと見られる動きが優勢となった。ソフトバンクG<9984>が日経平均の上昇をけん引するなか、前場半ばには一時25084.08円まで上昇する場面が見られた。ただし、後場半ば辺りから急速に軟化する格好となり、結局は連日で昨年来安値を更新した。 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1200を超え、全体の過半数を占めた。セクターではゴム製品、空運、銀行、その他金融、輸送用機器など12業種が上昇。半面、電力ガス、海運、精密機器、医薬品、サービスなど21業種が下落した。指数インパクトの大きいところではソフトバンクGのほか、ダイキン<6367>、アドバンテス<6857>、トヨタ<7203>、コナミHD<9766>が堅調。一方でリクルートHD<6098>、キッコーマン<2801>、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>、テルモ<4543>が重荷となった。 日経平均は25000円を回復した後はこう着感の強い値動きが続いていたが、後場半ば辺りから急速に値を崩す動きとなった。短期的な売買が中心のなか、オーバーナイトのポジションを避ける動きからポジション調整の動きと見られる。また、ウクライナ情勢の緊迫化から積極的な売買は手控えられており、短期筋の売買の影響を受けやすいところであろう。なお、ウクライナ情勢については、ロシア軍がキエフの北東部から進軍し、60キロメートルの地点まで達したと報じられていた。人道回廊が設置された地域でも砲撃が続いているほか、総進軍に備えている可能性から手掛けづらくさせていた。 また、午後からの弱い値動きの一因となったのが、上海指数の急落が挙げられる。中国政府が台湾への圧力を強めるなかで、中国の軍事行動リスクなども警戒されていたようである。日経平均は連日の昨年来安値更新ながらも下落ピッチは緩やかで落ち着きを見せてきているものの、地政学リスクの高まりによって割安ながらも押し目を狙いづらい需給状況である。また、週末のメジャーSQでは大幅な売り越しになるのではとの警戒もあるため、押し目狙いのタイミングとしては週末のSQとなりそうである。 《FA》
関連銘柄 10件
2801 東証プライム
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時価総額 1,591,296百万円
1917年創業のしょうゆメーカー最大手。しょうゆ関連調味料やデルモンテ調味料の食品部門、豆乳飲料等の飲料部門、酒類部門などでも事業展開。海外売上高比率は7割超。海外のしょうゆ部門では新規市場開拓進める。 記:2024/09/01
4543 東証プライム
3,051
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時価総額 4,548,117百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
10,385
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米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,095
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-60(%)
時価総額 5,303,898百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,929
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時価総額 3,749,706百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
8,240
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+30(%)
時価総額 6,313,002百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,551.5
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-55.5(%)
時価総額 40,300,909百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
9766 東証プライム
14,775
11/29 15:30
+90(%)
時価総額 2,120,213百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12
9983 東証プライム
51,110
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+10(%)
時価総額 16,264,275百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,936
11/29 15:30
-112(%)
時価総額 13,135,875百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17