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米国株高を映して買い戻しの動き、ソフトバンクGの反発でセンチメント改善【クロージング】

2022/2/9 16:04 FISCO
*16:04JST 米国株高を映して買い戻しの動き、ソフトバンクGの反発でセンチメント改善【クロージング】 9日の日経平均は続伸。295.35円高の27579.87円(出来高概算15億株)と2日以来1週間ぶりに27500円を回復して取引を終えた。前日の米国株の上昇を背景に半導体や電子部品関連などグロース株を中心に買われたほか、好決算を発表した銘柄への資金流入が続いた。10日に発表される1月の米消費者物価指数(CPI)を控えているほか、国内では3連休前とあって、持ち高を一方向に傾ける向きもおらず、27500円辺りでのこう着を見せたものの、後場終盤にかけて27633.10円まで上げ幅を広げた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄が1500を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、精密機器、鉄鋼、ガラス土石、金属製品など22業種が上昇。一方、鉱業、石油石炭、食料品、医薬品など11業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、オリンパス<7733>が堅調だった半面、KDDI<9433>、第一三共<4568>、アステラス薬<4503>、キッコーマン<2801>が軟化した。 前日の米国市場は主要3株価指数が上伸。イラン核合意の復活に向けた協議が8日に再開したため、イラン産原油の供給拡大期待が浮上し、原油市況が下落したことでインフレ高進への懸念が和らいだほか、フランスのマクロン大統領が8日、ロシアのプーチン大統領と会談し、「プーチン大統領からウクライナ情勢をさらに悪化させることはないとの保証を得られた」と発言したと伝わったことも地政学リスクの後退に繋がり投資家心理が改善した。東京市場もこうした流れを引き継いで、値がさハイテク株中心に値を上げる銘柄が目立った。また、ソフトバンクGが大幅反発し、1銘柄で日経平均を約65円超押し上げたこともセンチメントを明るくさせた。 日経平均は心理的な節目の27500円と突破し、昨年9月に記録した昨年来高値(30670.10円)から今年1月に付けた昨年来安値(26170.30円)までの下げ幅の3分の1戻し(27670円)水準にあと一歩に迫った。3分の1戻し水準を抜け、半値戻し(28420円)水準がクリアできれば、投資マインドは一段と好転する見方が多い。ただ、やや後退しているとはいえ、米国のインフレ高進に対する懸念が拭えず、米長期金利は足元で1.94%前後と高水準にあるほか、騰勢が一服した原油市況も依然として高値圏にある。米CPIの結果と米国金融市場の動きを消化するまでは、東京市場も自律反発の域を抜け出ないだろう。 《FA》
関連銘柄 9件
2801 東証プライム
1,678.5
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,627,165百万円
1917年創業のしょうゆメーカー最大手。しょうゆ関連調味料やデルモンテ調味料の食品部門、豆乳飲料等の飲料部門、酒類部門などでも事業展開。海外売上高比率は7割超。海外のしょうゆ部門では新規市場開拓進める。 記:2024/09/01
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17