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後場に注目すべき3つのポイント~「強弱感交錯」から「様子見」へ?

2022/2/8 12:32 FISCO
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~「強弱感交錯」から「様子見」へ? 8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、「強弱感交錯」から「様子見」へ? ・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は反発、「強弱感交錯」から「様子見」へ? 日経平均は反発。116.59円高の27365.46円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。 週明け7日の米株式市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいで取引を終えた。新型コロナウイルス感染者数の減少による経済活動の回復期待や、春節明けの中国株の上昇を支えに景気敏感株などに買いが入った。一方、長期金利の高止まりからハイテク株に売りが出て、ナスダック総合指数は-0.58%となった。東京市場では前日、米金利上昇を受けてグロース(成長)株を中心に株価下落しており、本日の日経平均はその反動もあって69円高からスタートした。前場中ごろに差し掛かり27461.33円(212.46円高)まで上昇する場面もあったが、引き続き主要中央銀行による金融引き締めやウクライナ情勢の緊迫化への懸念が根強く、10日の米1月消費者物価指数(CPI)発表やその後の3連休を前に上値を追う動きは限られた。 個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、塩野義<4507>、トヨタ自<7203>などがまずまずしっかり。塩野義<4507>は月内にも新型コロナ飲み薬の承認を申請する方針と伝わったが、上値では利益確定売りも出ているようだ。郵船<9101>や商船三井<9104>は2%超上昇し、川崎船<9107>は5%の上昇となっている。製品の値上げを発表したコカBJH<2579>、決算発表のタカラトミー<7867>やマルハニチロ<1333>は急伸。また、DI<4310>やシグマクシス<6088>、名鉄<9048>が東証1部上昇率上位に顔を出している。一方。ソニーG<6758>や任天堂<7974>がさえない。オリンパス<7733>は連日で売りがかさみ6%超の下落。決算発表・業績修正銘柄ではグリー<3632>などが急落し、エンビプロHD<5698>やDIC<4631>が東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、水産・農林業、海運業、空運業などが上昇率上位。一方、パルプ・紙、その他金融業、精密機器などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は33%となっている。 前場の日経平均は一時200円あまり上昇したものの、その後やや伸び悩む展開となった。日足チャートを見ると、1月27日取引時間中の安値26044.52円から2月2日取引時間中の高値27564.62円まで急ピッチのリバウンドを見せたのち、ここ数日は27000円台前半でのもみ合いが続いている。本日は27300円台に位置する5日移動平均線水準を維持しようとする動き。売買代金上位では高配当の海運株、米金利上昇が材料視される金融株の買いが続き、その他全般に小じっかりという印象だ。値がさグロース株は反発しつつも、上値の重い印象が拭えない。前引けの日経平均が+0.43%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は+0.52%。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円弱と先週に比べやや減っている。 新興市場ではマザーズ指数が-0.89%と4日続落。日経平均の反発につれて前場中ごろまで上昇する場面もあったが、米金利の高止まりで新興グロース株の先行きに対する個人投資家の警戒感はなお強いのだろう。新興市場銘柄では本日、マザーズのJTOWER<4485>やジャスダックのハーモニック<6324>が決算発表を予定している。また、IPO(新規株式公開)では明日9日、ライトワークス<4267>が新規上場する。ここまでリカバリー<9214>、セイファート<9213>と2社続けて公開価格割れスタートを強いられており、個人投資家のセンチメントをはかるうえでもライトワークスの株価動向を注視したい。 さて、日経平均はここまで1日の当欄「早々に戻り売り目線?」での「目先26000~27000円台でもみ合う展開」という予想に沿った値動きと言えるだろう。値動き的には一段高への期待を残す格好となっており、1月25~26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)にかけて積み上がった売り持ち高の買い戻し、それに新型コロナ感染減少や堅調な企業決算も支えとなる。一方、引き続き主要中央銀行による金融引き締めへの懸念も強く、グロース株の買い意欲が高まりづらい。それに全体として戻り売り目線の投資家も多いだろう。 日経平均と同様、米国でもNYダウが戻り一服後、35000ドル近辺でもみ合う展開となっている。個別株では決算を受けた動きがあるとはいえ、日米とも株価指数の方向感に乏しくなり、市場参加者からは「どうにもやりようがない」などといった嘆き節も聞かれる。現物株、先物とも徐々に売買が落ち着きつつあるのは、市場のムードが「強弱感交錯」から「様子見」へ変わってきたことを映しているのかもしれない。 前日の米市場で原油先物相場(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI3月物)は1バレル=91.32ドル(-0.99ドル)と7日ぶりに反落したが、米金融大手ゴールドマン・サックスは商品市況について「何もかも欠乏して」おり、「今のような市場は見たことがない」などと指摘したと海外メディアが報じている。コストプッシュによるインフレへの懸念も拭えず、10日発表の米1月CPIへの注目度が一段と高まりそうだ。 また、国内でも本日はソフトバンクG、明日はトヨタ自と注目企業の決算発表が相次ぎ、これらの内容を見極めたいとの思惑も出てくるだろう。アジア市場で香港ハンセン指数や上海総合指数が反落していることもあり、後場の日経平均は上値の重い展開が続くとみておきたい。 ■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り 8日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、115円台前半で小幅に値を上げた。上海総合指数はマイナスに転じたが、日経平均株価は堅調地合いで日本株高を好感した円売りが継続。また、米株式先物も堅調で、今晩の株高への期待感が円売りを支援した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は115円05銭から115円41銭、ユーロ・円は131円58銭から132円00銭、ユーロ・ドルは1.1433ドルから1.1446ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・セイファート<9213>、KYCOMホールディングス<9685>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・12月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比-0.2%(予想:+0.9%、11月:+0.8%) ・日・12月家計支出:前年比-0.2%(予想:0.0%、11月:-1.3%) ・日・12月経常収支:-3708億円(予想:+1064億円、11月:+8973億円) 【要人発言】 ・山際再生相 「2%の物価目標に向け、経済対策を着実に進める」 「エネルギーや為替の物価への影響を注視」 <国内> ・14:00 1月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:48.2、12月:56.4) <海外> 特になし 《CS》
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水産国内最大手。2007年にマルハ、ニチロが経営統合。水産物の輸出入・販売・養殖のほか、冷凍食品等の加工食品事業、食材流通事業等も。紀文食品と資本業務提携。中計では28.3期営業利益310億円以上目標。 記:2024/06/13
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3632 東証プライム
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4267 東証グロース
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統合型学習管理システム「CAREERSHIP」の提供等を行うHCMプラットフォームサービス、オンライン英会話サービス等を手掛ける。CAREERSHIPの登録ID数は550万ID超で、利用者数は増加傾向。 記:2024/10/09
4310 東証プライム
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4485 東証グロース
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時価総額 92,474百万円
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4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4631 東証プライム
3,244
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+45(%)
時価総額 308,689百万円
1908年創業の化学メーカー。印刷インキや有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェア。包装用接着剤、エポキシ樹脂、界面活性剤等の製造・販売も。スマートリビング領域に注力。欧米顔料事業の構造改革推進。 記:2024/09/02
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金属・廃棄物リサイクル等の資源循環事業、資源の国際流通等のグローバルトレーディング事業が柱。リチウムイオン電池リサイクル事業等も。グローバルトレーディング事業は堅調。28.6期売上高800億円目標。 記:2024/06/18
1,909
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時価総額 84,951百万円
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1,882
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時価総額 181,265百万円
減速機メーカー。小型精密減速機で世界トップシェア。NASAの火星探査車などで採用実績。回転系アクチュエータ、モータなども手掛ける。先進医療用途は需要拡大。配当性向30%目処。27.3期売上900億円目標。 記:2024/07/26
6758 東証プライム
2,948
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6920 東証プライム
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7203 東証プライム
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時価総額 42,085,743百万円
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時価総額 2,895,375百万円
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時価総額 370,630百万円
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8,166
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時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
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時価総額 340,981百万円
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9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
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2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9213 東証スタンダード
924
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 1,221百万円
美容業界特化の求人情報サイト「リクエストQJナビ」の運営を行う。美容学生向け就職情報誌や美容師特化の人材紹介、Z世代向け美容師情報アプリ等も手掛ける。広告求人サービスでは新卒採用関連商品などが順調。 記:2024/07/29
1,372
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 1,940百万円
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9685 東証スタンダード
518
11/22 15:22
±0(%)
時価総額 2,650百万円
ソフトウェア開発やシステムコンサル等を手掛ける共同コンピュータを中核とする持株会社。公共向けシステム開発等で実績。不動産事業、レンタカー事業も展開。積極採用等により、情報処理事業のさらなる強化を図る。 記:2024/07/28
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17