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米政府債務のデフォルト回避でリスク選好ムードが強まる【クロージング】

2021/10/8 15:57 FISCO
*15:57JST 米政府債務のデフォルト回避でリスク選好ムードが強まる【クロージング】 8日の日経平均は続伸。370.73円高の28048.94円(出来高概算13億5000万株)と4日ぶりに28000円を回復して取引を終えた。米国で政府債務の上限を12月上旬まで一時的に引き上げることで与野党が合意したことから、デフォルト(債務不履行)懸念がひとまず後退し、リスク選好ムードが広がった。これを手掛かりに日経平均は前場終盤には28321.35円まで上げ幅を拡大。ただ、今夜の米雇用統計の内容を見極めたいなどとの見方も多く、買い一巡後は模様眺めムードが広がり、大引けにかけては上げ幅を縮めていた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄が1700を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では鉱業が3%を超える上昇となったほか、輸送用機器、サービス、電気機器、情報通信など27業種が上昇。一方、海運が4%超える大幅な下げとなったほか、証券・商品先物、銀行、電気ガス、空運、食料品が小幅安だった。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、テルモ<4543>が堅調。半面、太陽誘電<6976>、アサヒ<2502>、楽天グループ<4755>、商船三井<9104>、郵船<9101>が軟化した。 米国のデフォルト懸念の後退を背景にした米国の主要株価指数の上昇に加え、警戒された休み明けの中国市場の株価も上昇して始まったことも投資家心理を上向かせた。このところ日本株を売っていた商品投資顧問業者(CTA)などの海外の短期筋が225先物などを買い戻しているとされ、上げ幅を広げる要因の一つになったとみられる。また、外為市場で円相場が1ドル=111円台後半まで進んだことで、輸出関連株など幅広い銘柄に買いが優勢となっていた。 米連邦政府の債務問題に対する懸念はひとまず後退したが、中国の不動産業界の経営不安問題は依然として残る。中国の不動産開発会社、花様年控股集団の2022年11月償還債が50%下落し、売買停止になったと一部で伝わるなど経営不安の広がりが警戒されることから、悪材料が完全になくなったとみるのは時期尚早のようだ。一方、国内に目を向けると、来週14日は衆院が解散される。解散から総選挙ごろまでの日経平均の動きを見ると、株価は上昇に転じる傾向があり、解散が相場の転換点になるとの声も聞かれる。 《FA》
関連銘柄 10件
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時価総額 2,441,221百万円
国内ビール大手のアサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などを傘下に収める持株会社。欧州、オセアニア、東南アジアでも事業展開。日本は主力ブランドに経営資源投下。オセアニアは商品ポートフォリオを強化。 記:2024/09/01
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4755 東証プライム
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時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17