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後場に注目すべき3つのポイント~米中株高追い風だが一段の戻り余地は?

2021/7/12 12:25 FISCO
*12:25JST 後場に注目すべき3つのポイント~米中株高追い風だが一段の戻り余地は? 12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり大幅反発、米中株高追い風だが一段の戻り余地は? ・ドル・円は下げ渋り、節目付近で買戻し ・値上がり寄与トップは、ファナック<6954>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は4日ぶり大幅反発、米中株高追い風だが一段の戻り余地は? 日経平均は4日ぶり大幅反発。640.36円高の28580.78円(出来高概算5億6000万株)で前場の取引を終えている。 9日の米株式市場でNYダウは反発し、448ドル高となった。長期金利の上昇とともに世界経済の減速懸念が和らぎ、NYダウとナスダック総合指数、S&P500指数は揃って過去最高値を更新した。また、東京市場では上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ売り一巡も意識され、週明けの日経平均は472円高からスタート。アジア市場も中国・上海株を中心におおむね堅調な展開となり、こうした海外株高を支援材料に日経平均は前引けにかけて28595.12円(654.70円高)まで上昇する場面があった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>などの売買代金上位が全般堅調。第1四半期決算と通期予想の上方修正を発表した安川電<6506>が6%近く上昇し、ファナック<6954>など他の設備投資関連株にも買いが波及している。吉野家HD<9861>やビックカメラ<3048>も決算を受けて大きく上昇。また、ダントーHD<5337>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、売買代金上位ではエーザイ<4523>が逆行安。米当局がアルツハイマー病治療薬の承認過程について調査を要請したと報じられた。アステナHD<8095>やナルミヤ<9275>は好決算ながら材料出尽くし感から売りがかさみ、東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、機械、金属製品、電気機器などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは空運業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の91%、対して値下がり銘柄は6%となっている。 米長期金利の反発やETF分配金捻出に絡んだ売り一巡とともに、週明けの日経平均は大きく反発して始まった。日足チャートを見ると、窓を開けての急伸で寄り付きから28300円台に位置する5日移動平均線を上回ってきた。東証1部銘柄の9割以上が上昇する全面高の展開で、日経平均の+2.29%に対し、東証株価指数(TOPIX)も+2.13%と堅調。ただ、ここまでの東証1部売買代金は1兆2000億円あまりと、値幅の割に膨らんでいる印象はない。新興市場ではマザーズ指数が+0.98%と続伸。反発期待の主力大型株に関心が向いている感はあるが、投資家心理の改善で新興株もしっかりといったところ。 アジア市場では中国・上海総合指数が上げ幅を広げる展開となっており、日本株にとっても支援材料となりそうだ。中国人民銀行(中央銀行)は9日、中小企業の資金繰り支援のため預金準備率を引き下げると発表。不動産バブル抑制に向けた金融引き締めが警戒されていただけに、一定の安心感につながるだろう。もちろん、安川電の好決算も中国関連株にとって追い風として働いていると考えられる。 もっとも、先週の日経平均はおよそ843円、直近の3日続落ではおよそ703円下落しており、これらを埋め切るまでには至っていない。米中株高を支えに一段の戻りを試しても、28800円手前に位置する25日移動平均線が目先の上値メドとして意識されやすそうだ。2月高値30714.52円(取引時間中)をピークとした上値切り下げトレンドが続くとの見方に変わりはない。 まず、先週末こそ米長期金利は反発したものの、3月までの「リフレトレード」で膨らんだヘッジファンドの米国債のショートポジション(売り持ち)は大きく、夏季休暇期で積極的な取引が少なくなっていることもあり、本格的な反転上昇までは期待しにくいだろう。世界経済の減速懸念は続き、景気敏感色の強い日本株にとって逆風となりそうだ。 また従来、新型コロナウイルスワクチンの普及とともに海外株をキャッチアップする展開を予想していた国内市場関係者らも、東京五輪の無観客開催が決まったことでようやく慎重姿勢に転じてきた。一部の市場関係者は海外投資家とのミーティングで日本株への関心の低さも感じているようだ。 ネット証券の売買代金ランキングを見ると、先週末にかけて積極的な押し目買いが入った日経レバETF<1570>も、本日早々に利益確定売りが広がっている。戻り売りラインは徐々に切り下がってきており、個人投資家も「まだまだ上値は期待できない」とみていることがよくわかる。 さて、今週も15日のファーストリテを中心に3-5月期決算発表が残っており、海外では米中の重要経済指標や米金融大手の4-6月期決算発表が予定されている。徐々にこれらの内容を見極めたいとの思惑が強まってくるだろう。 (小林大純) ■ドル・円は下げ渋り、節目付近で買戻し 12日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り、110円前半で小幅に値を戻した。仲値にかけてややドル売りが強まり、一時110円付近に下落。ただ、節目付近で買戻しが観測され、ドルはその後やや持ち直している。一方、日経平均株価の強含みを受け、主要通貨は対円で下げづらい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円01銭から110円25銭、ユーロ・円は130円66銭から130円91銭、ユーロ・ドルは1.1868ドルから1.1880ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・京進<4735>、北興化学工業<4992>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは、ファナック<6954>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・5月機械受注(船舶・電力除く民需):前月比+7.8%(予想:+2.5%、4月:+0.6%) ・日・6月国内企業物価指数:前年比+5.0%(予想:+4.8%、5月:+5.1%←+4.9%) 【要人発言】 ・シュナーベル欧州中銀(ECB)専務理事 「過度に高いインフレは経験しないと確信している」 ・中国人民銀行貨幣政策委員会 「預金準備率引き下げは通常の流動性オペ。穏健な金融政策の方向性に変更はない」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 15件
3048 東証プライム
1,479
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-13(%)
時価総額 278,268百万円
家電量販店大手。都心部の駅前立地に大型店を出店。EC販売も。傘下に郊外型「コジマ」、PC専門店「ソフマップ」。パソコン本体は伸び悩むが、携帯電話や理美容家電、カメラ等は売上増。24.8期1Qは大幅増益。 記:2024/02/04
4523 東証プライム
6,240
4/26 15:00
-19(%)
時価総額 1,850,578百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アメリカス医薬品事業は堅調。レンビマの売上が伸びる。販管費減。24.3期2Qは大幅営業増益。 記:2024/01/16
4735 東証スタンダード
365
4/26 15:00
+2(%)
時価総額 3,065百万円
集団指導型学習塾「京進」を運営。学習塾や保育園、英会話教室、日本語学校を手掛ける。保育・介護関連資格の取得支援も。語学関連事業は黒字転換。期中平均生徒数が増加。特損減少。24.5期2Qは最終黒字転換。 記:2024/02/02
4992 東証スタンダード
1,560
4/26 15:00
+43(%)
時価総額 46,778百万円
全農系の農薬メーカー。水稲用や園芸用に強み。樹脂硬化剤や医薬中間体などの化学品も。上期に収益偏重傾向。順調な海外販売により、農薬事業は売上堅調。23.11期通期は小幅増収。24.11期も増収見通し。 記:2024/02/02
5337 東証スタンダード
757
4/26 15:00
-32(%)
時価総額 22,710百万円
建築用タイルの専門メーカー。淡路島に自社工場を保有。建材・インテリア・素材の商品企画やハワイでの住宅開発、海外アセットマネジメント業務なども展開。ベンチャーキャピタルへの投資にも注力。23.12期は増収。 記:2024/02/23
6506 東証プライム
6,360
4/26 15:00
+147(%)
時価総額 1,696,148百万円
メカトロニクス・ロボットメーカー。サーボモータとインバータは世界シェアトップ。産業用、半導体製造装置用ロボット等も。モーションコントロール部門は堅調。インバータ事業が牽引。24.2期3Q累計は増収。 記:2024/01/27
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
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時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6920 東証プライム
34,080
4/26 15:00
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時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6954 東証プライム
4,528
4/26 15:00
+73(%)
時価総額 4,571,229百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
488
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+3(%)
時価総額 19,897百万円
医薬品原料や化粧品原料の専門商社。食品原料や表面処理薬品等の化学品などの生産も手掛ける。HBC・食品事業は収益伸長。化粧品原料は新規案件獲得等で売上増。23.11期通期は大幅増益。24.11期は増収計画。 記:2024/01/28
9275 東証スタンダード
1,359
4/26 15:00
-60(%)
時価総額 13,757百万円
子供服ブランドを展開するアパレル企業。メゾピアノなどが主力。フォトスタジオ事業等も展開。ワールドの連結子会社。百貨店チャネルは売上堅調。ECチャネルの売上は回復傾向。24.2期3Q累計は2桁増益。 記:2024/02/03
9861 東証プライム
2,885.5
4/26 15:00
+39.5(%)
時価総額 187,933百万円
外食大手。牛丼の「吉野家」を中心に、「はなまるうどん」や「海鮮三崎港」などを展開。吉野家は売上堅調。人流回復や価格改定効果などで既存店売上高が伸びる。海外は収益伸長。24.2期3Qは大幅営業増益。 記:2024/01/28
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10