マーケット
4/26 15:15
37,934.76
+306.28
38,085.80
-375.12
暗号資産
FISCO BTC Index
4/26 22:03:11
10,055,195
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

東京都の緊急事態宣言で景気の回復期待が後退、日経平均は一時5月安値を捉える【クロージング】

2021/7/9 16:07 FISCO
*16:07JST 東京都の緊急事態宣言で景気の回復期待が後退、日経平均は一時5月安値を捉える【クロージング】 9日の日経平均は続落。177.61円安の27940.42円(出来高概算14億2000万株)と終値ベースでは5月17日以来約1カ月半ぶりに28000円を割り込んで取引を終えた。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、政府は東京都を対象に4度目の緊急事態宣言を発令し、東京五輪では1都3県で無観客開催が決まった。これを嫌気した8日の米国市場では世界景気の回復期待が後退するとの見方が高まり、NYダウは250ドルを超える下落に。ギャップスタートで始まった日経平均は、下げ幅が一時700円近くに迫った。ただし、その後は一気にショートに傾いた反動もあり、引けにかけてはショートカバー優勢展開から下落幅を縮めている。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1100を超え、全体の5割超を占めた。セクター別では、鉱業、空運、陸運など7業種が上昇。一方、機械、ゴム製品、海運など26業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、エーザイ<4523>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソニーG<6758>がしっかり。半面、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、信越化<4063>、ソフトバンクG<9984>が軟調だった。 感染力の強いインド由来のデルタ株が米国で主流になるなど、世界的に新型コロナの変異ウイルスの感染拡大が警戒されるなか、東京都が4回目の緊急事態宣言、東京五輪の無観客開催の発表が欧米市場で嫌気される格好となった。日経先物はナイトセッションで400円を超える下落だったことから、これにサヤ寄せするなか、ヘッジ対応の売りなどが集中。また、コロナ対策での対応のつまずきなどを背景に菅首相の求心力低下が懸念されるなど、政治リスクを嫌う海外投資家の売りも相場下落の一因になっていたようだ。さらに、上場投資信託(ETF)の分配金捻出を目的とした売り需要への警戒から売り方優勢となった。 ただし、日経平均は5月安値水準まで一気に下げてきたこともあり、その後はショートカバー優勢の展開。日経先物についてはプラスに転じて取引を終えている。ただ、緊急事態宣言の再発出で、飲食などサービス業を中心に業績は一段と厳しいものになり、電子部品など輸出企業などの業績好調は期待されるものの7-9月期の経済成長は期待薄とみる声も聞かれる。目先は強弱感が対立するなか、模様眺めムードの強い展開が続きそうだ。 《FA》
関連銘柄 8件
4063 東証プライム
5,906
4/26 15:00
-402(%)
時価総額 11,954,470百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
4523 東証プライム
6,240
4/26 15:00
-19(%)
時価総額 1,850,578百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アメリカス医薬品事業は堅調。レンビマの売上が伸びる。販管費減。24.3期2Qは大幅営業増益。 記:2024/01/16
6367 東証プライム
21,160
4/26 15:00
+760(%)
時価総額 6,202,292百万円
エアコン世界首位。世界で唯一、空調と冷媒の両方を手掛け、インバータ搭載機に定評。フッ素樹脂も展開。換気や除菌機能搭載商品、IoT活用サービスなどにも注力。業容好調で売上高、営業利益ともに過去最高を更新。 記:2024/02/06
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,389
4/26 15:00
+47(%)
時価総額 4,128,885百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6954 東証プライム
4,528
4/26 15:00
+73(%)
時価総額 4,571,229百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10