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米国株見通し:下げ渋りか、金融緩和の長期化観測で

2021/7/9 15:06 FISCO
*15:06JST 米国株見通し:下げ渋りか、金融緩和の長期化観測で (14時50分現在) S&P500先物      4,307.62(-5.38) ナスダック100先物  14,693.25(-19.00) グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は20ドル安。NY原油先物(WTI)は戻りが鈍く、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。 8日の取引で主要3指数は下落。ナスダックは5日ぶりにマイナスへ転じ、ダウは259ドル安の34421ドルで取引を終えた、この日発表された新規失業保険申請件数は予想に反して増加し、雇用情勢改善の抑制が示された。また、新型コロナウイルス変異株のまん延に対する警戒感も広がり、全般的にリスク資産を手放す動きが強まった。一方、長期金利の低下を背景とした金融株売りのほか、ハイテク株への利益確定売りが指数を押し下げた。 本日は、下げ渋りか、原油相場の不安定化などで、リスク資産の売られやすい地合いが続きそうだ。また、長期金利が持ち直せば、ハイテク株への売りが強まる可能性も。一方、連邦準備理事会(FRB)による引き締め姿勢が意識される半面、緩和縮小には時間を要するとの見方から、買戻しが入りやすい。また、ワクチン接種の進展を背景に4-6月期は主力企業の業績改善も期待されており、コロナ禍のダメージを受けた企業を中心に買戻しが想定される。 《TY》