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底堅さ見られるも月末アノマリーは継続【クロージング】

2021/6/30 16:12 FISCO
*16:12JST 底堅さ見られるも月末アノマリーは継続【クロージング】 30日の日経平均は小幅続落。21.08円安の28791.53円(出来高概算9億6000万株)で取引を終えた。前日の米国市場でハイテク株が買われた流れを引き継いだほか、配当の再投資に対する期待感から買いが先行し、寄り付き直後には28998.99円まで上昇するなど、心理的な節目の29000円回復目前に迫った。ただし、昨年9月から9カ月連続して続いている月末最終営業日の株安に対する警戒やそれ伴う持ち高調整の動きが散見さ れ、こう着感の強い相場展開が続いた。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1300近くに達するなど過半数超を占めた。セクター別では、サービス、情報通信、ゴム製品など8業種が上昇。一方、鉄鋼、食料品、精密機器、電気ガス、空運など25業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、エムスリー<2413>、中外薬<4519>、テルモ<4543>、KDDI<9433>が堅調。半面、エーザイ<4523>、ダイキン<6367>、アステラス薬<4503>、信越化<4063>が軟調だった。 米半導体株上昇の流れを引き継いで、東エレク<8035>、村田製<6981>、TDK<6762>などハイテク関連株中心に値を上げる銘柄が目立ったものの、ほぼ朝方に日中高値をつける形となり、その後はこう着だった。需給面では株主総会がピークを迎え、本日は約1兆3000億円規模の配当が株主に入金されるため、配当の再投資への期待感も相場を支えていた。月末のドレッシングに伴うアノマリーへの警戒もあってか、積極的な参加者は限られており、日経平均は底堅さを見せていたものの、引け間際に失速し、小幅ながらも月末下落を継続させてしまった。 東京市場は新規材料に乏しくこう着感が強まっている。このため、来月後半から始まる主要企業の2021年4-6月期の決算発表で、良好な業績動向が確認できるのかどうか見極めたいとする投資家は多い。一方、来月に集中する上場投資信託(ETF)の分配金捻出のための換金売りに需給悪化が警戒されるとみる向きもいるなど、目先は方向感に欠けた展開が続きそうだ。 《FA》
関連銘柄 11件
2413 東証プライム
1,425
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04