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突っ込み警戒感や米国株の上昇を背景に買い戻しの動きが強まる【クロージング】

2021/4/22 16:06 FISCO
*16:06JST 突っ込み警戒感や米国株の上昇を背景に買い戻しの動きが強まる【クロージング】 22日の日経平均は3日ぶりに大幅反発。679.62円高の29188.17円(出来高概算10億8355万株)で取引を終えた。連日の急落の反動に加え、前日の米国株の上昇も投資意欲を上向かせ、指数寄与度の大きい銘柄などを中心に幅広く買い戻しの動きが強まった。また、過去2回実施された緊急事態宣言後は悪材料出尽くし感から相場は反発した経緯があるだけに、今回もそれを見越した動きも加わったようだ。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数は1800を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、海運業が4.03%と大きく上昇したほか、鉄鋼が3.35%、電気機器が2.88%、機械が2.72%、精密機器が2.66%上昇するなど31業種が上昇。一方、石油石炭と空運が値下がりした。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>が堅調。 前日までの2日間で日経平均は1200円近く急落したことから、幅広い銘柄に自律反発を狙った買いや買い戻しの動きなどが先行。また、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの好決算を材料に、東エレクやアドバンテス、信越化<4063>、レーザーテック<6920>などの半導体関連株に買いが波及した。 日経平均はひとまず反発する形となり、後場は29000円台を一度も下回らず推移したため、目先は底を打ったとの強気に見ている向きもある。きょうの上昇要因の1つである米国株は、新型コロナウイルスのワクチン普及に対する期待感やIBMなどの好決算が評価された形だ。一方、日本では、これからがワクチン普及の本格化、企業の決算発表もこれからが本番を迎える。加えて、早ければ25日にも東京、大阪など4都府県で緊急事態宣言が発令される予定で、小売、外食などの内需関連企業には厳しい状況が続くことが確実なだけに、調整色から抜け出たとみるのは時期尚早と指摘する声も聞かれる。このため、目先は強弱感が対立し、狭い値幅でもみ合い展開が想定されそうだ。 《FA》
関連銘柄 6件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17