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米株主導の景気回復への期待感も野村HD急落がセンチメント冷ます【クロージング】

2021/3/29 16:08 FISCO
*16:08JST 米株主導の景気回復への期待感も野村HD急落がセンチメント冷ます【クロージング】 29日の日経平均は3営業日続伸。207.82円高の29384.52円(出来高概算18億2632万株)で取引を終えた。新型コロナワクチン接種の拡大に伴う経済の正常化期待やバイデン米大統領の演説に対する期待感を背景にした前週末の米国株の上伸を映してリスク選好ムードが広がった。ギャップスタートで始まった日経平均は一時29578.37円まで値を上げ、心理的な節目の29500円台を突破する場面もみられた。しかし、時間外取引での米株先物が軟調に推移しているため、引けにかけては利食い優勢の流れとなり上げ幅を縮小させていた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数は1200を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、小売、ゴム製品、機械、電気機器など20業種が上昇。一方、証券・商品先物が8.79%と大きく下落したほか、海運、空運、その他金融など13業種が値下がりした。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、アドバンテス<6857>が堅調。一方、ソフトバンクG<9984>、NTTデータ<9613>、野村HD<8604>、オリンパス<7733>が軟調だった。 前週末の米国市場では、NYダウ、S&P500種株価指数がともに過去最高値を更新するなど値を上げたことから、東京市場でも買いが先行して始まった。また、3月期末の権利付き売買最終日とあって、配当権利取りを狙った買いに加え、約8000億円規模に達すると試算されている配当の再投資による株価指数先物買いも見込まれるなか、先物高を受けた裁定買いも指数の押し上げに寄与した。 一方、約2200億円に達する巨額の損失が発生する可能性があると発表した野村HDが16%超の暴落を演じたことなどから、銀行や証券など金融セクターの下げが目立った。また、野村HDの急落原因となった米国でのヘッジファンドによる巨額なブロック取引の影響が世界的な金融混乱につながるのではないかとの不安心理も投資マインドを悪化させる要因になった。 市場からは目先、マーケットのカギを握るのは、米国を筆頭とする景気回復への楽観的な見方を背景にした「リフレトレード」が持続するかどうかだとの見方が多い。その上で、31日には、バイデン米大統領がピッツバーグでの演説で大型のインフラ投資計画を発表する予定である。景気回復加速への期待が一段と醸成され、株式などリスク資産全般の上昇を促すイベントとなるのか、それとも増税や国債増発といった財源問題を巡って米長期金利の急上昇を促すのか、市場の反応を見極めたいとの声が聞かれた。 《FA》
関連銘柄 8件
6367 東証プライム
21,160
4/26 15:00
+760(%)
時価総額 6,202,292百万円
エアコン世界首位。世界で唯一、空調と冷媒の両方を手掛け、インバータ搭載機に定評。フッ素樹脂も展開。換気や除菌機能搭載商品、IoT活用サービスなどにも注力。業容好調で売上高、営業利益ともに過去最高を更新。 記:2024/02/06
6857 東証プライム
5,389
4/26 15:00
+47(%)
時価総額 4,128,885百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
7733 東証プライム
2,174.5
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時価総額 2,796,172百万円
内視鏡世界首位。消化器内視鏡で世界シェア7割。外科用も手掛け、顕微鏡、非破壊検装置も展開。ソニーと医療分野での協業を強化。キヤノンメディカルシステムズとは超音波内視鏡システムで協業。3Q累計は増収確保。 記:2024/02/14
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8604 東証プライム
914.2
4/26 15:00
+14(%)
時価総額 2,956,123百万円
総合証券で国内最大。傘下に資産運用会社や信託銀行など。配当性向は40%以上目安。ホールセール部門は増収。インベストメント・バンキング等が貢献。営業部門は相場環境が追い風。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/10
9613 東証プライム
2,432.5
4/26 15:00
-4(%)
時価総額 3,411,581百万円
NTT傘下のSI大手。金融分野や公共・社会基盤分野向けに強み。24.3期3Q累計は親会社との海外通信事業統合会社がフル連結化。公共、金融案件の獲得も順調。営業外の金融費用増。通期営業最高益・増配を見込む。 記:2024/03/07
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10