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後場に注目すべき3つのポイント~「根強い株買い」と「大台回復・イベント前の売り」

2021/3/16 12:29 FISCO
*12:29JST 後場に注目すべき3つのポイント~「根強い株買い」と「大台回復・イベント前の売り」 16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は6日続伸、「根強い株買い」と「大台回復・イベント前の売り」 ・ドル・円は底堅い、日本株にらみ ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は6日続伸、「根強い株買い」と「大台回復・イベント前の売り」 日経平均は6日続伸。189.85円高の29956.82円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。 15日の米株式市場でNYダウは7日続伸し、174ドル高となった。4日連続で過去最高値を更新。3月のNY連銀製造業景気指数が2018年以来の水準を回復したほか、インフラ計画や経済活動の再開に期待した買いが相場を押し上げた。また、16日からの連邦公開市場委員会(FOMC)を前に長期金利が伸び悩み、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も1.0%の上昇。一方、本日の東京市場では高値警戒感から利益確定の売りも出て、日経平均は3円高からスタートした。朝方は29800円台でやや伸び悩んだが、前場中ごろにかけて上げ幅を広げ、30026.40円(259.43円高)まで上昇する場面があった。 個別では、ソフトバンクG<9984>が2%超、任天堂<7974>が3%超の上昇。その他売買代金上位でもファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、東エレク<8035>といった値がさ株が堅調となっている。業績上方修正を発表したしまむら<8227>は伸び悩みつつも2%の上昇となり、決算が好感された三井ハイテク<6966>は急伸。また、バイオジェット燃料が完成したと発表したユーグレナ<2931>は東証1部上昇率トップとなっている。一方、前日ストップ高の楽天<4755>は反落し、3%近い下落。三菱UFJ<8306>などのメガバンク株やトヨタ自<7203>は小安い。神戸物産<3038>は堅調な決算ながらサプライズなしとの見方から売り優勢。建転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を発表したセイノーHD<9076>などは大きく下落している。 セクターでは、空運業、海運業、その他製品などが上昇率上位。半面、石油・石炭製品、証券、鉄鋼などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は39%となっている。 本日の日経平均は米国株の上昇を追い風に6日続伸し、2月25日以来の3万円台に乗せる場面もあった。米国では追加経済対策の柱となる個人向け現金給付の手続きが始まったと伝わっており、ハイテク株を中心に個人マネーの再流入が期待される。また、度々当欄で取り上げているブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)は2%台後半で高止まり。積極的な財政・金融政策を背景に「資産インフレ加速」の思惑は根強いとみられ、インフレヘッジ目的の株買いを誘っているのだろう。 半面、米国では16日から17日にかけてFOMCが開催されるが、大規模な追加経済対策の成立や経済活動再開の流れから長期金利が大きく上昇するなか、参加者の政策金利見通し(ドットチャート)などが注目点として挙げられている。日銀も18~19日に開催する金融政策決定会合で緩和策の「点検」を行うとしており、その結果が注目されるところ。 また、日経レバETF<1570>の動向を見ると、日経平均が29000円を割り込んだ局面を中心に純資産総額が増え、足元では昨年6月以来となる3000億円台乗せ。日経平均が節目の3万円台を回復する場面では、個人投資家から目先の利益を確保するための売りが出やすいと考えられる。 根強いインフレ観測に基づく買いと、重要イベント前の持ち高調整や大台回復による売りが交錯するタイミングか。後場の日経平均も堅調もみ合いが続くとみておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は底堅い、日本株にらみ 16日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、109円台前半で小幅に値を上げた。米10年債利回りはやや低下するものの、欧州での新型コロナウイルスまん延でユーロ・ドルに下押し圧力がかかり、ドル・円は下げづらい。また、日本株高を背景に円売りも観測されている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円10銭から109円25銭、ユーロ・円は130円14銭から130円31銭、ユーロ・ドルは1.1922ドルから1.1934ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・わかもと製薬<4512>、プレミアアンチエイジング<4934>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・3月NY連銀製造業景気指数:17.4(予想:15.0、2月:12.1) ・米・1月対米証券投資収支・長期有価証券(株式スワップ等除く):+908億ドル(12月:+1210億ドル) ・米・1月対米証券投資全体:+1063億ドル(12月:+80億ドル←-6億ドル) 【要人発言】 ・加藤官房長官 「緊急事態宣言、1都3県全体として取り扱う方向で検討中」 <国内> ・13:05 黒田日銀総裁あいさつ(フィンテック会議) ・13:30 1月鉱工業生産改定値(速報値:前月比+4.2%) <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 15件
2931 東証プライム
521
5/2 15:00
-5(%)
時価総額 70,163百万円
ミドリムシを使用した健康食品や飲料、サプリメント等のヘルスケア商品に加え、化粧品、バイオ燃料を研究、開発、販売する。青汁のキューサイを傘下に持つ。23年12月期は新規連結化やバイオ燃料が寄与。損失は縮小。 記:2024/04/08
3038 東証プライム
3,437
5/2 15:00
-2(%)
時価総額 940,363百万円
冷凍・加工食品など食品中心の「業務スーパー」を展開。デザート・菓子類に大ヒット商品多数。独自の輸入ルートに強み。業務スーパー事業は業績拡大続く。23.10期通期は2桁営業増益。24.10期は増収増益計画。 記:2024/01/27
4512 東証スタンダード
229
5/2 15:00
±0(%)
時価総額 7,978百万円
医薬品メーカー。眼科領域に特化した医療用医薬品の開発に加え、胃腸薬やオーラルケア製品等を手掛ける。24.3期3Q累計はヘルスケア事業が増収。強力わかもとが売上牽引。医薬事業ではアデノウイルスキットが堅調。 記:2024/02/26
4755 東証プライム
752.2
5/2 15:00
-2.8(%)
時価総額 1,550,292百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」を中心に、クレジットカード、銀行、証券、モバイルをグループ展開。インターネットサービスは堅調。販促奏功で国内ECは取扱高が拡大。23.12期通期は増収。 記:2024/02/25
763
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 6,654百万円
ファブレス化粧品メーカー。基礎化粧品を開発販売。クレンジング市場でトップシェア。「DUO」と「CANADEL」の2ブランドを手掛け、「ザクレンジングバーム」で成長。アンチエイジング事業停滞し中間期は一服。 記:2024/03/29
6758 東証プライム
13,060
5/2 15:00
-40(%)
時価総額 16,469,731百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6966 東証プライム
7,020
5/2 15:00
-88(%)
時価総額 277,058百万円
リードフレームやプレス用金型、工作機械等を手掛ける。車載用モーターコアで世界トップシェア。超精密加工技術が強み。電機部品事業は好調。電動車向け駆動・発電用モーターコアは需要堅調。24.1期通期は2桁増収。 記:2024/04/16
7203 東証プライム
3,581
5/2 15:00
-24(%)
時価総額 58,423,968百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
7,575
5/2 15:00
-62(%)
時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,010
5/2 15:00
+70(%)
時価総額 16,511,871百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8227 東証プライム
7,742
5/2 15:00
+28(%)
時価総額 571,569百万円
衣料量販店「ファッションセターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」やベビー業態「バースデイ」も展開。アプリ会員は500万人超。品揃え拡充や地域対応強化が奏功し3Q累計は増収増益。 記:2024/01/26
1,554
5/2 15:00
-9.5(%)
時価総額 20,640,220百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
2,101
5/2 15:00
-6.5(%)
時価総額 436,336百万円
トラック運送大手。「カンガルー便」で知名度。全国に輸送ネットワークを構築し、企業間物流に実績。自動車販売なども。自動車販売事業は堅調。新車販売台数が伸びる。中古車販売台数も増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/25
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10